
箱根神社
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箱根の深い山懐に抱かれるように鎮座する箱根神社は、古くから「関東総鎮守」として広く信仰を集めてきた由緒ある社です。芦ノ湖のほとりに佇む朱塗りの大鳥居と、緑に囲まれた荘厳な境内は、参拝者の心に深い安らぎをもたらします。
御鎮座1270年以上を誇る古社の歴史
箱根神社の創建は天平宝字元年(757年)にさかのぼります。奈良時代の万巻上人が箱根山中で修行を積み、霊夢のお告げを受けて現在地に社を建立したとされています。以来、源頼朝をはじめ多くの武将や権力者が参拝し、武運長久や旅の安全を祈願してきた歴史があります。鎌倉時代には源氏の崇敬を受け、江戸時代には徳川幕府からも厚く保護されました。現在も御鎮座1270年を超える歴史を刻み続け、関東屈指の霊地として全国から参拝者が訪れています。
主祭神として祀られているのは、瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)、木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)の三柱です。縁結び・家庭円満・開運厄除・交通安全など、人々の暮らしに寄り添うご利益で知られており、老若男女問わず多くの参拝者に親しまれています。
箱根神社・九頭龍神社・箱根元宮 — 三社の世界
箱根神社は単一の神社ではなく、箱根神社本社・九頭龍神社・箱根元宮という三つの社から構成されています。「箱根三社参り」として三社を巡ることは、この地の信仰の大きな柱のひとつです。
九頭龍神社は芦ノ湖の畔に鎮座し、九頭龍大神を御祭神としています。水の神・龍神として信仰され、縁結びのご利益があるとして特に女性参拝者に人気があります。毎月13日には九頭龍神社本宮例祭が執り行われ、湖上からの参拝として知られる「九頭龍の杜」詣では、陸路とは異なる独特の雰囲気を持ちます。
箱根元宮は箱根駒ケ岳の山頂(標高1,438メートル)に鎮座しており、山岳信仰の中心として古来より崇められてきた場所です。駒ケ岳ロープウェーを利用することで参拝でき、晴れた日には富士山や芦ノ湖を一望できる絶景ポイントとしても知られています。ロープウェーは運休期間が設けられることがあるため、訪問前に公式サイトで最新の運行情報を確認することをおすすめします。
境内の見どころ
箱根神社の境内を彩る名所のひとつが、芦ノ湖の湖面に立つ「平和の鳥居」です。湖上に浮かぶように見えるこの朱塗りの鳥居は、箱根を代表する絶景スポットとして写真撮影を楽しむ人々に人気があります。季節や時間帯によって表情を変える湖面と鳥居のコントラストは、何度訪れても飽きることのない美しさです。なお、平和の鳥居周辺は立入が制限されている場合があるため、訪問前に最新情報を確認してください。
本殿へと続く杉並木の参道は、樹齢数百年を超える巨木が天を覆い、独特の神聖な空気感を醸し出しています。朝靄に包まれた参道を歩くと、日常の喧騒から離れ、静謐な世界へと引き込まれるような感覚を覚えます。
境内には宝物殿が設けられており、箱根神社と九頭龍神社にゆかりの宝物や文化財を拝観することができます。神社の長い歴史を伝える貴重な品々を通じて、箱根の信仰文化に触れることができる貴重な機会です。
四季折々の祭典行事
箱根神社では毎月1日に月次祭が執り行われ、信仰のリズムが一年を通して刻まれています。毎月13日の九頭龍神社本宮例祭や、5月の「両社参り月次祭併御衣祭」など、月ごとに異なる祭典が催されます。10月24日には「箱根元宮御神火祭・例祭」が山頂で執り行われ、古来からの山岳信仰の伝統を今に伝える厳かな行事として多くの人が見守ります。
春は桜や新緑が境内を彩り、初夏には清々しい空気が漂います。秋には紅葉が境内を鮮やかに染め上げ、多くの行楽客が訪れます。冬は荘厳な静けさが際立ち、年末年始には初詣の参拝者で境内が賑わいます。正月三が日は特に混雑が予想されるため、時間に余裕を持ったお参りをおすすめします。現在、御鎮座1270年奉祝記念事業として、節目の年を祝う特別な行事も執り行われています。
御祈祷・神前結婚式・各種儀式
箱根神社では、縁結び・商売繁盛・家内安全・交通安全・合格祈願・厄除けなど、人生のさまざまな節目に寄り添う御祈祷を受けることができます。参拝の記念として人気の御守や御神印(御朱印)の授与も行っており、種類豊富な御守は旅の土産としても喜ばれています。
人生の大切な節目を神様の前で迎えたい方には、神前結婚式も執り行われています。箱根の雄大な自然に囲まれた神聖な空間での挙式は、ふたりにとって生涯忘れられない思い出となるでしょう。新築や建設工事の際の地鎮祭の依頼にも対応しており、工事の安全と建物の繁栄を祈願することができます。また、武道場の使用申込も受け付けており、武道の精神修養の場としても活用されています。
参拝の際は手水での清め・本殿への参拝・玉串拝礼といった正式な作法に従うことが推奨されています。境内の案内に沿って進めば、初めての方でも丁寧にお参りすることができます。
アクセスと周辺のご案内
箱根神社へのアクセスは、小田急線「箱根湯本駅」から箱根登山バスに乗り、「元箱根港」バス停で下車するのが一般的です。バス停から神社の大鳥居まで徒歩約5分ほどで到着できます。車でのアクセスは、東名高速道路「御殿場インター」や小田原厚木道路「箱根口インター」を利用する方法があり、境内近くに駐車場も完備されています。
神社の周辺には芦ノ湖が広がり、湖畔の遊覧船や箱根町港・元箱根港からの眺めを楽しむことができます。箱根旧街道の石畳や箱根関所跡など歴史的な名所も近く、箱根神社を起点にした周辺散策が楽しめます。箱根エリアには多数の温泉宿泊施設があり、参拝と温泉を組み合わせた旅行プランは多くの旅人に支持されています。お問い合わせは電話(0460-83-7123)にて受け付けています。公式ホームページでは月ごとの祭典行事情報や境内の花だより、ロープウェーの運行状況なども随時確認できます。
アクセス
神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1。最寄駅・徒歩分は不明
営業時間
お札所・御神印受付:8:15~17:00 / 御祈祷受付:8:30~16:00 / 宝物殿拝観受付:9:00~16:00
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