
SLOW GELATO -MADE IN NONOSHIMA-
GALLERY
熊本県合志市の野々島に、ただのスイーツショップとは一線を画す場所がある。「SLOW GELATO -MADE IN NONOSHIMA-」は、社会福祉法人愛火の会 野々島学園とアートプロデューサー集団SLOW LABELが共同で立ち上げた、2016年開業のジェラート専門店だ。障害のある人々の「創造的で新しい働く場」を作るという明確な理念が、この店の一杯一杯に宿っている。
熊本の地力が詰まったジェラート
看板商品のジェラートは、季節の野菜や果物、大豆、麹といった熊本産の地元食材を主役に据えている。レシピを監修したのは、「食べるシチュエーションをデザインする」をコンセプトに活動するフードデザイナーのモコメシ(小沢朋子)。野々島学園に通所する障害のある人々の特技や個性が活かせる製法を、プロのクリエイターと学園が一緒に作り上げた。
ご汁&プラリネ、晩白柚&白岳といった組み合わせは一例で、ショウケースの顔ぶれは季節ごとに変わる。シングル¥500・ダブル¥600・サンド¥600と、日常使いしやすい価格帯も魅力だ。
世界に一つだけの器
ジェラートを盛り付けるのは、学園内の陶芸工房で一つひとつ手作りされた陶器の器。食器デザインを手がけたのは、無印良品の生活雑貨企画で知られる高橋孝治。量産品にはない個性と手の温もりが感じられ、ジェラートと器の組み合わせは訪れるたびに微妙に異なる。
変わり続けるアート空間
店舗はもともとカフェだった建物を、デザイナーと学園のメンバーがDIYで改装したもの。インテリアデザインはOFFRECO(ヤマシタマサトシ)が担当し、ステンドグラスの窓やグリーンガーデンなど、次々と新しい創造が加わっていく「生きた空間」として育てられてきた。訪れるたびに発見がある、という体験が設計の中心にある。
ジェラートだけじゃない
甘いものが苦手な人や、体に優しいティータイムを探している人には、生姜やスパイスを漬け込んだヘルシードリンクや、中性脂肪値を下げ腸内環境を整えるといわれる桑の葉茶も用意されている。
社会福祉×クリエイティブの先駆け
野々島学園は現在、約40名の知的障害等のある方々が通所する就労継続支援B型・生活介護事業所。ステンドグラス・手織り・陶芸・パンづくりなど、個々の得意分野で才能を発揮できる場を提供している。SLOW LABELはそこへアーティストやデザイナーを繋ぎ、福祉の現場から生まれる「もの」と「こと」をデザインする役割を担う。
この店の一杯のジェラートには、地元食材の豊かさ、障害のある人々の仕事、そして複数のプロの眼が重なっている。熊本合志を訪れる際に、立ち寄る価値が確かにある場所だ。
アクセス
熊本県合志市野々島2774-4
営業時間
11:00-16:00、定休日: 水曜日
料金目安
SINGLE ¥500 / DOUBLE ¥600 / SAND ¥600
店舗詳細
- 価格帯
- $
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