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城崎温泉の外湯巡り七湯

城崎温泉の外湯巡り七湯

Photo: 663highland / CC BY 2.5 / Wikimedia Commons
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城崎温泉は兵庫県豊岡市にある、関西を代表する歴史ある温泉地です。柳並木が連なる風情豊かな温泉街を浴衣と下駄姿で歩きながら、七つの外湯を巡る体験は、日本の温泉文化の醍醐味そのもの。一度訪れれば、その非日常的な空気感に誰もが魅了されます。

1300年の歴史が息づく温泉地

城崎温泉の歴史は奈良時代にまでさかのぼります。718年(養老2年)、道智上人が1,000日間の祈願修行を行い、温泉を開いたと伝えられており、以来1,300年以上にわたって人々に親しまれてきました。平安時代には貴族たちも湯治に訪れたとされ、長い歴史の中で「湯の町」としての文化が育まれてきました。

近代においては、文豪・志賀直哉が執筆した短編小説『城の崎にて』(1917年)によって全国的に知られるようになりました。交通事故の療養のために城崎を訪れた志賀直哉が、生と死について深く思索した作品で、城崎温泉は「文学の聖地」としても文人墨客に愛されてきました。温泉街には志賀直哉ゆかりのスポットも点在し、文学ファンにとっても訪れる価値のある場所です。

七つの外湯――それぞれの個性と魅力

城崎温泉の最大の特徴が、「外湯めぐり」と呼ばれる文化です。温泉街には七つの外湯があり、それぞれが異なる由来や御利益を持っています。宿泊者は外湯めぐりパスポートを利用して、すべての外湯を自由に巡ることができます。

さとの湯は城崎温泉駅のすぐそばにある最も大きな外湯で、露天風呂やサウナも備えた近代的な施設です。旅の始まりや終わりに立ち寄る人も多く、「駅舎の湯」とも呼ばれます。

地蔵湯は、地元の人々が古くから利用してきた歴史ある外湯です。足場に六角形の地蔵堂をかたどった建物が特徴的で、「家内安全・水子供養の湯」として知られています。

柳湯は中国の名勝・西湖から移植したとされる柳の木の下から湯が湧き出したという伝説が残る外湯です。こじんまりとした風情ある造りで、「子授けの湯」として親しまれています。

一の湯は城崎温泉を代表する外湯で、江戸時代の名医・香川修徳が「天下一の湯」と称したことにちなんで名づけられました。洞窟風呂が印象的で、「合格・開運の湯」として受験生にも人気があります。

御所の湯は、文徳天皇の皇妃が入湯したという伝説を持つ格調ある外湯です。露天風呂からは城崎の自然を楽しめ、「火伏せ・縁結びの湯」として知られています。

まんだら湯は、養老元年(717年)に湯島日光上人が曼荼羅を埋めて温泉を成就させたという伝説に由来します。「農業と商売繁盛の湯」として地域の人々に長く愛されてきました。

鴻の湯は七つの外湯の中で最も古い歴史を持つとされ、こうのとりが傷を癒したとされる伝説が残ります。広々とした露天風呂が人気で、「夫婦円満・不老長寿の湯」として知られています。

浴衣と下駄で歩く温泉街の風情

外湯めぐりの楽しみは、湯に浸かるだけではありません。宿でゆかたに着替え、下駄を履いて石畳の温泉街を歩く時間そのものが、城崎ならではの体験です。夕暮れ時になると、街灯に照らされた柳並木の間を浴衣姿の旅人が行き交い、下駄の音が軽やかに響く光景は、まるで時代を遡ったかのような情緒があります。

温泉街には土産物屋、カフェ、食事処が軒を連ねており、外湯と外湯の間に立ち寄りながら散策を楽しめます。城崎名物の「かに飴」や温泉プリンなどの食べ歩きグルメも充実しており、湯上がりのひとときを楽しむのにぴったりです。大谿川(おおたにがわ)に沿った柳並木のほとりには足湯もあり、散歩の合間に気軽に立ち寄ることができます。

季節ごとに変わる城崎の表情

城崎温泉は四季それぞれに異なる魅力を持ちます。は桜の花びらが川面に舞い、柳の新緑と相まって幻想的な風景が広がります。湯上がりに花見を楽しみながら温泉街を歩くのは格別の贅沢です。

は浴衣姿が映える季節。温泉街では夏祭りや花火大会も開催され、活気にあふれます。海水浴場も近く、城崎マリンワールドでは海の生き物との触れ合いも楽しめます。

は紅葉が温泉街を彩り、赤や黄色に染まった木々の中を歩く外湯めぐりは一段と風情豊か。また、11月からは城崎温泉最大のシーズン、松葉ガニの解禁時期が始まります。

こそ城崎温泉のハイシーズンです。松葉ガニ(ズワイガニ)は「冬の王者」とも呼ばれ、城崎温泉の旅館・料理店では鍋、焼きガニ、カニしゃぶなど、趣向を凝らしたカニ料理が振る舞われます。雪化粧をした温泉街を浴衣で歩きながら外湯を巡る体験は、冬の城崎ならではのものです。

アクセスと周辺観光情報

城崎温泉へのアクセスは、JR山陰本線を利用するのが一般的です。大阪駅からは特急「こうのとり」で約2時間20分、京都駅からは特急「きのさき」で約2時間30分で城崎温泉駅に到着します。車の場合は、舞鶴若狭自動車道を経由して大阪から約2時間半が目安です。

周辺には豊岡市の観光スポットも充実しています。城崎マリンワールドは城崎温泉駅から車で約5分の距離にあり、イルカやアシカのショーが楽しめます。また、コウノトリの郷公園では絶滅危惧種のコウノトリを間近で観察することができ、自然好きにおすすめのスポットです。さらに足を伸ばせば、山陰海岸ジオパークの絶景や出石の城下町散策など、但馬地方の豊かな自然と文化を満喫できます。

外湯めぐりは1日で楽しめますが、城崎温泉の魅力を存分に味わうには一泊以上の滞在がおすすめです。夕方から夜にかけてライトアップされた温泉街の美しさは、宿泊者だけが楽しめる特別な光景です。

アクセス

JR山陰本線「城崎温泉駅」徒歩すぐ

営業時間

外湯 7:00〜23:00(施設により異なる)

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

予算内訳

大人

¥1,500

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