
鹿島神宮
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茨城県鹿嶋市の深い杜に抱かれた鹿島神宮は、「常陸国一之宮」として関東を代表する古社です。武道と日本建国の神・武甕槌大神を御祭神とし、勝負運や武道の加護を求めて全国から参拝者が訪れます。千葉県の香取神宮とともに「鹿島・香取」として古くから崇められ、東国を守る二大聖地として今も変わらぬ威厳を放っています。
神武天皇の時代から続く、日本最古級の創祀の歴史
鹿島神宮の創祀は神武天皇元年に遡ると伝えられており、これは日本の神社の中でも最古の部類に入ります。御祭神の武甕槌大神(たけみかづちのおおかみ)は、日本神話において国譲りの交渉を果たした雷神であり、武道・剣術の守護神として歴史を通じて篤い信仰を集めてきました。「鹿島立ち」という言葉が旅立ちや門出を意味するように、かつてこの地は東国へ向かう人々の出発点であり、遠征に向かう者や旅人が守護を願って手を合わせた特別な場所でした。
奈良時代には藤原氏の氏神として重んじられ、奈良・春日大社にも武甕槌大神が勧請されたことからも、その格式の高さが窺えます。中世以降は武家から厚い崇敬を集め、武将たちが戦勝を祈願するために足を運んだと伝えられています。その歴史的な積み重ねが、今日も全国の武道家やスポーツ選手が必勝祈願に訪れる「勝利の神社」という評判につながっています。
鬱蒼とした杜に広がる、神聖な境内
境内は約70万平方メートルに及ぶ広大な面積を誇り、常緑樹の森が参道を深く覆っています。朱塗りの大鳥居をくぐると、高くそびえる杉並木に挟まれた石畳の参道が奥へと続き、訪れる人を日常から切り離された神聖な世界へと誘います。社殿は江戸時代初期に徳川秀忠の寄進により建てられたもので、精緻な彫刻が施された本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定されており、その荘厳な佇まいは参拝の心構えを自然と整えてくれます。
境内奥に佇む「御手洗池(みたらしのいけ)」は、清澄な湧き水が絶えることなく満ちる神秘的な池で、古来より禊の場として用いられてきました。どれほど雨の少ない年でも水位が変わらないと言われており、この池は鹿島神宮の霊験を象徴する景観のひとつとして参拝者を惹きつけています。また境内には鹿園が設けられており、神の使いとされる鹿たちがおだやかに過ごす姿を間近で観察できます。宝物館には国の重要文化財である直刀など貴重な神宝が収められており、歴史や文化に関心のある方にも見ごたえある空間です。
年間90を超える祭儀と、12年に一度の御船祭
鹿島神宮では年間90を超える祭儀が厳かに執り行われており、その祭祀活動の充実度は全国屈指と言えます。3月9日に行われる「祭頭祭(さいとうさい)」は鹿嶋市最大の祭りとして広く知られており、国の重要無形民俗文化財にも指定された勇壮な奉納舞が見どころです。1月7日の「白馬祭(おうめさい)」では白馬の馬体によってその年の農作の豊凶を占う神事が行われます。また「流鏑馬(やぶさめ)」は馬を疾走させながら次々と的を射抜く勇壮な神事で、武道の神を祀る鹿島神宮ならではの迫力ある行事として参拝者に人気です。
なかでも最大の神事が、12年に一度午年のみに執り行われる「御船祭(ふなまつり)」です。陸路と水路を合わせて約30kmにわたる道程を、神様と共に大行列が巡幸するこの壮大な神事は、前回の平成26年(2014年)に数十万人の観衆を集めました。次回の開催は2026年が予定されており、一生に数回しか目にする機会のない一大神事として全国から注目を集めています。
御祈祷・授与品と充実した参拝者サービス
鹿島神宮では毎日、厄除・開運、車のお祓い、初宮詣、七五三など多種多様な御祈祷を受け付けています。試合や受験の必勝祈願に訪れるアスリートや学生の姿も多く見られ、武道の神様らしい雰囲気が境内に漂います。結婚式や地鎮祭・竣工式などの出張祭典にも対応しており、人生の節目を神前で執り行いたい方への支援も充実しています。遠方にお住まいの方や多忙な方には郵送による祈祷受付も行われており、広く門戸が開かれています。
授与品は鹿島神宮ならではの品が揃っています。旅立ちや門出を守護する「鹿島立守」は同神宮を代表するお守りで、新たな出発の際に多くの人が求めます。安産を祈願する「常陸帯守(ひたちおびまもり)」は古来から妊婦に授けられてきた伝統ある授与品で、「鹿島の帯占い」も他ではなかなか体験できない独自の風習として親しまれています。
四季の楽しみ方とアクセス案内
鹿島神宮は四季それぞれに異なる表情を見せてくれます。春は境内の桜と常緑樹の緑が織りなす彩りが楽しめ、夏は木漏れ日が差し込む参道が涼しげな雰囲気を醸し出します。秋は紅葉が深い杜に色彩を添え、冬の初詣シーズンは清々しい空気の中で新年の誓いを立てられます。特に元日から三が日にかけては多くの参拝者が訪れ、境内は活気に満ちます。
アクセスはJR鹿島線「鹿島神宮駅」から徒歩約10分と便利な立地です。東京駅八重洲口からは高速バスが運行しており、約2時間で到着します。車の場合は東関東自動車道「潮来IC」から約20分が目安です。境内には駐車場も完備されているため、遠方からの参拝も安心して訪れることができます。近隣の千葉県香取市にある香取神宮と合わせた「鹿島・香取参り」は定番の参拝ルートとして親しまれており、日帰りで二社をめぐる旅は関東屈指の神社巡りとして多くの参拝者に支持されています。
アクセス
JR成田線鹿島神宮駅から徒歩約10分
営業時間
24時間営業
料金目安
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