
砥部焼絵付け体験 砥部焼観光センター
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愛媛県の山あいに位置する砥部町は、約230年の歴史を持つ伝統工芸「砥部焼」の産地として知られています。訪れる人々は、白く厚みのある磁器に青藍の絵付けが施されたその美しさに魅了され、砥部焼観光センターでは自らの手でオリジナルの器を作る絵付け体験が楽しめます。
砥部焼とは——230年の歴史が宿る白磁の器
砥部焼の歴史は、18世紀後半にさかのぼります。砥部町には古くから砥石の産地として栄えた歴史があり、砥石を加工する際に出る石粉(廃材)を有効活用するかたちで磁器づくりが始まりました。1777年(安永6年)ごろ、藩の奨励と職人たちの努力によって本格的な磁器生産が確立され、以来、伊予の地で受け継がれてきた工芸品として今日に至ります。
砥部焼最大の特徴は、白く厚みのある素地と、藍色の顔料「呉須(ごす)」で描かれた文様にあります。この白と青の組み合わせは、日常使いの器として親しまれながらも凛とした美しさをたたえており、全国的に高い評価を受けています。現在も砥部町内には約100軒の窯元が集まり、それぞれ独自のスタイルで制作を続けながら、伝統の技を守り続けています。
絵付け体験の流れ——器選びから仕上げまで
砥部焼観光センターでの絵付け体験は、事前予約なしでも気軽に参加できるのが魅力のひとつです。まず最初に、お皿・カップ・小鉢・湯飲みなど、さまざまな形の素焼きの素地の中から好みのものを選びます。素地の種類によって体験料金が異なるため、予算や用途に合わせて選べるのが嬉しいポイントです。
素地を選んだら、いよいよ絵付け作業に入ります。使用するのは呉須と呼ばれる藍色の顔料で、専用の筆に含ませて白い素地に描いていきます。焼成前の段階では薄い灰青色に見えますが、1,300度前後の高温で焼かれることで、砥部焼特有の深みのある藍色へと変化します。この色の変化を想像しながら絵を描く時間は、体験ならではの醍醐味です。
スタッフが丁寧に指導してくれるので、絵心がなくても安心して参加できます。センターには唐草模様・梅文様・幾何学模様・魚紋など、砥部焼の伝統的なデザインのサンプルも用意されており、それを参考にしながら描くこともできますし、まったくオリジナルの絵柄に挑戦することも自由です。子どもでも楽しめるシンプルなデザインから、細密な伝統紋様まで、自分のペースで進められます。
「届く楽しみ」——約1ヶ月後の特別なお楽しみ
絵付けを終えた器はその場では持ち帰れません。センターで預かり、焼成を経た後、約1ヶ月後に自宅へ郵送されます。この「届く楽しみ」は、通常のお土産とは一味違う体験の余韻をもたらしてくれます。
旅先で自分の手で描いた器が、日常の食卓に届く——その瞬間、砥部での記憶がよみがえる特別なプレゼントになります。自分用はもちろん、同行した家族や友人へのプレゼントとして複数制作する方も多く、グループ旅行や家族旅行での思い出づくりにも最適です。また、焼成後の発色は絵付け時の予想を超えることもあり、仕上がりを受け取ったときの驚きと喜びも体験の醍醐味といえるでしょう。
季節ごとの楽しみ方——砥部と四季の風景
砥部焼観光センターへのアクセス拠点となる松山市は、春に道後温泉や松山城の桜が美しく、秋には穏やかな気候の中でドライブや観光が楽しめます。砥部町へは松山市中心部から車で約30分と近く、半日コースでも十分に訪問できる距離です。
春(3〜5月)は砥部周辺の田園風景が新緑に包まれ、絵付け体験と合わせて春のドライブとして人気があります。夏(6〜8月)は松山・道後エリアとセットで訪れる観光客が多く、涼しい屋内で集中して絵付けを楽しめるという面でも好まれます。秋(9〜11月)は紅葉と組み合わせた旅程が組みやすく、冬(12〜2月)は道後温泉に宿泊しながら砥部を訪れる旅行者も少なくありません。四季を通じて訪問客を受け入れており、年間を通じて楽しめるスポットです。
併設ショップ——窯元直送の砥部焼が揃う
体験だけでなく、センター内に併設されたショップも見逃せません。砥部町の各窯元から直送された砥部焼が豊富に揃えられており、日常使いの食器から一点ものの芸術品まで、幅広い品揃えで選ぶ楽しさがあります。
職人が丹精込めて作り上げた器を手に取り、その重さや質感を確かめながら選ぶ時間は、砥部焼の魅力をより深く理解するきっかけにもなります。絵付け体験で描いたデザインと近い柄の既製品を購入して比べてみるのも面白い楽しみ方です。砥部焼は電子レンジ・食洗器対応のものも多く、普段の生活にすぐ取り入れられる実用的な工芸品として、旅の記念品に最適です。
アクセスと周辺情報
砥部焼観光センターは、愛媛県伊予郡砥部町千足359に位置しています。松山市駅または松山市内のバス停から伊予鉄バスの「砥部焼観光センター前」行きに乗車すると、乗り換えなしでアクセスできます。車の場合は松山自動車道の松山インターチェンジから国道33号線を経由して約20〜30分です。駐車場も完備されているため、レンタカーでの訪問も便利です。
周辺には砥部動物園や、窯元の個性が光る砥部焼の工房が点在しており、一日かけてゆっくりと砥部の工芸文化を巡る旅程も楽しめます。松山城・道後温泉・坊っちゃんスタジアムなど松山市内の名所と組み合わせて、愛媛観光の充実した拠点として計画してみてください。
アクセス
松山市から車で約30分
営業時間
9:00〜17:00
料金目安
800〜2500円
施設の特徴
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