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大湯ストーンサークル館

大湯ストーンサークル館

※写真はイメージです。

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秋田県鹿角市に広がる大湯環状列石は、縄文時代後期に造られた日本を代表するストーンサークルであり、ユネスコ世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつ。大湯ストーンサークル館は、この国指定特別史跡を訪れる人々のためのガイダンス施設として2002年(平成14年)に開館し、遺跡の全貌を映像・展示・体験を通じて伝えています。

2つのストーンサークルが語る縄文の祈り

大湯環状列石は、万座(まんざ)と野中堂(のなかどう)という2つの環状列石の総称です。大小の川原石を円形・楕円形・方形に組み合わせた配石遺構が幾重にも並べられ、万座では100基以上・約6,500個、野中堂では60基以上・約2,000個の川石が使われています。小さな石の集まりのひとつひとつがお墓であり、複数の「ムラ」の人々が協力して維持した共同墓地兼祭祀場だったと考えられています。

注目すべきは夏至の日没との関係です。野中堂の中心と万座の中心、それぞれの日時計状組石を結んだ線が夏至の日没方向と一致することが確認されており、縄文の人々が太陽の動きを強く意識していたことがうかがえます。

日本でわずか4例の縄文特別史跡

大湯環状列石が特別史跡に指定されたのは1956年(昭和31年)のこと。史跡のなかでも「学術上の価値が特に高く、我が国文化の象徴たるもの」だけに与えられる特別史跡は全国63件にとどまり、縄文時代の遺跡ではわずか4例しかありません。1931年(昭和6年)の発見以来、調査と保存活動が現在まで続いており、環状列石周辺で検出された掘立柱建物群はその後の環状列石研究に大きな影響を与えました。現在は約25万平方メートルが特別史跡として保護されています。

館内の見どころ:遺物・映像・ホログラム

展示ホールには発掘された遺物とパネル解説が並び、なかでも「どばんくん」と親しまれる土版は必見です。紀元前1500年頃の出土品で、数を数える道具であり、女性を模した可能性も指摘されている愛らしい土製品です。S字形文様が帯状に連続し縄目模様が刻まれた土器など、縄文の造形美を感じさせる展示が揃います。

3面パノラマスクリーン「縄文シネマ」では、5.1chサラウンドシステムと大迫力の映像で大湯環状列石の世界へ誘います。さらにホログラム映像では土器・土偶・石器・日時計状組石などを様々な角度から立体的に観察可能。入口ホールには「大湯環状列石とは」をはじめとする5篇のガイダンス映像も用意されており、実際に遺跡へ出る前に理解を深めることができます。

体験工房で縄文の手仕事を

体験工房では、どばんくん(土版)や土器の製作、組石マグネットづくり、勾玉づくりなど縄文時代の工芸を実際に体験できます。所要時間は30〜60分程度で、子どもから大人まで参加可能です。

遺跡を歩く:縄文時代の大自然がそのまま残る景観

館を出て遺跡エリアに踏み込むと、復元された掘立柱建物以外に現代の建物は一切見えません。大湯環状列石ではあえて遺跡内に案内板を設置しない方針を採っており、縄文時代から続く大湯の大自然をそのまま体感できる空間が広がっています。大湯川ではかつてサケ・マスが遡上し、背後には落葉広葉樹の森、遠くには奥羽山脈と高森山地の山並みが望めます。遺跡周辺には縄文時代の植生を再現した「縄文の森」も整備されており、当時の人々が暮らした環境に思いを馳せながら散策できます。

アクセス

秋田県鹿角市十和田大湯字万座45番地。最寄駅・徒歩分は不明

営業時間

通常期(4月1日~10月31日)9時~18時、休館日なし/降雪期(11月1日~3月31日)9時~16時、休館日:月曜日及び年末年始(月曜が祝祭日の場合は翌日以降の平日)

料金目安

入館無料、常設展有料

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