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増田屋 本店
※写真はイメージです。

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神戸市垂水区で創業70年以上の歴史を刻む老舗鮨処「増田屋本店」。瀬戸内の豊かな海の恵みを「美味しくて安い」というシンプルな信念のもとに届け続け、地域に暮らす人々から遠方の鮨ファンまで幅広い層に愛されています。昭和の香りと職人の技が今も息づく、垂水が誇る一軒です。

昭和24年創業、「美味低廉」という揺るぎない信念

昭和24年(1949年)、終戦後の復興期に産声を上げた増田屋は、以来70年以上にわたり神戸・垂水の食文化を支えてきた老舗鮨処です。創業以来一貫して掲げてきた「美味低廉」——美味しくて手頃な価格——というコンセプトは、現在も変わることなく店の根幹に息づいています。

昨今、食文化を取り巻く環境は目まぐるしく変化し、食材の流通も多様化してきました。しかし増田屋が大切にするのは、「暦とともに訪れる日本の四季は今も昔も変わらない」という確固たる信念です。春には春のネタ、夏には夏のネタ、秋冬には秋冬ならではの旬の恵みがある。その移ろいを敏感に感じ取り、季節感あふれる鮨を提供し続けることこそが、増田屋が長年愛され続けてきた最大の理由といえるでしょう。

2024年7月には神田町へ移転リニューアルオープンを果たし、新たなスタートを切りながらも、その変わらぬ職人の哲学と味は健在です。垂水の地に根を張り続ける増田屋は、今も多くの常連客に「ここじゃないとダメ」と言わしめる、唯一無二の存在感を放っています。

毎朝市場へ——店主が手ずから選ぶ旬の食材

増田屋の鮨の美味しさの秘訣は、食材選びから始まります。店主は毎朝市場に足を運び、長年の経験と研ぎ澄まされた勘を頼りに、その日最も旨い食材を自ら吟味します。瀬戸内海に面した神戸・垂水エリアは豊かな漁場に恵まれた土地であり、明石海峡をはじめとする近海では季節ごとに多彩な海の幸が水揚げされます。

春には桜鯛や鰆が主役となり、夏には鱧が食卓を彩ります。秋が深まれば牡蠣の便りが届き、冬にはふっくらとした寒ブリが並ぶ。地場産の魚介を中心に、その時々の最良のネタを厳選することで、増田屋の鮨は常に旬の味わいを体現しています。

市場との長年の付き合いと仲買人たちとの信頼関係があってこそ実現できる食材調達。産地に近い鮮度の高い素材を使えることが、増田屋の鮨の力強い旨みの土台となっています。毎日変わるネタケースを眺めるだけでも、その日の「旬」が伝わってくるような活気が、この鮨処の日常風景です。

ボリューム満点の握り寿司と充実の一品料理

増田屋のお寿司の特徴といえば、何といってもそのボリューム感です。シャリの上にのる大ぶりのネタは「迫力の味と食べごたえ」をそのまま体現しており、一貫ごとの満足度が非常に高いのが特徴。老舗ゆえの気取りのなさと、職人が積み重ねてきた技術の確かさが、一皿一皿から伝わってきます。

握り寿司に加え、お造り(刺身)の盛り合わせも特に人気の一品です。瀬戸内の鮮魚をその日の漁獲に合わせた構成で仕立て、素材の旨みをそのまま活かしたシンプルな仕上がりは、新鮮な食材があってこそ成立する逸品といえます。

さらに、天ぷらや揚げ物、煮物、焼き物など鮨処の枠を超えた一品料理の充実ぶりも増田屋の魅力の一つです。旬の野菜や魚介を使った天ぷらはサクッと軽い揚げ上がりで、握りと組み合わせて楽しむ常連客も多くいます。鮨だけでなく和食全般をカバーする豊富なラインナップにより、食の好みや体調に合わせた柔軟な食事ができるのも嬉しいポイントです。

特別な席での利用に対応する会席料理も用意されています。先付から始まり、お造り、焼き物、揚げ物、お鮨といった流れで構成される会席は、増田屋の技術と食材の良さを余すところなく味わえる内容です。毎年受付を行うおせち料理も常連客に人気で、年末になると多くの方が「増田屋のおせち」を楽しみに注文する姿が見られます。

ランチから接待まで、多彩な利用シーンに対応

増田屋は幅広い利用シーンに対応できる懐の深いお店です。昼の時間帯(11時〜14時、ラストオーダー13時30分)にはコスパの高いランチメニューが揃い、近隣で働く会社員や地元の常連客でにぎわいます。気軽に旬の鮨をいただけるランチは、垂水エリアで働く人々の「ちょっとした贅沢」として長く親しまれています。

夜の部(17時〜21時、ラストオーダー20時30分)は、仕事終わりの一杯から家族での夕食、大切な人との記念日ディナーまで、多様な使い方ができます。カウンター席では職人の手さばきを間近に見ながら食事を楽しめるため、鮨好きにはたまらない臨場感があります。テーブル席も用意されているため、家族連れやグループでの利用にも対応しています。

接待や慶事の場面でも増田屋は頼りになる存在です。会席料理を中心としたコース仕立ての食事は、ゲストをもてなすのにふさわしい格式を持ちながら、肩ひじを張らない温かみのある雰囲気が特徴。また、テイクアウトにも対応しており、自宅や職場でも増田屋の味を楽しむことができます。節分など特定の行事日にはお持ち帰りのみの営業となる場合もあるため、事前に公式サイトで確認しておくと安心です。

アクセス・営業情報と周辺観光

増田屋本店は、2024年7月に神戸市垂水区神田町3番18号「ラ・メール2F」へ移転オープンしました。JR神戸線・山陽電鉄の垂水駅から徒歩圏内に位置しており、電車でのアクセスが便利です。お問い合わせは電話078-705-0333まで。定休日は火曜日・水曜日ですが、祝日にあたる場合は営業しています。振替休業が設定されることもあるため、公式サイトやお電話で最新情報を確認することをおすすめします。

なお、垂水区内には「増田屋平磯店」(神戸市垂水区平磯1-1-23、電話078-752-1111)も営業しており、こちらも同様の鮨・海鮮料理を提供しています。

垂水エリアは、明石海峡大橋を間近に望む「舞子公園」の観光拠点としても知られており、公園内には橋の構造を体験できる施設や、移情閣(孫文記念館)といった歴史的建築物も点在しています。また、神戸市内の異人館街や北野エリアへもJRで短時間でアクセスできるため、神戸観光の合間に立ち寄る食事処としても最適なロケーションです。瀬戸内の海風を感じながら、本物の旬の鮨を味わう——増田屋本店はそんな神戸・垂水ならではの食体験を届けてくれる、地域に根ざした一軒です。

アクセス

兵庫県神戸市垂水区神田町3-18 ラ・メール2F

営業時間

11:00~14:00(LO 13:30)、17:00~21:00(LO 20:30)、定休日:火・水曜日(祝日は営業)

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