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高松の防災・災害対策ガイド|香川県で安全に暮らす備え
高松で安心して暮らすには、地域の災害リスクを正しく理解し、適切な備えをしておくことが重要です。瀬戸内式気候の恩恵を受ける香川県は日本一雨が少なく、温暖で過ごしやすい環境ですが、だからこそ「大きな災害は来ない」という油断が生まれやすい土地でもあります。実際には南海トラフ地震・台風・局地的豪雨など、無視できないリスクが存在します。事前の備えと正しい知識があれば、そのリスクを大幅に軽減できます。本記事では、高松・香川県特有の災害リスクと、実践的な防災対策を詳しく解説します。
香川県の災害リスクを正確に把握する
香川県を含む四国地方が直面する最大の課題は、南海トラフ巨大地震への備えです。内閣府の想定では、南海トラフ地震が発生した場合、香川県沿岸部には最短15〜30分程度で津波が到達する可能性があるとされています。高松市の沿岸低地部では浸水エリアが広範囲に及ぶ予測もあるため、自宅の立地を正確に把握することが第一歩です。
台風については、瀬戸内海に面した地形が一定の風雨を遮る効果をもたらす一方、直撃した場合は高潮・浸水・強風による被害が発生します。また近年は気候変動の影響で線状降水帯による短時間大雨が増加しており、河川氾濫や土砂災害への注意も欠かせません。
まず確認すべきこととして、高松市公式ウェブサイトから無料でダウンロードできるハザードマップがあります。洪水・土砂災害・津波・地震(液状化)の各リスクを地図上で確認でき、自宅周辺の危険度を具体的に把握できます。香川県の防災担当部署も最新のハザードマップと防災マニュアルをWeb公開しています。移住前の確認はもちろん、年に1回は最新情報をチェックする習慣をつけましょう。
自宅でできる防災対策と家具の安全化
災害が発生したとき、最初の被害が起きるのは自宅内です。地震による家具の転倒は、負傷だけでなく避難の妨げにもなります。優先度の高い対策から順に実施しましょう。
家具の転倒防止は最優先事項です。L字金具や突っ張り棒を使って大型家具を壁に固定し、特に寝室には倒れる危険のある家具を置かないことが基本です。冷蔵庫・食器棚・本棚は必ず固定し、扉が開かないようにラッチロックを設置しましょう。
台風対策では、接近情報を早めにキャッチして窓ガラスに養生テープや飛散防止フィルムを貼ることが有効です。排水溝の清掃も浸水リスク軽減につながります。沿岸・低地に住む場合は土のう袋(1袋100〜200円程度)を10枚以上備蓄しておくと安心です。
停電対策として、ポータブル電源とソーラーパネルの組み合わせは長期停電時に非常に有効です。スマートフォンの充電や照明・医療機器の使用が続けられます。飲料水はポリタンクで備蓄し、断水に備えて浴槽に常時水を張る習慣も検討しましょう。
備蓄品の揃え方とローリングストック法
食料と水の備蓄は「最低3日分、理想は1週間分」が防災の基本です。水は1人1日3リットルが目安で、4人家族なら1週間で84リットル必要です。2リットルペットボトルを箱買いして定期的に入れ替えるだけで、無理なく備蓄が維持できます。
食料はアルファ米・缶詰・レトルト食品・カロリーメイトなど、調理不要または最小限の加熱で食べられるものを選びましょう。ローリングストック法(日常的に消費しながら買い足す方法)を活用すると、賞味期限切れを防ぎながら常に一定量の備蓄を保てます。
非常持ち出し袋は玄関近くに置き、以下のものを揃えておきましょう。
- 飲料水(500ml×6本)
- 非常食(3日分)
- 救急セット・常備薬
- 懐中電灯・予備電池
- モバイルバッテリー
- 現金(小銭含む)
- 重要書類のコピー(保険証・マイナンバーカード等)
- 雨具・防寒具
特に処方薬を服用している方は、お薬手帳のコピーを袋に入れておくと、避難先での医療対応がスムーズになります。
避難計画と地域コミュニティへの参加
高松市内には学校・公民館を中心に指定避難所が50〜100ヶ所以上設置されています。自宅から最寄りの避難所への経路を複数パターン確認しておき、夜間や道路が冠水した場合の代替ルートも把握しておきましょう。
津波リスクのある沿岸部に住む場合は、高台への避難ルートを家族全員で実際に歩いて確認することが重要です。「揺れが収まったらすぐ高台へ」が津波対策の鉄則で、車での避難は渋滞で逃げ遅れるリスクがあるため、徒歩または自転車での避難を基本とします。市内各所には津波避難タワーも整備されており、収容可能人数は年々増加しています。
家族防災会議を年2回(3月の防災デー前後と9月の防災の日前後がおすすめ)開催する習慣をつけましょう。議題としては、避難場所と集合場所の確認、連絡手段の共有(災害用伝言ダイヤル「171」の使い方)、役割分担などが挙げられます。
また、地域の自主防災組織や町内会の防災訓練への参加は、単なる訓練以上の価値があります。近隣住民との顔つなぎができ、有事の際に助け合える関係を事前に築けます。移住者にとっては地域に溶け込む絶好の機会でもあります。
保険と防災投資の賢い考え方
防災は「コスト」ではなく「リスクへの投資」です。特に保険については、以下の点を必ず確認しましょう。
火災保険は賃貸・持ち家問わず必須で、地震保険特約と水災補償を必ずセットで付帯してください。地震保険は単体では加入できず、火災保険とセットになります。年間保険料は物件の規模・構造・所在地によって異なりますが、2万〜6万円程度が目安です。
持ち家の方は耐震診断(費用は無料〜3万円程度、自治体補助あり)を受け、必要に応じて耐震補強工事を検討しましょう。香川県・高松市では耐震改修工事への補助制度が設けられており、費用の一部を補助してもらえる場合があります。
年間の家計に「防災費」として3,000〜5,000円程度を組み込み、備蓄品の更新や防災グッズの追加購入に充てると、無理なく備えを維持できます。
まとめ:高松での安心な暮らしのために
高松は温暖で住みやすい街ですが、南海トラフ地震・台風・豪雨といった災害リスクを過小評価してはいけません。ハザードマップで自宅周辺のリスクを確認し、家具の固定・備蓄・避難ルートの確認という基本的な対策を着実に実施することが、安全な暮らしの土台になります。
防災は一度準備すれば終わりではなく、年に1〜2回見直しを行うことで情報と備えを最新の状態に保てます。地域のコミュニティとつながりながら、家族みんなで防災意識を高めていきましょう。備えがあれば、万一の際でも冷静に行動できる自信が生まれ、日常の安心感が格段に高まります。
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