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弘前こぎん研究所

弘前こぎん研究所

※写真はイメージです。

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観光・体験体験・アクティビティ青森県弘前市

弘前市の中心部に佇む弘前こぎん研究所は、江戸時代から受け継がれてきた「津軽こぎん刺し」を今に伝える唯一無二の研究・製造拠点です。建物そのものが国登録文化財というモダンな洋館は、著名建築家・前川國男が手掛けた最初期の作品のひとつ。工芸品と建築、ふたつの文化財が重なり合う場所として、多くの人を引き寄せています。

農民の知恵が生んだ伝統技法

津軽こぎん刺しが生まれた背景には、江戸時代の厳しい身分制度があります。当時の津軽農民は麻の着物しか着ることを許されておらず、長く過酷な冬をやり過ごすために、麻布に木綿の糸で刺し子を施す工夫を重ねていきました。こうして生まれた技法は、縦の織り目に対して一・三・五・七……と奇数目を数えながら糸を刺していく独特の規則性を持ちます。保温・補強という実用の産物でありながら、幾何学的な美しさを帯びたこの技法は、やがて弘前を中心に独自の発展を遂げました。

歴史に刻まれたこぎん刺し

その存在は文献にも残っています。江戸時代に東北各地を旅した博物学者・菅江真澄は、旅行記『遊覧記』のなかで「さしこぎぬ」を着た山里の人々の姿を書き留めました。また天保八年(1778年)には比良野貞彦が見聞録『奥民図彙』に絵入りで記録しており、津軽こぎん刺しが当時の暮らしに深く根付いていたことがうかがえます。

1942年から続く研究と継承

弘前こぎん研究所が研究を引き継いだのは1942年のこと。それから80年以上にわたり、途切れることなく技法の研究と製品づくりを続けてきました。現在も青森県伝統工芸士および弘前マイスターの資格を持つ熟練のスタッフが在籍し、製品はすべて手刺しで仕上げられます。機械化が進む工芸品市場にあって、一目一目を手で数え刺すという製法を守り続けていることが、この研究所の最大の個性です。

前川國男の洋館で工芸に触れる

施設は前川國男が設計したモダンな洋館内にあり、国登録文化財として保護されています。館内は見学が可能で、職人が実際に手を動かす様子を間近で観察することができます。5名以上のグループであれば体験についても相談に応じているとのことです(事前に施設へ確認を)。

地域ブランドとして世界へ

研究所では現在、こぎん刺しの商品を一緒につくる「刺し手」「作り手」のスタッフ募集も行っており、技術の継承と裾野の拡大に力を入れています。弘前商工会議所では「津軽こぎん刺し」の地域団体商標の登録申請も進めており、この伝統技法を地域のブランドとして全国・世界へ発信していく取り組みが続いています。

アクセス

弘前市在府町61

営業時間

9:00~16:30、定休日: 土・日・祝祭日

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