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静岡の城と歴史探訪|城下町散策と武将ゆかりの地
観光・体験
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静岡の城と歴史探訪|城下町散策と武将ゆかりの地

徳川家康が愛した城下町・静岡へ

静岡は、東海道の要衝として栄えた歴史都市であり、天下人・徳川家康が晩年を過ごした地として知られています。家康は大坂の陣で豊臣氏を滅ぼした後、江戸幕府の実権を息子・秀忠に譲りながらも、駿府(現在の静岡市)に「大御所」として居を構え、死の直前まで政務を執り続けました。その治世の痕跡は、城下町の街並みから神社仏閣、文化財に至るまで、静岡のあらゆる場所に息づいています。

年間を通じて温暖で晴天の多い気候は、歴史散策にも最適です。太平洋側特有の日照時間の長さを誇る静岡は、四季折々に異なる表情を見せます。桜咲く春、青葉清々しい夏、紅葉燃える秋、凛とした冬——それぞれの季節に、歴史的建造物はまた違った美しさを纏います。城と自然と食文化が三位一体となった街、静岡の歴史旅へ出かけてみましょう。

駿府城跡と二之丸東御門

静岡市の中心部に位置する駿府城跡は、歴史散策の出発点として外せません。家康が築いた当時、駿府城は五重七階の天守を誇る巨城でしたが、江戸時代の火災により天守は焼失。現在は二之丸東御門・巽櫓・坤櫓が復元されており、内部では武具や古文書など当時の資料が展示されています。

特に注目したいのは、二之丸東御門の石垣です。家康時代、秀吉時代、そして天正期と、異なる時代の石積み技術が重なり合う「三層の石垣」が発掘されており、専門家の間でも高い注目を集めています。城址公園として整備された広大な敷地内には、家康公の銅像も立ち、記念撮影スポットとして人気です。入場料は大人200円程度と手頃で、ボランティアガイドによる解説ツアーも定期的に実施されています。見学の目安は60〜90分ですが、じっくり巡るなら午前中を丸ごと確保しておくのがおすすめです。

久能山東照宮|日本最古の東照宮で家康を偲ぶ

駿府城と並んで静岡の歴史旅の核心となるのが、久能山東照宮です。家康の遺命により元和3年(1617年)に創建されたこの神社は、日光東照宮よりも古い「日本最古の東照宮」として知られています。久能山の急峻な山腹に建つ社殿群は、桃山建築の粋を集めた絢爛豪華な造りで、国宝にも指定されています。

参道は「久能山1159段」と称される石段で、登り切った先に広がる社殿の景観は圧巻のひと言。体力に自信がない方は、日本平からのロープウェイを利用すると楽にアクセスできます。宝物館では家康公が愛用した甲冑や刀剣、スペイン国王から贈られた洋時計など、貴重な文化財を間近に観覧できます。晴れた日には社殿越しに駿河湾と伊豆半島が一望でき、絶景と歴史が同時に楽しめる静岡随一のスポットです。

城下町の面影を歩く|青葉横丁と呉服町

駿府城の城下として発展した静岡市街には、かつての繁栄の痕跡が随所に残っています。青葉横丁は、昭和の薫りを残す飲み屋横丁として有名ですが、城下町時代の商人町が形成された場所でもあります。静岡おでんの名店が軒を連ね、黒はんぺんやすじ肉などの具材を出汁で煮込んだB級グルメを楽しみながら、歴史散策の疲れを癒やすのに最適です。

呉服町方面には、駿河の伝統工芸品を扱う老舗が今も営業を続けています。なかでも「駿河竹千筋細工」は、極細の竹ひごを使って作る繊細な工芸品で、江戸時代から続く静岡の地場産業のひとつ。職人の手仕事を間近に見学できる工房もあり、お土産にも喜ばれます。石畳の小路を歩きながら、武家と商人が共存した城下町の空気感を存分に味わってください。

登呂遺跡と弥生時代への扉

静岡の歴史は戦国・江戸時代だけではありません。市南部に位置する登呂遺跡は、弥生時代の水田跡と集落跡が発見された国の特別史跡で、日本の農耕文化の起源を探る上で極めて重要な場所です。1943年の発掘調査以来、水田遺構や高床式倉庫、竪穴住居などが出土し、弥生時代の生活様式を具体的に伝えています。

隣接する静岡市立登呂博物館では、出土品の展示に加え、竪穴住居や高床倉庫の復元建物が屋外に点在し、子どもから大人まで弥生時代の暮らしを体感できます。火おこし体験や勾玉づくりなどの体験プログラムも人気で、歴史教育の場としても活用されています。駿府城跡とはまた異なる、より深い時代軸で静岡の歴史を俯瞰できる貴重なスポットです。

歴史散策モデルコースと実用情報

静岡の歴史スポットを効率よく巡るなら、以下のモデルコースが参考になります。

午前中は駿府城跡と二之丸東御門を見学(約90分)。昼食は青葉横丁で静岡おでんや桜えびのかき揚げ丼を味わい、午後は日本平へ移動してロープウェイで久能山東照宮へ(約2時間)。帰路に登呂遺跡へ立ち寄れば、弥生から江戸まで静岡の歴史を縦断する充実した一日になります。全行程で約6〜7時間を見ておくとよいでしょう。

アクセスは東海道新幹線「静岡駅」が便利で、東京からひかりで約1時間名古屋からも約45分と良好です。市内移動にはレンタサイクルや路線バスが活躍します。観光シーズンは春(3月下旬〜4月上旬の桜)と秋(11月の紅葉)がピークで、特に駿府城跡の夜桜ライトアップは人気が高く、早めの宿泊予約をおすすめします。

歴史をより深く楽しむために、事前に「静岡市観光」の公式サイトやボランティアガイド申込みを確認しておくと充実した旅になります。静岡の歴史は、訪れるたびに新しい発見をもたらしてくれる奥深さがあります。ぜひ、家康公の足跡を辿りながら、この城下町の魅力を自分の足で確かめてみてください。

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Written by

佐藤 美紀

温泉ソムリエ

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