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宇和島市立伊達博物館

宇和島市立伊達博物館

※写真はイメージです。

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宇和島小唄に「伊達は十万石、鶴島城址……」とうたわれるように、宇和島は慶長20年(1615年)に初代藩主・秀宗が入国して以来、四百年を超える伊達家の城下町として歩みを続けてきた。その豊かな歴史と文化を収蔵・公開するのが、宇和島市立伊達博物館——通称「ダテハク」である。昭和47年(1972年)、市制50周年を記念して開設され、歴代藩主がのこした文化財を通じて先人の業績を後世に伝える役割を担っている。

幕末の賢侯・伊達宗城の遺産

コレクションの核心をなすのが、8代藩主・伊達宗城にゆかりの品々だ。宗城は幕末の政局において卓越した識見を発揮し、松平慶永・山内豊信・島津斉彬らと深い交流を結んだ。「幕末の賢侯」と称されたこの人物が育んだ文化財は質・量ともに豊かで、宇和島藩が培った高い知的水準を今日に伝える。その一端は年間を通じた企画展でも味わえ、「伊達宗城——幕末の賢侯×政界の雄——」と銘打ったコレクション展では、宗城の政治活動と広い交友関係が丁寧に掘り下げられている。

多彩な企画展——伊達家コレクションの多様な顔

博物館が公開する文化財のテーマは宗城一人にとどまらない。「ハワイ勲章展」では宇和島藩と国際社会との意外な接点が照らし出され、夏期特別企画「山家清兵衛展」のように宇和島藩の別の側面に光を当てる展示も積極的に組まれている。コレクション展は年に複数回テーマを変えて開催されるため、訪れるたびに新しい発見がある。また、子ども向けの「わんぷろ」新小学1年生応援プロジェクトなど、地域に根ざした取り組みも続けられている。

江戸中期の庭園美——皆楽園跡

展示棟と並ぶ見どころが、敷地内に現存する池泉回遊式庭園「皆楽園跡」だ。江戸中期に造られた縮景風の庭園で、年代を経た樹木が緑陰をつくり、砂岩と伊予の青石を巧みに組み合わせた石組みが水辺に静かに映える。庭の意匠には「鶴亀」という祝儀の形式が取り入れられており、往時の優雅さと格式をそのまま伝えている。文化財の展示を鑑賞したあとにこの庭を歩けば、城下町宇和島の美意識を立体的に感じ取ることができる。

新館開館に向けた工事と訪問の注意

現在、令和10年(2028年)春の新伊達博物館開館を目指した改築工事が進行中であり、令和9年(2027年)3月29日から約1年間の長期休館が予定されている。長期休館前の期間も、展示替えにともなう臨時休館が設けられることがあるため、訪問前に公式サイトで最新の開館情報を確認することを勧める。新館の完成後はさらに充実した環境で伊達家の文化財が公開される予定であり、生まれ変わる「ダテハク」への期待も高まっている。

アクセス

〒798-0061 愛媛県宇和島市御殿町9番14号

営業時間

9:00~17:00

料金目安

500円~1,500円

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