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湧別チューリップ公園

湧別チューリップ公園

Photo: ほくなん / Public domain / Wikimedia Commons
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オホーツク海に面した北海道・湧別町に、毎年春、北海道最大級の花の祭典が幕を開ける。約7ヘクタールの広大な敷地に200品種・120万本ものチューリップが咲き誇る湧別チューリップ公園は、色とりどりの花畑が遠くオホーツクの空へと続く圧巻の景色を見せてくれる。北海道の短い春を全身で感じられる場所として、道内外から多くの来園者が訪れる花の聖地だ。

湧別とチューリップの深い縁

湧別町は北海道オホーツク海沿岸に位置する農業と漁業の町だ。チューリップとの縁は古く、戦後の復興期に地域の農家がチューリップの球根栽培を始めたことにきっかけがある。長く厳しい冬が明けた後の北海道の大地は、水はけのよい土壌と昼夜の寒暖差が球根栽培に適しており、湧別町はやがて北海道有数のチューリップ球根産地へと成長していった。

その農業資産を地域観光にも生かそうと、1985年(昭和60年)に現在の湧別チューリップ公園が開設された。当初は小規模な花畑からスタートしたが、地域をあげた取り組みによって年々規模を拡大。今日では北海道最大級のチューリップ名所として広く知られるようになり、春の北海道を代表する観光スポットの一つに数えられている。球根を育てる農業の現場と、花を楽しむ観光の場が一体となっている点が、この公園ならではの魅力でもある。

オランダ風車と広大な花畑の景観

公園のシンボルともいえるオランダ風車を中心に、鮮やかな縞模様を描くように広がるチューリップ畑は、訪れる人を別世界へと誘う。赤・黄・白・紫・オレンジ・ピンクと、200品種ものチューリップが織りなすグラデーションは写真映えするとあって、カメラを手にした来園者が絶えない。

オランダ風車は公園のランドマークとして存在感を放っており、背景に置いたチューリップ畑との組み合わせは、まるでオランダの農村を思わせる風景だ。北海道らしい広大な空の下で、色彩豊かな花々がどこまでも続く光景は、写真では伝えきれない感動がある。

園内の通路は整備されており、ベビーカーや車いすでも多くのエリアを回ることができる。花の高さに合わせた目線で楽しめる低い畝もあり、小さな子どもと一緒でもチューリップをすぐそばで観賞できるよう配慮されている。

チューリップフェアで楽しむ春のにぎわい

例年5月上旬から6月上旬にかけて開催される「チューリップフェア」は、湧別町最大のイベントだ。期間中は花畑の鑑賞だけでなく、さまざまな体験プログラムや出店が並び、春を祝う祭りの雰囲気に包まれる。

人気を集めるのが「チューリップ球根販売」だ。公園で育てられた球根を購入し、自宅でチューリップを育てられるとあって、毎年多くの来園者が足を止める。品種も豊富に取り揃えられており、色や形、咲く時期の違いを見比べながら自分好みの球根を選ぶ楽しさがある。

また、「花の摘み取り体験」も見逃せないプログラムだ。自分で選んだチューリップをその場で摘み取って持ち帰ることができ、子どもたちにとっても自然と触れ合う貴重な機会となる。摘み取ったばかりの花束を手に公園を歩く姿は、フェア期間中のほほえましい光景の一つだ。さらに、広大な園内を周遊できる遊覧車も運行され(運行状況は年度により異なる)、歩き疲れた来園者がゆったりと花畑を楽しむ手段として喜ばれている。

見頃と訪問のタイミング

チューリップの見頃は例年5月中旬から6月上旬頃。北海道の春は本州より遅く訪れるため、ゴールデンウィーク明けから徐々に開花が進み、5月中旬前後に満開のピークを迎えることが多い。

ただし、開花状況は年によって異なり、気温や天候によって前後することがある。訪問前に公式サイトやSNSで最新の開花情報を確認するのが確実だ。また、早朝の時間帯は人出が少なく、朝露に輝くチューリップをゆっくりと楽しめるため、撮影を目的とした来園者には特に人気が高い。曇りの日も花色が映えて美しく、晴天時とはまた異なる表情を見せてくれる。

フェアの期間外でも公園自体は散策できるが、花の鑑賞を目的とするならフェア期間中が圧倒的に見応えがある。できれば余裕を持った日程で、ゆっくりと時間をかけて花畑を巡ってほしい。

アクセスと周辺の楽しみ方

湧別チューリップ公園へは、車でのアクセスが最も便利だ。旭川方面からは国道333号・273号を経由して約2時間30分、網走方面からは国道238号・242号を経由して約1時間の距離にある。広大な駐車場が整備されているため、マイカーやレンタカーでの来園がスムーズだ。

公共交通機関を利用する場合は、JR石北本線・遠軽駅(えんがるえき)が最寄り駅となり、駅からはタクシーか路線バスを利用する。フェア期間中は臨時バスが運行されることもあるため、事前に湧別町の観光情報を確認するとよい。

公園周辺にはさらに楽しみが広がっている。北海道最大の湖・サロマ湖が近くに広がり、ホタテやカキの養殖が盛んなオホーツクの海の幸を味わえる飲食店が点在している。湧別町内には道の駅「愛ランド湧別」もあり、地元の農水産物や土産品の購入に立ち寄りたい。

チューリップ観賞の後は、オホーツク海に沈む夕日を眺めながら海辺でひと息つくのもおすすめだ。広大な花畑と雄大な海、どちらも北海道ならではのスケールを体感できる湧別。春の北海道旅行の行程に、ぜひ加えてみてほしい。

アクセス

紋別空港から車で約30分

営業時間

8:00〜18:00(フェア期間中)

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

予算内訳

大人

¥600

施設の特徴

子連れ可

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