メインコンテンツへスキップ
SOROU.JP日本全国情報ポータルサイト
札幌のランニングコース|中島公園・豊平川河川敷・円山〜モエレ沼と、冷涼な夏・凍結する冬の走り方
フィットネス
7分で読める

札幌のランニングコース|中島公園・豊平川河川敷・円山〜モエレ沼と、冷涼な夏・凍結する冬の走り方

マラソンの街・札幌のランニング事情

毎夏、大通公園を発着する北海道マラソンが街を熱くする札幌は、市民ランナーの層が厚い「マラソンの街」です。都心の中島公園には距離表示板つきの周回コース、豊平川には信号のない長い一本道、円山にはアップダウンのある外周路、東区のモエレ沼には平坦な3km超のループと、中心部から少し動くだけでレベルや目的に合わせてコースを選べます。本州の都市と最も違うのは、夏が涼しくロング走に向く一方、冬は路面がアイスバーンになる厳しさ。ここでは札幌に実在するコースを距離とともに紹介し、その「冷涼な夏」と「凍結する冬」をどう走り分けるかまで整理します。

中島公園|都心で距離を測りながら走れる1kmループ

地下鉄南北線の中島公園駅・幌平橋駅からすぐの中島公園は、すすきのの南に広がる都心のオアシスです。園内には1周約1kmの周回コースがあり、レナード・バーンスタイン像の付近を起点に250mごとの距離表示板が設けられています。距離を正確に把握しながら走れるので、初心者が1〜2周のジョグから始めるのにも、周回を重ねて距離走やインターバルをこなすのにも向きます。公園の外周をなぞれば約2.4kmと距離も伸ばせます。菖蒲池や日本庭園、紅葉といった四季の景色が走るたびに表情を変えるのも、都心公園ならでは。園内の中島体育センターにはロッカー・シャワー・ウェアレンタルを備えたランニングステーションがあり、手ぶらで立ち寄ってそのまま走り出せます(利用料は数百円程度が目安)。

豊平川の河川敷|信号のない一本道で距離を踏む

距離をしっかり踏みたい日は、市内を南北に貫く豊平川の河川敷が札幌ランナーの定番です。川沿いには自転車道(真駒内茨戸東雁来自転車道路)と遊歩道が長く整備され、信号も交差点もない一本道を自分のペースで延々と走れます。真駒内寄りの五輪大橋あたりから、豊平橋・ミュンヘン大橋・幌平橋方面へと片道で十数kmを切れ目なくつなげられるため、ハーフやフルに向けたロング走の舞台にうってつけ。右手に高層ビルやホテル群、左手に河川敷の緑という、都市と自然が同居した景色も豊平川ならではです。ただし日差しを遮るものが少ないので、夏は朝夕の涼しい時間に切り替え、給水を持って出ると安心です。

円山公園・北海道神宮|起伏のある2.8km外周

平坦な河川敷とは対照的に、起伏のある走り込みをしたいなら円山がおすすめです。地下鉄東西線・円山公園駅から徒歩約10分、円山公園・円山球場・北海道神宮を巡る外周約2.8kmのコースは、信号に止められずアップダウンを刻めるため、マラソン練習に使うランナーが多い定番です。天然記念物の円山原始林に隣接し、緑の濃い空気のなかを走れるのも魅力。円山動物園の脇からは板張りの林道コース(約1km)に入れて、ちょっとしたトレイル気分も味わえます。坂の負荷と森の景色を一度に得られる、札幌でも指折りのコースです。

モエレ沼公園|平坦な3.75kmループで気持ちよく

東区のモエレ沼公園は、彫刻家イサム・ノグチが設計した広大な公園です。外周園路は1周約3.75km、信号のないフラットな道なので、ペースを一定に保った周回練習にうってつけ。実際、その平坦さを生かしてマラソン大会や自転車ロードレースの会場にもよく使われます。ガラスのピラミッドやモエレ山といった造形美と、開けた空を背に走る爽快感は格別です。市街地からはやや距離があり、車か、地下鉄+バスでのアクセスになるので、休日にまとまった時間を取って訪れるとよいでしょう。

大通公園と「マラソンの街」札幌

札幌のランニング文化を語るうえで外せないのが大通公園です。毎年8月下旬、大通公園(西4丁目付近)を発着する北海道マラソンが開催され、42.195kmの日本陸連公認コースを国内外のランナーが走ります。終盤に緑あふれる北海道大学の構内を抜けるのが名物で、真夏のフルマラソンとして全国に知られた大会です(2026年は8月30日開催)。一方、秋には真駒内セキスイハイムスタジアムを発着する札幌マラソンもあり、こちらはハーフ・10km・5kmなどの種目で例年1万人以上が集う北日本最大級の市民大会。豊平川の河川敷や中の島通を走るコースは、ふだんの練習コースとも重なります。大通公園自体は信号で区切られ本格的な距離走には不向きですが、都心散策ランの起点として、また冬でも除雪された雪景色ランの舞台として、使い勝手のよい場所です。

冷涼な夏は札幌ランの特権

札幌ランの最大の武器が、本州とはまるで違う涼しい夏です。盛夏の7〜8月でも最高気温が25℃を超える日は多くなく、朝晩は20℃前後まで下がってひんやりするため、本州なら走るのをためらう真夏でも快適にロング走をこなせます。早朝の豊平川河川敷や中島公園は、地元ランナーにとって一年でいちばん気持ちのよい時間帯です。ただし油断は禁物で、真夏の日中に行われる北海道マラソンは「北海道なのに暑い」とランナーを苦しめることでも知られています。日中に長く走るなら、涼しいイメージに頼りきらず、水分と日差し対策はしっかり取りましょう。

凍結する冬をどう走るか

札幌のランで本州と決定的に違うのが、長い冬です。路面が圧雪やアイスバーンになり、とくに日中に溶けた雪が夜に凍ってツルツルになった日は、どんな冬用シューズでも滑りやすく危険です。無理に外を走らず、路面コンディションのよい日を選ぶ判断が大切。屋内の選択肢も充実していて、つどーむは1周400mの全天候型、冬季限定で開放される札幌ドームは1周716mと市内最長の屋内コースとして、多くのランナーに利用されています。中島体育センターなどのランニングステーションでシャワーを浴びてから帰れるのも、寒い季節にはありがたい仕組み。外を走るなら、滑り止めのついた冬用シューズを履き、歩幅を小さく、除雪された大通公園周辺などを選ぶと安全です。雪景色のなかを走る爽快感は、冬の札幌ランだけのごほうびです。

---

涼しい夏に河川敷でロングを踏み、円山の坂で脚を鍛え、冬は屋内コースと凍結対策でつなぐ――距離表示板のある中島公園から、北海道マラソンの舞台・大通公園まで、札幌には初心者の一歩から本格的な距離走までを受け止めるコースが揃っています。走る目的とその日の路面状況に合わせて行き先を選べば、走るたびに札幌という街の懐の深さを実感できるはずです。

シェアする

Written by

小林 拓也

アウトドアガイド

この記事のエリアでフィットネスを探す