
池庄漆器店
GALLERY
明治9年(1877年)に創業し、140年以上にわたって和歌山県海南市黒江の地で漆器を扱い続ける老舗卸問屋。店が構えるのは築200年以上の建物で、国の登録有形文化財に指定されている。紀州漆器の産地として古くから知られる黒江の歴史を、今も建物ごと体感できる場所だ。
築200年の蔵で買い物する体験
表玄関は控えめで小ぢんまりとした印象だが、一歩中に入ると店内の奥行きの広さに驚かされる。卸問屋ならではの豊富な在庫が並ぶ空間は、器や小物をじっくり見比べながら歩き回れる。目当ての品が決まっていなくても、黒江の産地問屋を巡る感覚で品定めを楽しめる。
紀州漆器から曲げわっぱ、アジア雑貨まで
品揃えの軸は紀州漆器だが、それにとどまらない。曲げわっぱをはじめとする竹細工、さらにアジア雑貨まで、伝統工芸品を広く扱っている。問屋価格での販売が基本のため、産地に来て直接買い付けるような感覚でショッピングできる点も魅力だ。
関西一を誇る印伝コレクション
鹿革に漆で模様を施した印伝(甲州印伝)の品揃えは、関西一と紹介されている。財布・がま口・小物入れなど多彩なアイテムを一堂に比較できる場所はそう多くなく、デザインや色柄を手に取りながら選びたい人には特に足を運ぶ価値がある。
大正時代の名品を現代に甦らせた「敷島盆」
おすすめ商品として紹介されているのが、黒江塗の「敷島盆(しきしまぼん)」。大正時代に黒江塗を代表していたお盆だが、後継者が途絶えて一度は失われた技術だ。五代目の店主と伝統工芸士・林克彦氏が組んで現代に復活させた。地域の記憶が宿る品として、ギフトや記念品にも選ばれている。
そのほか、栓(せん)の木を素材にした「くろえ盛器」は使い込むほどに漆の艶が増し、実用品として育てる楽しさがある。7サイズが入れ子になった「七ツ入子鉢」は収納効率と食卓での使い勝手を両立した珍しいセットで、贈り物としての評判も高い。紀州漆器の産地問屋として蓄積された目利きが、商品ラインナップに表れている。
アクセス
和歌山県海南市黒江
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