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江ノ島展望台

江ノ島展望台

Photo: photo: Qurren (talk) Taken with Canon IXY 430F (Digital IXUS 245 HS) / CC BY-SA 3.0 / Wikimedia Commons
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相模湾に浮かぶ小さな島・江ノ島の頂上に立つ江ノ島展望台(愛称:江の島シーキャンドル)は、神奈川を代表する絶景スポットのひとつです。海と空と富士山が一望できるこの塔は、訪れるたびに新しい感動を与えてくれます。

江ノ島と展望台の歴史

江ノ島は古くから「弁財天信仰」の聖地として知られ、平安時代には既に多くの参拝者が訪れていました。島全体が神域とされ、江島神社を中心に独自の文化が育まれてきました。

現在の展望台「江の島シーキャンドル」が建てられているのは、明治時代にイギリス人貿易商サムエル・コッキングが造営した温室植物園の跡地です。コッキングは1880年代に私財を投じてこの場所に大規模な洋風庭園を造り、異国の植物を育てました。庭園は関東大震災で大きな被害を受けましたが、その後整備が続けられ、現在は「サムエル・コッキング苑」として一般公開されています。

展望台そのものは2003年にリニューアルされ、現在の洗練されたデザインに生まれ変わりました。灯台をモチーフにした白い塔のシルエットは、江ノ島の新しいシンボルとして定着しています。高さ約59.8メートルの展望台は、島の高台に位置しているため、実際の海抜はさらに高く、関東随一のパノラマビューを誇ります。

360度の絶景パノラマ

展望台の最大の魅力は、その眺望の素晴らしさにあります。展望フロアに上ると、相模湾の青い海が視界いっぱいに広がり、晴れた日には富士山の雄大な姿を望むことができます。特に空気が澄んだ冬の日の富士山は圧巻で、雪をまとった山頂が夕日に染まる光景は、何度見ても飽きることがありません。

南側には伊豆大島や三浦半島が見渡せ、北方向には鎌倉の街並みや稲村ヶ崎、遠く横浜のみなとみらいの高層ビル群まで確認できることもあります。東側には湘南の海岸線がなだらかに続き、サーフィンで有名な片瀬海岸や鵠沼海岸の砂浜が一望のもとに広がります。

展望台はガラス張りの展望室と、外に出られるオープンエアのデッキで構成されています。屋外デッキでは潮風を感じながら360度の景色を堪能でき、天候の良い日は地平線まで視界が開けます。写真愛好家にとっては絶好の撮影スポットであり、日の出から日没まで、時間によって表情を変える景色を楽しむことができます。

サムエル・コッキング苑と周辺の見どころ

展望台はサムエル・コッキング苑の敷地内にあります。入苑料を支払うと苑内を散策しながら展望台へとアクセスできます。苑内には四季折々の花や植物が植えられており、展望台に上る前後の散策も旅の楽しみのひとつです。

苑を抜けて島の奥へ進むと、江ノ島岩屋があります。波に削られた天然の洞窟で、龍神伝説が残る神秘的なスポットです。江ノ島の地底を歩くような体験ができ、歴史と自然の両方を感じられます。また、島の参道沿いには江の島江島神社の三棟(辺津宮・中津宮・奥津宮)が点在しており、お参りをしながら島を縦断するルートも人気です。参道には生しらすや海鮮丼を提供する飲食店が軒を連ね、湘南グルメも楽しめます。

季節ごとの楽しみ方

春(3〜5月): 桜の季節には、島内の木々が薄紅色に染まり、展望台から見渡す景色に彩りが加わります。春霞がかかる日もありますが、空気が澄んだ日には富士山と桜のコラボレーションが楽しめます。気候も穏やかで、島内散策に最も適したシーズンのひとつです。

夏(6〜8月): 湘南の夏は海水浴客で賑わいます。展望台からは眼下に広がる海水浴場の活気ある様子を俯瞰でき、夏らしい活き活きとした江ノ島の表情を楽しめます。夕暮れ時は相模湾に沈む夕日が水平線を染め、ロマンチックな雰囲気が漂います。

秋(9〜11月): 夏の混雑が落ち着き、観光客も少なくなる秋は、ゆっくりと島を楽しむのに最適な季節です。空気が乾燥して透明度が上がるため、富士山がくっきりと見える日が増えます。11月後半からは江ノ島岩屋の洞窟内でキャンドルのイルミネーションが始まります。

冬(12〜2月): 「湘南の宝石」と呼ばれる江ノ島のイルミネーションイベントが毎年開催されます。シーキャンドル周辺がLEDで彩られ、夜の江ノ島は幻想的な雰囲気に包まれます。また、冬は富士山がもっとも鮮明に見える季節で、快晴の日には山頂の雪が白く輝く姿を堪能できます。初日の出スポットとしても人気があります。

アクセスと訪問のヒント

電車でのアクセス: 小田急江ノ島線「片瀬江ノ島駅」または江ノ電「江ノ島駅」から徒歩約20〜25分で展望台まで到着できます。島へは「弁天橋」という歩行者専用の橋を渡ります。橋からの眺めも美しく、往復の散策自体が観光の一部となります。

車でのアクセス: 首都高速や横浜横須賀道路などから神奈川県道30号を利用すると便利です。島内には有料駐車場があります。ただし週末や夏季は大変混雑するため、公共交通機関の利用が推奨されます。

おすすめ訪問時間: 午前中の早い時間帯は比較的空いており、光の具合も美しいためおすすめです。夕暮れ時も夕日が海を染める絶景が楽しめますが、混雑するため時間に余裕を持って訪れましょう。

周辺観光との組み合わせ: 江ノ島から鎌倉へのアクセスも良好で、江ノ電を使えば約30分で鎌倉駅に到着します。鎌倉の大仏や鶴岡八幡宮などと組み合わせた日帰り観光コースが人気です。また、辻堂や藤沢市街でのショッピングを加えたルート設定も多くの観光客に親しまれています。

アクセス

江ノ島駅から徒歩圏内

営業時間

9:00~20:00

料金目安

500円~2,000円

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