
十勝川モール温泉熱気球フライト
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十勝川温泉エリアで体験できる早朝熱気球フライトは、北海道・十勝が誇る大自然の雄大さを空から全身で感じられる、唯一無二のアクティビティです。広大な十勝平野に朝日が差し込む時間帯に空へ舞い上がり、日常では決して見られない絶景が旅人を待ち受けています。
十勝川モール温泉と熱気球の出会い
十勝川温泉は、音更町を流れる十勝川のほとりに湧く温泉地です。その泉質は「モール温泉」と呼ばれる、植物性腐植質を豊富に含んだ独特のもの。褐色がかった湯は「美人の湯」として名高く、肌へのなめらかな感触が特徴です。ヨーロッパではモール温泉が療養泉として知られていますが、日本国内で本格的なモール温泉が楽しめる場所は十勝川が代表格とされています。
その温泉地のすぐそばで、早朝に開催されるのが熱気球フライト体験です。十勝平野は北海道の中でも特に広大な農業地帯であり、障害となる山や建物が少なく、風が穏やかな早朝は気球を飛ばすのに理想的な条件が整います。こうした地理的な恵みから、十勝川温泉エリアは国内でも屈指の熱気球スポットとして確立されてきました。
空から見える十勝の絶景
熱気球は地上から約300〜500メートルの高度でゆっくりと浮き上がります。地面を離れた瞬間から、視界は一気に開け、十勝特有の「パッチワーク畑」が眼下に広がります。小麦、てんさい、じゃがいも、豆類……それぞれの作物が描く緑・黄・茶のモザイク模様は、まるで誰かが丁寧に縫い合わせた大地のタペストリーのようです。
東の空には日高山脈の稜線がくっきりと浮かび上がり、その手前を十勝川が大きくS字を描いて流れていきます。朝焼けの光が川面に反射してきらめく様子は、言葉を失うほどの美しさ。遠くには大雪山系のシルエットも望め、北海道の大地のスケール感を体のすみずみまで感じることができます。
エンジン音も振動もなく、ただ風に乗って静かに漂う熱気球だからこそ、鳥のさえずりや風の音、地上のにおいさえ届いてくることがあります。飛行機やヘリコプターとはまるで異なる、この静寂に包まれた浮遊感は、熱気球でしか味わえない格別な体験です。
季節ごとの表情——冬のフライトは特別な幻想世界
十勝川モール温泉の熱気球フライトは、通年で体験できる点も大きな魅力のひとつです。季節によってまったく異なる景色と体験が待っています。
夏(6〜8月) は十勝平野が最も豊かな色彩をまとう季節。青空の下、青々とした畑が地平線まで続き、白い気球が映える清々しいフライトが楽しめます。早朝とはいえ気温も過ごしやすく、初めての方にも挑戦しやすい時期です。
秋(9〜10月) になると、収穫を終えた畑が黄金色や褐色に変わり始め、木々の紅葉とも相まって温かみのある色合いが広がります。収穫の喜びに満ちた十勝の大地を空から眺めるのは、農業王国・十勝ならではの特別な体験と言えるでしょう。
冬(12〜3月) のフライトは、最も幻想的な体験として多くのリピーターを惹きつけます。気温がマイナス20度を下回ることもある凛とした朝の空気の中、純白に覆われた十勝平野はまるで別の星のようです。地面も木々も川べりも、すべてが雪と霧氷で白く染まった世界を、暖かいバーナーの炎に守られながら静かに空から見下ろす——その対比の美しさは、写真や言葉では到底伝えきれないものがあります。十勝川温泉の名物である「白鳥まつり」の時期と重なることも多く、川に飛来する白鳥の群れを空から眺められることもあります。
春(4〜5月) は雪解けとともに畑が顔を出し、新しい命が芽吹く季節。大地が動き始める生命力を空から感じられる、清涼感あふれる季節です。
フライトの流れと安全について
フライト体験は通常、日の出前後の早朝に行われます。集合後、スタッフによるブリーフィングと安全説明を受け、気球の準備を見学しながら気分を高めていきます。バーナーに点火され、巨大な気球が膨らんでいく様子はそれだけで圧巻のショー。
フライト時間は気象条件にもよりますが、おおむね30〜60分程度です。気球は風任せで方向を自由に決められないため、着陸地点は毎回異なります。専用の追跡車両が地上で追いかけ、着陸後は出発地点まで送迎してくれるシステムが整っています。
参加にあたっての服装は、季節に合わせた防寒が基本です。特に冬は、市街地よりも気温が低くなることが多いため、フード付きのダウンジャケットや手袋・帽子は必須。足元はブーツが安心です。なお、熱気球は自然現象である風の影響を直接受けるアクティビティのため、強風・雷・雨天時はフライトが中止になる場合があります。当日の気象条件を事前に確認し、スケジュールに余裕を持たせた旅程を組むことをおすすめします。
フライト後はモール温泉で至福のひとときを
早朝の冷気の中でフライトを終えた後は、ぜひ十勝川温泉の湯に浸かってください。体の芯まで温めてくれるモール温泉の柔らかな湯は、興奮と感動に満ちた気球体験の後に格別のやすらぎをもたらしてくれます。温泉街には大型のリゾートホテルから情緒ある旅館まで、さまざまな宿泊施設が揃っており、前泊して早朝フライトに備えるプランが定番のスタイルです。
温泉地の周辺には、十勝の食材をふんだんに使ったレストランやカフェも点在しています。フライトを終えてひとっ風呂浴びた後、十勝産のチーズや豚丼、スイーツをゆっくりと楽しむ——これこそが、十勝川温泉エリアの熱気球体験が完成する瞬間です。
アクセスと周辺情報
十勝川温泉へは、帯広駅からバスや車で約30分ほどの距離です。帯広空港(とかち帯広空港)からも車で約20分とアクセスしやすく、道東観光の拠点としても非常に便利な立地にあります。
周辺には「十勝が丘展望台」や帯広市街の「帯広神社」「緑ヶ丘公園」、さらに車を走らせれば富良野・美瑛方面や、釧路湿原・阿寒湖へのアクセスも良好です。十勝平野を中心に道東をめぐる旅の行程に、この熱気球フライトをメインイベントとして組み込む旅行者が年々増えています。
十勝川モール温泉の熱気球フライトは、北海道の大自然と温泉文化、そして空の旅が一体となった体験です。一度空に浮かび上がれば、その眺めは生涯の記憶に刻まれることでしょう。
アクセス
JR帯広駅から車で約20分
営業時間
早朝6:00〜7:00頃(季節により異なる)
料金目安
2,500〜3,000円
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