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滋賀県グルメ完全ガイド|近江牛・琵琶湖の幸・地元野菜レストランで巡る湖国の食文化
滋賀県の食文化が特別な理由——琵琶湖と近江商人の遺産
滋賀県は京都・大阪・名古屋という三大都市に囲まれながら、独自の食文化を持つ稀有な県だ。その食の根幹を形成するのは、日本最大の湖「琵琶湖」と、江戸時代から全国に行商したた「近江商人」の二つだ。
琵琶湖は日本の淡水魚の4割近くの固有種を抱え、「琵琶湖の魚食文化」として発酵食品・煮付け・塩漬けなど独自の食べ方を生み出した。近江商人は全国から食材の知識と加工技術を持ち帰り、それが近江牛ブランドの確立や近江の発酵食文化の高度化につながった。
近江牛:日本三大和牛の「滋賀の宝」
近江牛は、松阪牛・神戸牛と並ぶ日本三大和牛のひとつだ。滋賀県内で育てられた黒毛和牛で、最上ランクはA5等級。きめ細かな霜降りと甘みある脂、そして後口の軽さが特徴とされる。
近江牛を食べる名店
近江牛専門店 毛利志満(もりしま)(彦根)は、近江牛の老舗として知られる。すき焼き・しゃぶしゃぶ・ステーキのコース(8,000〜25,000円)が充実し、肉質へのこだわりは近江牛専門店の中でも随一と評される。彦根城観光と組み合わせて訪れる旅行者が多い。
近江牛 和田金(わだきん)(大津)は、大津駅近くのアクセスが良い近江牛レストラン。ランチの近江牛ハンバーグセット(2,200円〜)から夜のフルコース(15,000円〜)まで幅広い価格帯で対応しており、気軽に近江牛を試したい旅行者に最適だ。
格安で近江牛を楽しむなら、近江八幡市の「近江牛コロッケ」(1個200〜300円)が穴場。近江牛ミンチを使ったコロッケは各精肉店・惣菜店で販売されており、近江八幡の旧市街を食べ歩きしながら気軽に近江牛を体験できる。
琵琶湖の幸:淡水魚料理と「ふなずし」の世界
琵琶湖固有の淡水魚を使った料理は、滋賀県の食文化の中で最も独自性の高い部分だ。
ふなずしは、ニゴロブナを2〜3年間塩と米で漬け込んだ発酵食品で、日本最古の寿司の原型とも言われる。独特の酸味と強烈な発酵臭は「慣れると癖になる」味で、日本各地の発酵食品の中でも最強クラスの個性を持つ。大津市の老舗「阪本屋」では試食も可能で、ふなずしへの入門に最適だ。
ビワマスは琵琶湖固有のサーモン系魚で、川魚の中でも脂のりが良く「琵琶湖のサーモン」とも呼ばれる。塩焼き・ムニエル・刺身で楽しめ、ビワマス料理を専門にした宿・レストランも高島市・大津市に存在する。旬は春(4〜6月)と秋(10〜11月)。
もろこ煮は、琵琶湖固有のホンモロコ(コイ科の淡水魚)を甘辛く煮付けた郷土料理。骨まで食べられる柔らかさに仕上げるには職人の技が必要で、「滋賀の家庭料理の極み」として地元民に親しまれている。道の駅・土産物店で購入可能な加工品も充実している。
地元野菜レストラン:湖北・湖南の地産地消文化
滋賀県は京阪神のベッドタウン化が進む一方、農業大県としての側面も持つ。特に琵琶湖西岸の高島市・湖北地域では、有機農業・直売所文化が盛んで地産地消を掲げたレストランが増えている。
農家レストラン「くつきの森」(高島市朽木)は、標高600mの山間部に位置する農家直営レストラン。自家農園の有機野菜を使った「山の定食」は、山菜・こんにゃく・地元米を中心とした素朴な味わいが特徴。春の山菜シーズン(4〜5月)と秋の収穫シーズン(10〜11月)が特に人気だ。
比叡山麓 大原の里山レストラン(大津市)は、琵琶湖を眺めながら近江野菜を使ったコースを楽しめる隠れ家レストラン。地元農家との直接契約により週替わりで旬の野菜が食卓に上がる。ランチコース(3,500〜5,500円)は3〜4週間前の予約が望ましい。
滋賀グルメの回り方:1泊2日モデルコース
1日目 - 朝 大津市到着・近江神宮または石山寺観光 - 昼 大津の和田金で近江牛ランチ - 午後 彦根城観光 - 夜 彦根市内の毛利志満で近江牛すき焼きコース(要予約)
2日目 - 朝 近江八幡の旧市街散策・近江牛コロッケ食べ歩き - 昼 八幡堀周辺のカフェ・地元食堂でビワマス料理 - 午後 琵琶湖沿いをドライブしながら道の駅「びわ湖大橋米プラザ」でふなずし・もろこ煮のお土産 - 夕方 大津港または草津のレストランで琵琶湖の夕景ディナー
まとめ:隠れた美食県・滋賀の食文化
滋賀県のグルメは、京都・大阪の陰に隠れてきたが、近年「近江牛」「琵琶湖の食文化」「地産地消農家レストラン」という三つの柱が注目を集めている。京阪神からのアクセスが良く(大阪から新快速で1時間以内)、日帰り・1泊旅行でも十分に堪能できるのも強みだ。
次の関西旅行では、ぜひ「滋賀グルメ」をメインに据えた一泊を計画してみてほしい。
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