
恐山温泉
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日本三大霊場のひとつに数えられる恐山。その霊場の境内に湧く恐山温泉は、硫黄の匂いが立ち込める白濁した大地と石仏が並ぶ異界的な風景の中に佇む、国内でも類を見ない体験型の湯処です。泉質は硫化水素含有酸性緑ばん泉で、神経痛やリウマチ、胃腸病への効能が知られ、古くから参拝者の疲れを癒してきました。
4つの湯小屋、それぞれの顔
恐山温泉の最大の特徴は、個性の異なる4棟の湯小屋が境内に点在していることです。
冷抜(ひえ)の湯は、男湯・女湯・男女入替制・混浴と計4つの浴槽を備えた最も規模の大きな施設です。お湯はやや熱め。湯船の底にはうっすらと緑がかった色合いと湯花(ゆばな)が溜まっており、温泉が生きていることをじかに感じさせてくれます。
古滝(こたき)の湯は、窓を開放したまま湯船に入ると恐山の空気と景色がなだれ込む、開放感のある湯小屋です。ただし湯小屋の周囲は参拝客が普通に行き交うため、プライバシーを気にするなら平日の空いた時間帯を選ぶのが賢明です。
薬師(やくし)の湯は宿坊の裏手に位置し、立地上それほど目立たない場所にあります。喧騒を離れて静かに浸かりたい方に向いた一棟です。
花染(はなぞめ)の湯は4つの中でも立ち寄る人が少ない穴場的存在で、のんびり入浴したい方には最適。ただし混浴のため、女性は事前に承知の上で利用を検討してください。
霊場という非日常の入浴体験
恐山は修験道の聖地であり、境内には三途の川に見立てた宇曾利山湖、風車が回る賽の河原、無数の地蔵が並ぶ光景が広がります。温泉はその霊場の中に溶け込むように存在しており、入浴そのものが霊場参拝の一部として体験できます。参拝と湯治を一体で楽しめる場所として、全国から訪れる人が後を絶ちません。
利用のポイント
営業は5月1日から10月31日まで(6時〜18時)の季節限定。料金は入山料(900円)のみで温泉も利用できます。露天風呂の設定はなく、いずれも屋内の湯小屋形式です。むつ市内からバスで約35分とアクセスは限られるため、下北半島を訪れる際は日程に余裕を持って組み込むことをおすすめします。
アクセス
むつ市よりバスで35分
営業時間
5月1日~10月31日 6:00~18:00
料金目安
900円(入山料)
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