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松本で子どもと過ごす一日|城下町・大公園・信州の味を家族で楽しむおでかけガイド
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松本で子どもと過ごす一日|城下町・大公園・信州の味を家族で楽しむおでかけガイド

城下町・松本は子連れのおでかけに向いている街

国宝松本城を中心にまとまった松本市は、城下町の散策路、広々とした公園、まなび場になる博物館、そして信州ならではの食が徒歩や車ですぐにつながる、子連れのおでかけにとても向いた街です。標高約600メートルの盆地にあるため夏でも朝晩は比較的しのぎやすく、外遊びの計画も立てやすいのが松本らしさ。北アルプスを背にした景色のなかで、城下町さんぽ・大公園・室内のまなび場を組み合わせれば、年齢の違うきょうだいがいても一日をゆったり過ごせます。ここでは松本市内とその近郊で、実際に子どもと楽しめる場所と味を軸にご案内します。

まずは国宝・松本城と城下町さんぽから

旅の起点に選びたいのが、現存する五重六階の天守としては日本最古とされる国宝・松本城です。黒い下見板張りの天守が水堀に映る姿は迫力があり、本丸庭園は芝生が広がって子どもがのびのび過ごせます。甲冑姿の「おもてなし隊」が登場すると小さな子も大喜び。天守内は急な階段が続くため、抱っこが必要な年齢のお子さんは無理をせず、庭園と外観を眺めるだけでも十分に楽しめます。

城のすぐそば、女鳥羽川(めとばがわ)沿いに延びるなわて通り(縄手通り)は終日歩行者天国の商店街。四柱(よはしら)神社の参道として栄えた通りで、たい焼きや駄菓子、古書店などが軒を連ね、カエルをモチーフにした飾りを探しながら歩くだけで子どもの足が止まります。隣の中町(なかまち)通りは白壁と黒なまこ壁の蔵が並ぶ落ち着いた町並みで、シンボルの「中町・蔵シック館」では母屋や離れを無料で見学でき、蔵を使った喫茶でひと休みもできます。松本駅と松本城のちょうど中間に位置するので、駅から城へ向かう道すがら無理なく立ち寄れる動線です。

一日たっぷり遊ぶなら大きな公園へ

子どもの体力を思いきり発散させたいなら、松本の大公園が頼りになります。

松本市アルプス公園は、市街地北西の蟻ケ崎(ありがさき)の丘陵に広がる標高約800メートルの広大な公園。園内の「小鳥と小動物の森」ではニホンザルやポニーなど約30種の動物に出会え、林間コースをローラー付きそりで滑り降りる「アルプスドリームコースター」は子どもに大人気です。展望のきく山と自然博物館では、登山道具や昆虫標本の展示を通して北アルプスの自然を学べます(観覧料は高校生以上が有料、中学生以下は無料が目安)。駐車場が無料で広く、年中開放されているので、お弁当を持ってのんびり一日を過ごせるのが魅力です。

もうひとつのおすすめが、信州まつもと空港を囲む県立公園信州スカイパーク。芝生やベンチから飛行機の離着陸を間近に眺められる、乗り物好きの子にはたまらない場所です。大型の木製遊具や夏の水遊び場に加え、二人乗り・三人乗りや変わった構造の自転車が並ぶ「おもしろ自転車広場」もあり、家族で笑いながらペダルをこげます(利用は30分単位の有料が目安)。駐車場は二千台規模で無料、授乳室やキッズコーナーも備わり、小さな子連れでも安心です。

市街地でさっと緑に触れたいときは、旧制松本高等学校の校舎が残るあがたの森公園へ。1919(大正8)年に植えられたヒマラヤスギの並木道が約150メートル続き、その荘厳さは映画やドラマのロケ地にもなっています。広い芝生「平和ひろば」でピクニックをしたり、園内を流れる小川で夏は水遊びをしたりと、肩の力を抜いて過ごせる公園です。

雨の日・暑い日は室内のまなび場へ

山あいの松本では天気が変わりやすく、暑さの厳しい日もあります。そんなときに心強いのが室内施設です。

2023年に松本城の近くへ移転オープンした松本市立博物館は、1階に子ども体験ひろば「アソビバ!」を備えます。木のおもちゃがたくさん並び、においを嗅いだり音を聴いたりして遊べる仕掛けがあり、木製のボールプールには郷土玩具の松本手毬がまぎれているのが地元らしい趣向。だれでも無料で使えるので、雨の日のクールダウンにうってつけです。上の階では松本の歴史や文化の常設・特別展示も楽しめます。

世界的に知られる草間彌生をはじめ、郷土ゆかりの作家の作品を集めた松本市美術館も、水玉のオブジェや自動販売機など子どもの目を引く展示が多く、アートに親しむ入り口にぴったり。女鳥羽川のほとりに立つ松本市時計博物館は、日本最大級の振り子時計が目印で、収集家・本田親蔵が集めた和洋の古時計約110点を、できるかぎり動く状態で展示しています。チクタクと時を刻む音や、休日のミニコンサート、塗り絵などの工夫もあり、時計の仕組みに子どもが目を輝かせる穴場です。なお本格的なプラネタリウムを目当てにするなら、市立博物館ではなく松本市教育文化センターが該当するので、行き先を取り違えないようご注意ください。

子どもと味わう松本・中信の味

おでかけの楽しみは食事も同じ。松本を含む中信地方には、子どもと分け合いやすい郷土の味があります。

外せないのが、松本・塩尻を中心に親しまれる山賊焼き。鶏の一枚肉をすりおろしたニンニクやタマネギの効いた醤油だれに漬け込み、片栗粉をまぶして揚げた豪快な料理で、塩尻発祥とされる中信のソウルフードです(名物として知られる長野市の名産ではない点に注意)。サクッとした衣とジューシーな肉は子どもにも食べやすく、一枚がボリューム満点なので家族でシェアするのにちょうどよい一皿。価格はお店によりますが、一枚あたり千円前後を目安に考えておくと安心です。

信州の郷土食といえばおやきも定番。小麦粉やそば粉の皮に野菜やあんを包んで焼いた素朴なおやつで、近年はひと口サイズの商品も多く、小さな子でも数種類をぱくぱく食べ比べできます。歩き疲れた休憩のおともにぴったりです。

そして松本に来たら信州そば。市内には座敷や個室を備えた家族向けの蕎麦屋もあり、子連れでも落ち着いて手打ちそばを味わえます。すすりにくい年齢の子には、温かいかけそばや、奈川(ながわ)地区に伝わる「とうじそば」のように、竹かごのそばを鍋の出汁にくぐらせて食べる温かい食べ方も向いています。デザートには、酪農のさかんな中信らしく地元の牛乳を使ったソフトクリームを。郊外の道の駅などで味わえることが多く、相場としてはワンコイン前後が目安です。お店の名前や正確な値段は時期で変わるため、ここでは料理の種類と相場の目安として紹介しています。

足を伸ばすなら安曇野へ(車で)

時間に余裕があれば、松本市内から車で北へ向かう近郊のおでかけもおすすめです。松本駅から車でおよそ1時間安曇野ちひろ美術館は、絵本画家・いわさきちひろの作品を集めた世界有数の絵本の美術館。キッズスペースや授乳室が整い、絵本に親しみながらゆったり過ごせます。同じ安曇野・大町方面にある国営アルプスあづみの公園は、森の上を歩く「空中回廊」や、建物全体がネットのジャングルジムになった「大草原の家」など、天気が悪くても体を動かして遊べる仕掛けが充実。いずれも松本市内ではなく車での移動が前提の近郊スポットなので、松本城周辺の徒歩観光とは別の日に組み込むと無理がありません。

子連れおでかけの実用メモ

松本のおでかけは公共交通でも回れますが、大公園や安曇野方面まで足を伸ばすなら車があると格段に動きやすくなります。アルプス公園や信州スカイパークなど主要な公園は駐車場が無料で台数も多く、ベビーカーでの移動もしやすい設計です。授乳室やキッズコーナーは信州スカイパークの管理棟や各博物館にあるので、出発前に確認しておくと安心。盆地特有の気候で夏でも朝晩は涼しいため、標高の高い公園では羽織るものを一枚持っておくとよいでしょう。城下町さんぽ・大公園・室内のまなび場・信州の味を、その日の天気と子どもの体力に合わせて組み替えれば、松本ならではの家族の一日が出来上がります。

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Written by

松本 海斗

スポーツインストラクター

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