
福山大学マリンバイオセンター水族館
GALLERY
広島県尾道市の因島に、ひと味違う水族館がある。福山大学マリンバイオセンター水族館は1989年(平成元年)7月に開館した大学附属施設で、入館料は無料。2009年(平成21年)5月に全面改装された現在の施設には、150トンの大水槽を含む大小約20の水槽が並び、瀬戸内海を中心とした水生生物を多角的に紹介している。公式サイトにも「小さな水族館」と謙遜しているが、展示の内容と密度は決して小ぶりではない。商業水族館とは異なり、海洋生物科学科の学生たちが飼育・展示の実務を担う「学びの場」としての色を濃く持つのが最大の特徴だ。
瀬戸内の海を丸ごと再現する7つの展示コーナー
館の中心に鎮座するのが、水量150トンを誇る「せとうち大水槽」だ。マダイ・コブダイ・キジハタ・コバンザメ・シマアジ・イサキなど、瀬戸内海を代表する魚種が一堂に展示されている。
「福大サイエンス」コーナーでは、「瀬戸内海の里山・里海プロジェクト」や「しまなみテッポウギスプロジェクト」といった福山大学の研究活動が展示水槽を通じて紹介される。トビハゼやヨウジウオ、ドチザメ、オニオコゼなど、研究対象となっている生物を実際に目にしながら、大学の現在進行形の取り組みに触れられる貴重な展示だ。
「からだと暮らし」ではマダコ・ホシガレイ・ウナギ・タマカイ・サビウツボといったユニークな生態を持つ生き物を紹介。「ちいさな生き物」コーナーにはクロウミウマ(タツノオトシゴの仲間)やゴンズイ・カワハギ・セトダイなど、海中の小さな宝石のような生き物や毒針を持つ危険な生き物が90cm幅の水槽群に収められている。
学生が一から手がける「川にすむ生き物」コーナー
備後地区の河川環境を再現した「川にすむ生き物」コーナーは、展示生物の採集から水槽のセッティング・レイアウト・種名板の作成まで、すべて学生が担当する。カワムツ・オヤニラミ・カマツカ・シマドジョウの仲間・ヨシノボリの仲間など、地域の川に息づく生き物たちが、学生の手仕事によって丁寧に紹介されている。どの生き物をどこで採ったか、どう展示を組み立てたかが伝わってくるのは、大学附属水族館ならではの温かみだ。
タッチングプールで瀬戸内の潮だまりを体験
「タッチングプール」では、イトマキヒトデ・ムラサキウニ・マナマコ・スジエビモドキ・ハゼの仲間など、瀬戸内海のタイドプールや干潟で見られる生き物に直接触れることができる。タッチング水槽と観察用水槽が併設されており、泳ぐ姿をじっくり観察してから触れるという流れで楽しめる。磯遊びの延長線上にある体験として、子どもから大人まで海への親しみを育む場となっている。
バックヤードにも教育が宿る
一般公開されているバックヤードは、展示準備中の生き物を飼育するだけでなく、アクアリウム科学実習・学芸員実習・卒業研究の場としても日常的に稼働している。水族館の「舞台裏」が学習現場として公開されているのは、ここが純粋な教育機関の一部であることを示している。
訪問前に知っておきたいこと
開館は平日のみ(10:00〜16:00)で、土日・祝日・お盆・年末年始は休館となる。因島という立地から、しまなみ海道のサイクリングや観光と組み合わせる訪問者も多いが、平日限定のため事前にスケジュールを確認しておきたい。入館料は無料で、大学構内の静かな雰囲気の中、瀬戸内海の生態系を体系的に学べる場所だ。
アクセス
広島県尾道市因島大浜町452-10
営業時間
10:00〜16:00、定休日: 土曜日・日曜日・祝日・お盆・年末年始
料金目安
無料
外部予約・検索サイトで探す
下記の外部サイトで本店舗・施設の予約・在庫状況をご確認いただけます。
※ 外部サイトへのリンクには広告 (アフィリエイト) を含みます。
店舗詳細
- 価格帯
- $
- 対応言語
- 日本語
RELATED SPOTS
関連するスポット(8件)
広島県広島市中区中島町
広島平和記念公園
原爆ドームと平和記念資料館を中心に、世界平和を祈る広島のシンボル。
広島県尾道市因島
しまなみ海道サイクリング
瀬戸内海の島々を繋ぐ全長約70kmの絶景サイクリングロード。
広島県広島市中区本通
広島本通商店街
広島最大のアーケード商店街。ファッションから土産物まで約200店舗が軒を連ねる。
広島県廿日市市宮島町
宮島水族館みやじマリン
宮島にある瀬戸内海の生き物に出会える水族館。ペンギンやアシカのショーも人気。
広島県広島市中区基町
広島市こども文化科学館
プラネタリウムや科学実験が楽しめる、広島の子供向け体験型ミュージアム。
NEARBY
周辺のスポット(8件)













