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東京スカイツリー

東京スカイツリー

Photo: Basile Morin / CC BY-SA 4.0 / Wikimedia Commons
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東京の東側、墨田区押上の空にそびえ立つ東京スカイツリーは、2012年の開業以来、首都の新たなシンボルとして世界中の旅行者を魅了し続けている。高さ634mという圧倒的なスケールは、かつての江戸の地名「武蔵(むさし)」の語呂合わせでもあり、この地に深く根ざした誇りが込められている。

世界一高いタワーが生まれるまで

東京スカイツリーが建設された背景には、デジタル放送への完全移行という実用的な理由があった。東京タワーからの電波が都市部の高層ビル群に遮られるようになったため、より高い電波塔が必要とされたのだ。2006年に建設地が押上・業平橋に決定し、2008年に着工。延べ約217万人の作業員が携わり、2012年2月に竣工した。

設計のコンセプトは日本の伝統美。「そり」と「むくり」と呼ばれる日本古来の曲線美を塔身に取り入れ、見る角度によって印象が変わる有機的なフォルムが完成した。また、ライトアップのデザインにも「粋(いき)」と「雅(みやび)」という二つのコンセプトがあり、日ごとに交互に切り替わる。青白い光の「粋」は江戸っ子の美意識を、紫がかった「雅」は日本古来の雅やかさを表現している。

2つの展望台が魅せる絶景

東京スカイツリーの核心は、なんといっても二層構造の展望施設だ。地上350mに位置する「天望デッキ」は、ガラス張りの開放的な空間で関東平野を360度見渡せる。晴天時には西方向に富士山の白い頂、南東には房総半島の緑、さらに遠く筑波山まで視界に収まる。床の一部がガラス張りになっているスポットでは、真下の街並みを足元に見下ろすスリル満点の体験ができる。

さらに上、地上450mの「天望回廊」は傾斜した回廊型の空間で、天空の遊歩道をゆっくり歩きながら展望を楽しめる。天望デッキよりも人が少なく落ち着いた雰囲気の中で、より高い視点からの景色を独占できる。夜間は東京の夜景が足元から地平線まで広がり、その光の海に吸い込まれるような感覚を味わえる。混雑を避けるなら、日の出直後の早朝か、夕暮れ時から夜景へと移り変わる「マジックアワー」を狙うのがおすすめだ。

季節ごとの楽しみ方

東京スカイツリーと墨田区周辺の魅力は、訪れる季節によって大きく表情を変える。

春(3月〜5月)は、隅田川沿いの桜並木が一斉に開花する季節だ。旧中川や隅田公園の桜とスカイツリーを絡めた写真は、この時期だけの絶景。特に夜桜とライトアップされたスカイツリーの組み合わせは幻想的で、多くのカメラマンが訪れる。

夏(7月〜8月)は隅田川花火大会が最大のイベント。天望デッキからは打ち上げ花火を上空から見下ろすという、地上では決して体験できない非日常的な観覧が可能だ(チケットは特別販売)。また、東京ソラマチでは夏祭りや浴衣イベントも開催される。

秋(10月〜11月)は空気が澄んで視界が最も遠くまで届く季節。富士山の雪化粧が始まる11月ごろは、展望台から富士山がくっきりと見える確率が高い。

冬(12月〜2月)はイルミネーションシーズン。スカイツリーのライトアップに加え、東京ソラマチの周辺も煌びやかに飾られ、デートや家族連れで賑わう。冬晴れの日は大気中の水分が少なく、遠方まで見渡せる視界の良さも魅力だ。

足元に広がる東京ソラマチとすみだ水族館

スカイツリーの足元には、延床面積約18万平方メートルを誇る大型商業施設「東京ソラマチ」が広がる。312店舗(2024年時点)が集まり、ファッション、グルメ、雑貨、お土産まで一日過ごせるほどの充実ぶりだ。スカイツリーオリジナルのグッズから下町情緒あふれる和菓子、全国各地の名産品まで揃い、ショッピングだけでも十分楽しめる。

施設内には「すみだ水族館」も入居している。大都市の中心部ながら、ペンギンやチンアナゴが間近で観察できる展示が人気。屋内型のため天候に左右されず、子ども連れのファミリーや雨の日の観光にも最適だ。また、コニカミノルタプラネタリウムでは、大都市では見えにくい満天の星空を高精度のプロジェクションで再現しており、大人も子どもも楽しめる。

アクセスと周辺散策のすすめ

東京スカイツリーへのアクセスは非常に便利だ。東武スカイツリーライン・東京スカイツリー駅から徒歩すぐ、東京メトロ半蔵門線・押上(スカイツリー前)駅からも地下直結でアクセスできる。浅草からは徒歩約15分と近く、浅草観光と組み合わせるコースが定番だ。

周辺には下町情緒が残るエリアが点在している。押上から北十間川沿いを歩けば、水面にスカイツリーの姿が映り込む「逆さスカイツリー」の撮影スポットが点在する。また、向島や錦糸町方面には昔ながらの商店街や銭湯も残り、東京の新旧が混在する独特の文化的景観を楽しめる。さらに、隅田川を渡れば浅草仲見世や浅草神社といった歴史的スポットへもすぐにアクセスでき、半日〜一日かけてじっくり墨田・台東エリアを巡る充実した観光プランが組める。

高みから東京を一望し、足元では下町文化に触れる——東京スカイツリーは、単なる展望スポットを超えた、東京の今と昔が交差する特別な場所だ。

アクセス

東武スカイツリーライン とうきょうスカイツリー駅直結

営業時間

10:00〜21:00

料金目安

¥2,100〜¥3,400

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