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北浜・北新地に店を構える日本料理店「弧柳」は、「天下の台所」と呼ばれた大阪の食文化を現代に継ぐ一軒。店主・松尾慎太郎が独自の解釈で表現する「大阪料理」と、五感すべてを満たすおもてなしが、国内外の食通を惹きつけています。
「喰い味」という大阪の哲学
京都料理が食材の味を引き立てる淡口仕立てを旨とするのに対し、大阪料理は食材そのものが持つ固有の味を生かしながら、昆布や他の食材で奥行きのある深みを加える「まったり」とした喰い味を重視します。弧柳では、この大阪料理の本質を踏まえた上で、店主自身の柔軟なエッセンスを加えた独自の表現を追求。「菜庭(なにわ)」と呼ばれた河内平野の上質な野菜、「魚庭(なにわ)」と称された大阪湾の多様な魚介など、この土地が育んできた豊かな食材を四季折々の旬に合わせて丁寧に仕立てます。
店主・松尾慎太郎の歩み
1975年、大阪府吹田市生まれ。辻調理師専門学校を卒業後、大阪ミナミ法善寺横丁の浪速割烹「㐂川(きがわ)」に入門し、12年間の厳しい修行を積みました。その後、心斎橋の「Kitchen和(にこ)」で接客の楽しさを体得し、北新地で35年以上の歴史を持つ老舗「仏蘭西懐石 星家(ほしや)」では、北新地という土地の空気感とこの場での商いの難しさを学びました。北新地で40年以上バーテンダーとして活躍した父親の背中を見て育った松尾氏は、33歳で北新地に独立開業。2021年に現在地へ移転し、今に至ります。
「弧柳」という名に込めた精神
店名は「弧を描いて撓(しな)る柳」に由来します。柳の根のようなしっかりとした基礎と、しだれ柳の枝のような柔軟に揺れる発想——この二つを兼ね備えた日本料理を基礎とした大阪料理を目指す、という店主の姿勢そのものが店名に刻まれています。
五感を尽くすおもてなし
「弧柳にお越しいただいた瞬間から料理は始まっております」——これが松尾氏の根本哲学です。料理を「料(はかり)、理(おさめること)」と捉え、彩り・音・香り・味・食感の五感すべてを通じて満足していただくことが料理人の仕事だと考えます。選び抜いた季節の食材の新鮮さ、炎の輝き、煮炊きの音、炭火の香りを目の前で感じてもらいながら、最高のタイミングで一皿をお出しするために、コース料理は一斉スタート制を採用しています。
お酒とお土産
ドリンクは、弧柳の料理に寄り添える日本酒を店主自ら全国各地からセレクト。さらにソムリエが厳選した料理とのマリアージュを考えたワイン、ビール、ロイヤルブルーティーなども揃えています。お土産には、自家製鯛味噌(3,850円)、山椒昆布佃煮(3,300円)、泉州ごより大豆(3,000円)を用意しており、通販でも購入可能です。
営業案内と予約
ランチは土曜・祝日のみ12時から一斉スタート。ディナーは月曜から土曜・祝日の2部制(午後6時〜/午後9時〜)で、毎週日曜は定休日です。少人数でゆったりと向き合える空間で、大阪の食文化の深みを堪能したい方に特におすすめです。
アクセス
京阪本線・地下鉄北浜駅より徒歩10分
営業時間
LUNCH: 土曜・祝日 12:00~(一斉スタート) DINNER: 月~土・祝日 18:00~ / 21:00~(2部制一斉スタート) 定休日: 毎週日曜
店舗詳細
- 対応言語
- 日本語
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