
料亭御宿 坂本屋
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明治27年(1894年)に創業し、130年以上の歴史を刻んできた料亭御宿 坂本屋。長崎が誇る「卓袱料理」を本業とする数少ない老舗のひとつとして、食と宿が一体となった唯一無二のおもてなしを今に伝え続けています。
130年の歴史が紡ぐ、卓袱料理の本流
卓袱料理(しっぽくりょうり)は、江戸時代に長崎の開港地文化のなかで生まれた独自の食スタイルです。中国料理・オランダ料理・日本料理が交差した港町ならではの融合料理であり、大きな円卓を全員で囲んで分け合ういただき方が特徴とされています。一つひとつの料理が大皿で運ばれ、隣り合った人々と食卓を共にする——その在り方そのものが、長崎という土地の歴史と開かれた気風を体現しています。
坂本屋はその卓袱料理を明治創業から現在まで一貫して守り続けてきた料亭です。時代が変わり、食の流行が移り変わっても、受け継がれた料理の技法と精神は揺らぐことなく、一代また一代と丁寧に引き継がれてきました。訪れるたびに感じる凛とした格式と、温かみのあるおもてなしは、長年この地で培われた信頼そのものといえます。
看板料理「東坡煮」と季節の会席
坂本屋の看板料理として広く知られているのが、豚の角煮「東坡煮(とうばに)」です。長崎に根づいた中国料理の影響を受けたこの料理は、豚バラ肉をじっくりと時間をかけて煮込み、甘辛いたれをたっぷりと含ませた一品。ほろりとほどけるような食感と、深みのある旨みが特徴で、坂本屋を訪れた人が必ずと言っていいほど注文する定番です。「角煮めし」として白飯とともにいただくスタイルも人気があり、ご飯が止まらない美味しさです。
季節ごとに変わる会席では、旬の食材を丁寧に仕立てた料理が円卓に次々と並びます。前菜に始まり、刺身、煮物、揚げ物、そして〆のご飯ものまで、長崎らしい食文化の奥行きを全コースで体験できます。夏の季節には「鱧しゃぶ会席」が企画され、その時期だけの特別なコースとして評判を集めています。みずみずしい鱧をしゃぶしゃぶで味わう夏の夜は、長崎旅行のなかでも特別な記憶として残ることでしょう。
女性向けの「お昼のおまかせ膳」も設けられており、ランチタイムに落ち着いた空間でゆったりとした食事を楽しみたい方にも対応しています。友人同士のお食事会や、ちょっと贅沢な一人昼食にもぴったりな選択肢です。
料亭御宿ならではの宿泊体験
坂本屋の名に冠された「御宿」が示すとおり、ここでは宿泊も可能です。食事だけで離れるのではなく、その夜を料亭の空気のなかでゆっくりと過ごす体験は、ビジネスホテルとはまったく異なる時間の流れ方をもたらします。季節の移ろいを意識したしつらいが施されたお部屋で長崎の夜を静かに味わう——それ自体が旅の目的になりうる体験です。
観光で長崎を訪れる方はもちろん、接待や記念日など特別な目的で足を運ぶ方にも、食と宿が一体となった坂本屋は理想的な選択肢となっています。宴会・接待にも対応しており、大切な方を招く場として長年にわたって地元企業や各種団体からも利用されてきました。人数や用途に応じた席の手配について、事前に相談することをおすすめします。
料金・予約・アクセスについて
卓袱料理の会席は料亭格式にふさわしい価格帯となっていますが、特別な席に相応しい満足感をもたらしてくれます。予算や内容の希望はあらかじめ問い合わせ時に伝えておくとスムーズです。予約は電話(095-826-8211)にて受け付けており、詳細な確認や相談も対応してもらえます。また、東坡煮などの看板料理はオンラインショップでも販売されているため、帰宅後に長崎の味を自宅で楽しむことも可能です。大切な方へのお土産としても喜ばれています。
車でのアクセスには駐車場が完備されており、長崎市内の観光地を巡った後に立ち寄る際も安心です。
長崎観光と組み合わせて楽しむ
坂本屋は長崎市内に位置し、周辺には出島、グラバー園、大浦天主堂、眼鏡橋など長崎を代表する歴史的観光スポットが点在しています。異国文化と日本文化が交差した長崎の街を歩き、その夜に坂本屋の卓袱料理で一日を締めくくる——そんな旅のプランが自然と描けるロケーションです。
長崎の食文化はその歴史と切り離せません。卓袱料理は単なる「ご当地グルメ」ではなく、港町・長崎が海を通じて世界と交流してきた歴史の結晶です。坂本屋の食卓に座ることは、その歴史を肌で感じる体験でもあります。130年以上の歳月をかけて磨かれてきたおもてなしと味を、ぜひ長崎訪問の際に体験してみてください。
アクセス
長崎県長崎市金屋町2-13
店舗詳細
- 対応言語
- 日本語
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