観光・体験
広島の神社仏閣巡り|広島県で感じる日本の心
広島は原爆ドームや瀬戸内海の多島美で知られる観光都市ですが、実は神社仏閣の宝庫でもあります。世界遺産に登録された厳島神社をはじめ、市内に点在する格式ある神社、山間に佇む古刹など、日本の精神文化を体感できるスポットが広島県には数多く残されています。歴史的な重みと自然の美しさが重なり合うこの地を、神社仏閣という視点から丁寧に巡ることで、観光地としての広島とは異なる、もうひとつの顔に出会えるでしょう。
世界遺産・厳島神社で海上神殿の神秘に触れる
広島の神社仏閣巡りで外せないのが、宮島に鎮座する厳島神社です。593年の創建と伝わり、平清盛による造営で現在の壮麗な姿が整いました。海の上に立つ朱色の大鳥居と社殿が織りなす景観は、日本三景のひとつに数えられ、ユネスコ世界文化遺産にも登録されています。
広島市内から宮島口まではJRで約26分(片道420円)、さらにフェリーで約10分(往復370円)の船旅を経て島へ渡ります。拝観料は大人300円。干潮時には鳥居まで歩いて近づけ、潮が満ちると社殿が海に浮かぶ幻想的な姿を見せます。どちらの表情も格別で、訪問前に潮汐情報を確認しておくと計画が立てやすくなります。早朝7時頃の開門直後は参拝客が少なく、朝霧に浮かぶ社殿と鳥居の静けさは格別です。御朱印は本社と摂社に分かれており、複数社分をいただくことができます(各300円〜500円)。所要時間は境内一周で90分〜2時間が目安です。
宮島に残る社寺を深掘りする
厳島神社の参拝だけで宮島を離れるのはもったいない。島内には見ごたえのある社寺がほかにも点在しています。
豊国神社(千畳閣)は1587年に豊臣秀吉が建立を命じた大経堂で、畳857枚分という広大な板床が圧巻です。拝観料は100円と手軽で、内部から眺める五重塔との対比が美しい。大願寺は真言宗の古刹で、嚴島弁財天を本尊とし、三つの弁天の中でも特に霊験あらたかとされます。境内は無料で、静かな雰囲気の中で参拝できます。大聖院は空海(弘法大師)が開いたとされる真言宗の名刹で、弥山の麓に伽藍が広がります。仏像や燈籠が立ち並ぶ境内を抜けて弥山へ登れば(ロープウェイ往復2,000円、徒歩なら1.5時間)、瀬戸内海の絶景が待っています。宮島の社寺を厳島神社と合わせて巡るなら、半日から一日かけてゆっくり回るのが理想的です。
広島市内で参拝できる神社仏閣
宮島まで足を延ばす時間がない場合でも、広島市内に点在する神社仏閣で充実した参拝体験ができます。
広島護国神社は広島城(鯉城)の敷地内に隣接し、1869年に創建された護国神社です。約9万2,000柱の英霊を祀り、初詣には広島県内で最多の参拝者が訪れます。広島駅からバスで約15分、または路面電車で「紙屋町東」下車後徒歩約10分でアクセス可能。参拝は無料で、広島城との同時観光にも適しています。
住吉神社(中区住吉町)は中心市街に鎮座する歴史ある神社で、毎年6月に開催される「とうかさん大祭」は日本三大ゆかた祭りのひとつとして知られています。祭り期間中は浴衣姿の参拝者で街が賑わい、広島らしい夏の風物詩となっています。普段は観光客も少なく、ゆったりと参拝できます。
三滝寺は太田川沿い、広島市西区に佇む真言宗の古刹です。三本の滝が流れ落ちる境内には樹齢数百年の杉木立が立ち並び、市内とは思えない幽玄な雰囲気が広がっています。広島駅から三滝駅まで可部線で約5分、徒歩約10分でアクセスでき、入山無料。特に紅葉の季節は境内が赤や黄に染まり、穴場のもみじ名所として地元の人に親しまれています。
御朱印巡りと参拝のマナー
近年、御朱印集めを目的とした参拝が全国的に広まっています。広島では厳島神社をはじめとする多くの神社仏閣で御朱印をいただくことができ、旅の記念としても人気です。御朱印帳は社務所や境内の授与所で購入でき、1冊1,500円〜2,500円程度。各社の御朱印は300円〜500円が相場です。
参拝の際のマナーとして、鳥居をくぐる前に軽く一礼し、手水舎で両手と口を清めることが基本です。本殿では「二礼二拍手一礼」が一般的な作法(仏閣では合掌)。服装に厳格な制限はありませんが、過度に露出の多い服装は避けたほうが無難です。写真撮影は境内では基本的に可能ですが、本殿内や祈祷中など撮影禁止の場所もあるため、掲示を確認するようにしましょう。
神社仏閣巡りのモデルコースと実用情報
1日コース(宮島メイン):広島駅8:00出発→宮島口9:00着→フェリー乗船→厳島神社・大願寺・千畳閣参拝(10:00〜12:30)→昼食にあなご飯(13:00)→大聖院参拝・弥山ロープウェイ(14:00〜16:00)→フェリーで帰港→広島駅帰着(17:30)
半日コース(市内):広島護国神社→住吉神社→三滝寺を路面電車とJRで巡る(所要3〜4時間)。移動は一日乗車券(700円〜1,000円)が便利です。
春(3〜4月)の桜、夏(6月)のとうかさん大祭、秋(11月)の紅葉、冬(12月〜1月)の初詣と、季節ごとに異なる顔を見せるのが広島の社寺の魅力。広島駅の観光案内所(9:00〜19:00)では多言語パンフレットや当日の混雑情報も提供しており、出発前に立ち寄るとプランが立てやすくなります。歴史と自然が交わる広島の神社仏閣を巡り、日本の心の深さをぜひ体感してください。
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