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函館湯の川トロピカル植物園

函館湯の川トロピカル植物園

Photo: T DMY / CC BY 3.0 / Wikimedia Commons
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北海道の厳しい冬の寒さの中、温泉の湯気が立ち上る露天風呂にニホンザルが気持ちよさそうに浸かる——そんな唯一無二の光景が見られる施設が、函館市の湯の川温泉街に隣接する「函館熱帯植物園」です。南国の植物が茂る温室と、湯浴みザルの愛らしい姿が、訪れる人々を驚かせ、笑顔にし続けています。

温泉地が育てた「北海道の南国」

函館熱帯植物園が誕生したのは1967年のこと。湯の川温泉の豊富な湯量と熱を活用して、通常であれば北海道では育てることのできない熱帯・亜熱帯の植物を栽培する施設として開設されました。冬の気温がマイナスになる北海道で、バナナやパパイヤが実をつけ、南国の花々が咲き誇る光景はまさに驚き。温泉という地域資源を独自の形で活かした、函館ならではの施設と言えます。

開設から半世紀以上が経った現在も、地元市民や観光客に親しまれる存在として運営が続けられています。入園料がリーズナブルに設定されていることもあり、地元の家族連れが気軽に足を運べる「街の植物園」としての役割も担っています。函館観光の王道スポットである函館山や朝市からも距離があり、湯の川温泉に宿泊した際に立ち寄れる穴場的な観光地としても知られています。

冬の主役はやっぱりサルの温泉入浴

この施設を一躍有名にしたのが、ニホンザルの温泉入浴です。毎年11月頃から翌年4月頃にかけて、サルたちが屋外の露天風呂に入浴する姿を観察することができます。湯の川温泉の源泉を引いた温かいお湯にどっぷりと浸かり、目を細めてリラックスするサルたちの表情は、見ているだけでこちらまでほっこりとした気持ちになります。

特に雪が降り積もる厳冬期には、白銀の世界の中で湯煙に包まれながらくつろぐサルたちの姿が絵になると評判で、国内外のメディアにも多数取り上げられてきました。子どもたちはもちろん、大人も思わずカメラを手に取りたくなる光景です。観察スペースからサルたちとの距離が近く、野生動物の温かみをじっくりと感じられるのもこの施設ならではの魅力です。

サルは温泉に入浴するだけでなく、エサやりタイムも設けられており、間近でエサを食べる姿を観察できます。群れの中には個性豊かなサルたちがいて、順位争いや子育ての様子なども自然に観察できることがあります。動物園のように檻の中に閉じ込められているわけではなく、比較的自由な環境で過ごすサルたちの本来の行動が見られる点も、来場者から高く評価されています。

熱帯の緑に包まれる植物ゾーン

温室ゾーンでは、湯の川温泉の熱を利用した環境の中で、さまざまな熱帯・亜熱帯植物が育てられています。バナナの木が天井まで伸び、パパイヤやマンゴーなど、北海道では屋外では到底育たないような果樹が実をつける様子は、南国の雰囲気を存分に演出しています。

観葉植物や花を咲かせる植物も多く展示されており、色とりどりの熱帯花卉が視界を鮮やかに彩ります。ハイビスカスやブーゲンビリアなど、南国を代表する花々が咲き誇る温室内は、外の寒さとのコントラストが際立ち、非日常感を高めてくれます。植物に詳しくない方でも、その見慣れない植物の形や鮮烈な色彩に自然と引き込まれることでしょう。

ガイド板や説明パネルも整備されており、植物の産地や特徴、利用方法なども学べる構成になっています。子どもたちにとっては理科や生物の生きた教材としても機能しており、遠足や社会科見学でも利用されています。

季節ごとの楽しみ方

函館熱帯植物園の魅力は、一年を通じて異なる顔を見せてくれるところにあります。

冬(11月〜4月頃)は、なんといってもサルの温泉入浴が最大のハイライトです。外の気温が低ければ低いほど、湯煙の中でくつろぐサルたちの姿が映え、特別な体験となります。雪景色の中での観察は、まさにこの時期だけの貴重な光景です。

春から夏にかけては、温室内の植物が一斉に生き生きとした緑を発揮する季節です。バナナの実がなり始めたり、南国の花が見頃を迎えたりと、植物好きにはたまらない時期となります。屋外の開放的な空間でサルたちがより活発に動き回る姿も観察でき、子どもたちも大いに楽しめます。

秋は気温が下がり始め、サルたちが少しずつ温泉に近づき始める予兆が感じられる時期です。紅葉する木々と温室の緑との対比も美しく、撮影スポットとしても人気があります。

アクセスと周辺観光情報

函館熱帯植物園へのアクセスは、函館市電(路面電車)の「湯の川」電停から徒歩約10〜15分ほどです。函館駅からは路面電車で約30分とアクセスしやすく、公共交通機関を利用した観光にも適しています。駐車場も完備されているため、レンタカーや自家用車での来訪も問題ありません。

周辺には湯の川温泉の旅館・ホテルが数多く立ち並んでおり、温泉宿に宿泊しながら朝の散歩がてら訪れるのもおすすめです。また、近くには津軽海峡に面した「湯の川温泉浜辺の湯」という足湯施設もあり、海を眺めながら無料で足湯を楽しめます。

函館市内の他の観光スポットとのセットで訪れる場合は、函館山(夜景)や元町エリア(西洋館・教会群)、朝市などと合わせたプランがおすすめです。半日〜1日で主要スポットを巡るルートに組み込みやすい立地で、函館観光全体を充実させる一スポットとして、ぜひ旅程に加えてみてください。

アクセス

函館市電湯の川駅から徒歩15分

営業時間

9:30〜18:00(冬季〜16:30)

編集部最終確認: 2026-04-25 (AI抽出)

予算内訳

大人

¥300

子供

¥100

施設の特徴

子連れ可

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