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龍ケ崎市歴史民俗資料館

龍ケ崎市歴史民俗資料館

※写真はイメージです。

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龍ケ崎市の歴史と民俗を一堂に体感できる施設として、平成2年(1990年)に開設された龍ケ崎市歴史民俗資料館。原始古代から近代に至る地域の歩みを追いながら、屋外に佇む蒸気機関車まで、時代を超えた多彩な展示が来館者を迎えてくれる。

国の文化財「撞舞」と歴史資料の常設展示

1階の常設展示の中心に据えられているのが、国選択・県指定無形民俗文化財に指定された「撞舞(つくまい)」の資料だ。龍ケ崎を代表するこの伝統行事の道具や記録が、地域のアイデンティティを伝える展示として大切に保存されている。その周囲には原始古代から近代へと時間軸をたどる龍ケ崎の歴史資料が並び、地域史の流れを体系的に学ぶことができる。

昭和の暮らしが息づく民具コレクション

常設展示の一角を占める昭和の生活用具は、訪れた人が思わず足を止めるコーナーだ。家庭で日常的に使われた生活道具、農業や商業を支えた民具、子どもたちが親しんだ遊び道具やおもちゃなど、懐かしい時代の空気をそのままとどめた品々が並ぶ。収蔵品展では小学校の社会科学習「古い道具と昔のくらし」の内容に合わせた展示も行われており、子どもから大人まで世代を問わず過去の暮らしを体感できる場となっている。

蒸気機関車と野外建築が語る近代の記憶

屋外スペースには農家の納屋・たばこ屋・水車小屋が移築されており、かつての農村生活の構造を空間ごと体験できる。そして敷地のランドマークとして存在感を放つのが、大正14年(1925年)に製造された竜ケ崎線の4号蒸気機関車だ。昭和40年(1965年)に現役を引退するまで約40年にわたってこの土地の鉄路を走り続け、平成28年(2016年)には市指定文化財に登録された。誕生から100年の節目を記念したイベントも開催されており、地域の近代史を象徴する存在として愛され続けている。

機織り・草木染めの体験学習と講演会

2階の体験学習室では、機織りや草木染めといった伝統的な手工芸の体験講座が定期的に開かれている。これらの活動はボランティアが技術を伝承しながら指導する形式で行われており、参加者が古来の技法を手と感覚で学べる場になっている。多目的室では歴史文化講演会も随時開催されており、地元や近郊ゆかりの文化・芸術・民俗についての知識を深める機会が設けられている。

香道から平和展まで、充実した企画展

常設展示に加えて、多彩なテーマの企画展も本館の大きな魅力だ。茶道・華道と並ぶ三大芸道の一つ「香道」の香道具や香木約80点を集めた展示、第9回日展で内閣総理大臣賞を受賞した彫刻家・中原篤徳の作品展、地元小学校が昭和55年(1980年)に埋めたタイムカプセルの公開展など、歴史・芸術・地域コミュニティをまたぐ幅広い企画が並ぶ。入館料は無料(企画展を含む)で開放されており、気軽に立ち寄れる文化施設として地域に根付いている。

地域の記憶を受け継ぐ資料収集活動

館は現在も積極的に地域資料の収集を呼びかけている。龍ケ崎の町並みや民俗行事、盆踊り、上棟式などを写した古い写真、くずし文字で書かれた文書など、個人が「こんなものが」と思うような品でも連絡を促すスタンスが、地域の記憶を丁寧に掘り起こそうとする姿勢を示している。撞舞の文化財指定から蒸気機関車の保存まで、龍ケ崎という土地が育んできた歴史の厚みを感じたいなら、まず訪れるべき場所だ。

アクセス

龍ケ崎駅から徒歩約15分

営業時間

9:00~17:00、定休日: 毎週月曜日

料金目安

入館料:無料

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