
立石寺(山寺)
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貞観二年(860年)、天台座主第3世・慈覚大師円仁によって開かれた宝珠山立石寺は、通称「山寺」の名で親しまれる天台宗の霊山です。当時、慈覚大師は土地の主より砂金千両・麻布三千反をもって周囲十里四方を買い上げて寺領とし、堂塔三百余をもってこの地の布教に尽くしました。以来1,160年以上にわたり、東北の人々の信仰を集め続けています。
不滅の法灯と写経の伝統
立石寺の開山にあたり、本山・延暦寺から伝教大師が灯した「不滅の法灯」が分けられ、今日まで絶えることなく守られています。また、慈覚大師の霊位に捧げるために香を絶やさず、大師が伝えた「四年を一区切りとする不断の写経行」も脈々と護持されてきました。参拝の場としてだけでなく、修行の道場として生き続ける場所であることが、山全体にただよう静謐な空気に表れています。
1,015段の石段が結ぶ、歴史的建造物の数々
参拝は全行程が石段で、往復約1時間30分。服も靴も普段使いのもので臨めますが、その道中には国指定重要文化財が随所に現れます。
根本中堂は入母屋造り・銅板葺きの堂で、内陣には平安時代の一木造りの秘仏本尊・薬師如来座像が安置されています。ブナ材による建造物としては日本最古を誇り、建築史の面でも際立った存在です。
山門は鎌倉時代の作と伝わり、ここから奥の院へ向かう登山が本格的に始まります。
仁王門は嘉永元年(1848年)に再建されたけやき材の優美な門。左右に立つ仁王尊像は運慶の弟子たちの作と伝えられており、威容と繊細さを兼ね備えています。
三重の小塔は国指定重要文化財で、日本最小規模の三重塔として知られ、内部に本尊の大日如来像を祀ります。
開山堂・納経堂は、立石寺を開いた慈覚大師円仁を祀るお堂です。隣に立つ赤い小堂・納経堂は写経を納める場所で、山内でもっとも古い建物とされています。
奥の院は、慈覚大師が中国での修行中に持ち歩いたとされる釈迦如来と多宝如来を本尊とする、山寺の信仰の核心部です。
芭蕉が聴いた蝉の声
元禄二年(1689年)、俳人・松尾芭蕉はこの山寺を訪れ、「閑さや 巌にしみ入る 蝉の声」を詠みました。根本中堂のそばには芭蕉像と弟子・曾良の像が並び立ち、山門から石段を上った先のせみ塚にはその句をしたためた短冊を納めた記念碑が立っています。300年以上前に芭蕉が感じた岩山の静けさは、今もなお参拝者を迎えます。
断崖に立つ五大堂の絶景
石段の終着に近い場所にある五大堂は、開山から30年後に建立された五大明王を祀る道場です。断崖から突き出すように建つお堂からは山寺全体を一望でき、山内随一の絶景として知られています。眼下に広がる山並みと堂宇が織りなす眺めは、長い石段を登り切った者だけが味わえる光景です。
参拝のてびき
入山料は大人(中学生以上)500円、小人(4歳児以上)200円(令和7年4月1日改定)。参拝時間は4〜9月が8時〜16時、12〜3月は8時30分〜15時(閉門16時、冬季は天候により早まる場合あり)。境内および周辺はドローン飛行禁止区域となっています。宝物殿には天養元年(1144年)の如法経所碑(国重文)をはじめ、木造の大日如来坐像・阿弥如来立像・釈迦如来立像・伝教大師座像など多数の文化財が収蔵されており、石段を登り終えた後に訪れる価値があります。
アクセス
JR山形線山寺駅から徒歩約5分
営業時間
4月~9月: 8:00~16:00 12月~3月: 8:30~15:00 ※冬季は天候により早まる場合あり
料金目安
大人(中学生以上): 500円 小人(4歳児以上): 200円 ※清算は現金のみ
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店舗詳細
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