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川崎大師(平間寺)

川崎大師(平間寺)

※写真はイメージです。

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神奈川県川崎市に鎮座する川崎大師(平間寺)は、「厄除けのお大師さま」として全国にその名を知られる名刹です。創建からおよそ900年の時を経た今も変わらず、年間を通じて多くの参拝者が祈りを捧げに訪れます。

900年近い歴史を刻む「厄除けのお大師さま」

川崎大師平間寺の創建は、平安時代末期の大治3年(1128年)にさかのぼります。当時この地に暮らしていた漁師・平間兼乗は、たびたび夢の中に弘法大師のお告げを受け、その導きに従って海中へ網を投じると、光り輝く弘法大師の尊像を引き揚げることができたと伝えられています。折しも諸国遊化の旅の途上で川崎の地に立ち寄っていた高野山の尊賢上人がこの霊験に感応し、平間兼乗とともに一宇を建立してその尊像を奉安したのが、平間寺の始まりとされています。

「平間(ひらま)」の地の寺として「平間寺」と名づけられ、やがて「川崎のお大師さま」「川崎大師」の名で広く親しまれるようになりました。真言宗智山派大本山に属する寺院として格式を高め、江戸時代以降は庶民信仰の中心として繁栄。現代においても厄除け・開運の霊場として、年間を通じて全国各地から多くの参拝者が足を運んでいます。

来る令和9年(2027年)5月1日から10日にかけては、開創900年を記念する「川崎大師平間寺開創900年大祭」が厳粛に執り行われる予定です。千年近い信仰の歴史と伝統を間近に感じられる、またとない機会といえるでしょう。

護摩祈祷の炎に込められた願い

川崎大師の信仰の中心をなすのが、御本尊・厄除弘法大師尊像の御宝前で毎日執り行われる護摩祈祷です。護摩とは、密教において特別に組まれた炉の中で護摩木を焚き、その炎によって煩悩を焼き払い、諸願成就を祈る修法のこと。真言宗の修行法として長い歴史を持つこの儀式は、川崎大師では年間を通じて毎日行われており、厄除けをはじめ、開運招福、家内安全、商売繁盛など、さまざまな願意に応じた祈祷が授けられています。

護摩祈祷は予約制で受け付けており、祈祷料に応じた各種のご祈願を選ぶことができます。堂内に漂う護摩の煙と僧侶たちの読経が重なり合う空間は、日常を離れた厳かな雰囲気に満ちており、参拝者に深い静けさと清々しさをもたらします。初めて参拝する方でも受付で丁寧に案内してもらえるため、気軽に申し込むことができます。

人生の節目に寄り添う多彩なご祈願

川崎大師では、厄除け・護摩祈祷のほかにも、人生のさまざまな節目に応じた多彩な祈願が日々行われています。

昭和30年代からは自動車の普及に合わせて交通安全祈願も開始され、ドライバーや運輸・物流関係者を中心に多くの信奉者が車のお祓いを受けに訪れるようになりました。境内には自動車で乗り入れて祈願を受けられる専用の祈祷所も設けられており、マイカーや商用車両を持参して祈願を受ける光景は川崎大師ならではのものです。

子どもの誕生と成長を祝う祈願も充実しており、安産祈願、赤ちゃんの命名、誕生後初めての参拝となる初まいり、そして3歳・5歳・7歳の成長を感謝する七五三と、節目ごとに家族が揃って参拝に訪れます。大本堂内の稚児大師尊像御宝前では予約不要で祈祷を受けられるため、小さな子ども連れの家族にも利用しやすい環境が整っています。各種のお守りやお札はすべて御本尊のご分躰として授けられており、ご朱印を集める参拝者にも人気の霊場となっています。

境内の見どころ:壮麗な堂宇と八角五重塔

広大な境内に足を踏み入れると、歴史ある堂宇が整然と並ぶ壮観な景色が広がります。参拝の中心となる大本堂は昭和39年(1964年)に再建された重厚な建築で、御本尊・厄除弘法大師尊像が奉安されています。堂内では護摩祈祷が行われるほか、常時多くの参拝者が手を合わせる、凛とした祈りの空間となっています。

境内で特に目を引くのが、昭和59年(1984年)に完成した八角五重塔です。八角形という珍しい形状の五重塔は国内でも数少ない建築物で、赤と金の鮮やかな彩色が施された塔は境内のシンボル的存在。写真撮影スポットとしても多くの参拝者に親しまれています。そのほか、不動堂、薬師殿など見どころは豊富で、ゆっくりと境内を巡るだけで十分な時間が必要となるほどの広がりがあります。

初詣と年間行事:四季折々の賑わい

川崎大師は初詣の参拝者数において例年全国トップクラスを誇り、三が日には数百万人もの人々が訪れるとされています。参道から境内にかけて大勢の参拝者が列をなす光景は新年の風物詩として知られており、活気あふれる正月の雰囲気を体感できます。

1月には境内周辺でだるま市も開かれ、色とりどりのだるまが並ぶ縁起物の市が賑わいを見せます。毎年1月21日の初大師(はつだいし)の縁日には多くの信者が初祈願に訪れ、節分には豆まきの行事も催されて厄除けを願う参拝者で境内が活気づきます。春には境内の木々が芽吹き、夏の盂蘭盆会、秋の紅葉と、境内は四季ごとに異なる表情を見せます。年間を通じてさまざまな法要・行事が執り行われており、訪れるたびに新たな発見がある点も川崎大師の魅力の一つです。

アクセスと仲見世の楽しみ方

川崎大師へのアクセスは、京急大師線「川崎大師駅」から徒歩約8分が最も便利です。京急川崎駅から大師線に乗り換えれば数分で最寄り駅に到着でき、東京都内や横浜方面からも比較的短時間で訪れることができます。お車での参拝も可能で、境内周辺に有料駐車場が整備されています。問い合わせは044-266-3420まで。

駅から参道にかけて続く仲見世通りも参拝の楽しみの一つです。土産物店や飲食店が軒を連ねる賑やかな参道では、川崎大師名物の「久寿餅(くずもち)」が各店で販売されており、独特の食感と黒蜜・きな粉の風味が参拝客に親しまれています。飴細工の実演販売など、縁日文化を継承した門前町の風情が漂い、参拝後のひとときをゆっくりと楽しむことができます。特に初詣シーズンや連休は非常に混み合うため、ゆったりと参拝したい場合は平日の訪問がおすすめです。歴史・信仰・グルメが一体となった川崎大師は、神奈川を代表する参拝スポットとして、ぜひ一度足を運んでみてください。

アクセス

京急川崎駅から徒歩約8分

営業時間

8:00~17:00

料金目安

無料

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