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厚別神社
※写真はイメージです。

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北海道札幌市清田区の閑静な高台に鎮座する厚別神社は、明治の開拓時代から地域の暮らしとともに歩んできた清田の氏神様です。石段を登りきった先に広がる清田の街並みを一望できる眺めは評判が高く、四季を通じて参拝者の心を和ませています。

開拓の歴史が刻む由緒

厚別神社の歴史は、北海道開拓の黎明期にあたる明治初期に始まります。この地に最初に入地した長岡重治が明治7年(1874年)、開墾地の片隅に小さな祠を設け、毎朝夕に手を合わせていたことが神社の起源です。開墾が進むにつれ、長岡は「自分だけでなく同僚にも詣でてもらいたい」と考え、浪岡誠一郎らと相談して正式な社の建立を計画しました。

その思いが実を結び、明治18年(1885年)9月、厚別川東側(現在の旧国道沿い)に合掌造りの社殿が建立されました。御祭神三柱を奉斎し、五穀の豊穣と地域住民の安全を祈願する神社として、鎮守の氏神として広く尊崇を集めるようになりました。

大正6年(1917年)には現在の清田区平岡の地へ遷座。昭和5年(1930年)に公認神社として認定され、昭和28年(1953年)には宗教法人の認証を取得しました。昭和45年(1970年)には新社殿が落成し、現在の威厳ある境内の姿となっています。平成19年(2007年)には長年にわたる地域との絆が評価され、「清田ふるさと遺産」に認定されました。境内に設けられた清田地区開拓100周年記念碑は、土地を切り開いた先人たちの苦労と功績を静かに伝えています。

三柱の御祭神

厚別神社には三柱の神様が祀られており、それぞれが人々の暮らしの根幹に関わる御神徳を持っています。

天照大神(あまてらすおおかみ)は、皇室の御祖神にして日本人の総氏神と称される最高位の神様です。太陽の神としての御力は国土全体に及ぶとされ、さまざまな願いを持つ参拝者がその御加護を求めて訪れます。

倉稲魂神(うがのみたまのかみ)は、穀物の神様・お稲荷様として広く親しまれています。農業が中心産業だった開拓時代の清田において、五穀豊穣を願う農民たちに深く信仰されてきました。現代でも商売繁盛や生業の発展を祈る人々の参拝が続いています。

大山祇神(おおやまつみのかみ)は、山林の神様であり酒造の神様としても知られています。広大な自然を開拓しながら暮らしを築いた先人たちが、山林の恵みへの感謝を込めて祀り続けてきた神様です。

三柱の御神徳が示す農業・自然・国家という視点は、開拓地における共同体の祈りの形そのものであり、時代を超えた普遍的な信仰の力を今も発揮しています。

年間の祭典と御朱印

厚別神社では、年間5つの主要祭典が執り行われます。1月1日の元旦祭は新年の始まりを神様に報告し一年の平安を祈る祭典で、初詣の参拝者で境内が賑わいます。4月12日の春季例祭は農耕シーズンの幕開けに五穀豊穣を願う伝統の祭りです。6月中旬の忠魂碑慰霊祭では、地域の平和のために尽くした人々への感謝と追悼が捧げられます。9月12日の例大祭は一年の中でも特に重要な祭典で、神様への感謝と地域の繁栄が祈願されます。11月23日の勤労感謝祭は、勤労をたたえ生産の恵みに感謝を捧げる祭典です。

御朱印は参拝の記念としても人気があります。各月の御朱印(A6サイズ・500円)と、神玉と御朱印がセットになった神玉御朱印(A5サイズ・1,000円)の2種類が用意されており、いずれも書き置きでの授与となります。月ごとに趣向を変えたデザインを集める楽しみも、参拝者の間で喜ばれています。

昇殿祈願と出張祭典

厚別神社では人生の節目に寄り添う多彩な昇殿祈願が受けられます。厄祓いは、男性は数え年25歳・42歳・61歳、女性は19歳・33歳・37歳が厄年とされており、その前後の前厄・後厄を含む3年間、神社でお祓いを受けることが推奨されています。還暦・古希・喜寿・傘寿などの長寿祝いの祈願にも対応しています。

そのほかの昇殿祈願には、子どもの健やかな成長を祝う七五三詣、愛車の交通安全を祈る車祓、赤ちゃんの誕生を神様に報告する初宮詣、安産祈願、家内安全、商売繁盛、合格・必勝祈願、神棚清祓、社運隆昌などがあります。また、挙式の場として神前結婚式も執り行われており、人生の大切な門出を神様の御前で祝うことができます。

出張祭典にも幅広く対応しており、地鎮祭・上棟祭・竣工祭・新宅家祓・開店式・事務所開きなど、建設・不動産・開業といったさまざまな場面で神事を承っています。地域のあらゆる祈願に応え続けることで、清田の人々の日常に深く根ざした神社であり続けています。

境内の見どころとアクセス

参拝者が厚別神社を訪れて特に印象に残るのが、石段を登りきった先の眺望です。境内から振り返ると清田の街並みが広がり、晴れた日には遠くまで視界が開ける爽快な景色が楽しめます。「石段を登ってふりかえると、大変に眺めがよい」と地元でも評判の高い景観です。

初詣を行う元旦は新年の凛とした空気の中で、春は清々しい緑とともに、秋は色づく木々を眺めながら参拝を楽しめます。11月の七五三の時期は晴れ着姿の子どもたちの姿が境内に花を添え、師走の足音が近づく頃には翌年の干支絵馬を求める参拝者が訪れるなど、季節ごとに表情を変える神社の空気を感じながら参拝するのも醍醐味です。

アクセスは中央バス・札幌駅前発平岡営業所行きに乗車し「清田区役所」停留所下車、徒歩約2分という好立地です。自動車の場合も境内に駐車場が設けられており、ファミリーや遠方からの参拝者も安心して訪れることができます。

明治7年の小さな祠から始まり、140年以上にわたって清田の人々の暮らしを見守り続けてきた厚別神社。歴史の重みと地域への愛着が積み重なった境内で、日常のひとときを静かに過ごしてみてはいかがでしょうか。

アクセス

中央バス札幌駅前発平岡営業所行「清田区役所」停留所・徒歩2分

営業時間

24時間営業

料金目安

玉串料: 1名 5,000円(ご家族1名追加時+500円)、御朱印: 500円、神玉御朱印: 1,000円

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