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有頂天喫茶

有頂天喫茶

※写真はイメージです。

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必要な情報が揃いました。以下が有頂天喫茶のlong_descriptionです。

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桜並木と武家屋敷で知られる「みちのくの小京都」角館。その観光エリアからほど近い雑居ビルの一角に、地元の人々に長く愛される隠れ家的な一軒がある。それが「有頂天喫茶」だ。昭和の純喫茶を思わせる独自の世界観と、自家焙煎珈琲の深い香りが出迎えるこの店は、観光客と地元客が自然に交わる、角館らしい静かな憩いの場となっている。

武家屋敷の町に潜む、昭和純喫茶の隠れ家

角館の中心部、上新町に建つしんまちビルの1階。表通りから少し奥まった場所にある「有頂天喫茶」は、「ビルの奥にひそむ」という表現がぴったりの隠れ家的な喫茶店だ。観光地として整備された街並みを歩いていても、この店の存在に気づく観光客は決して多くない。だからこそ、知る人ぞ知る名店として、角館を訪れるリピーターたちに静かに愛され続けている。

店のコンセプトは「昭和の場末の純喫茶」と「山小屋の避暑地」。一見かけ離れたふたつのイメージを組み合わせたこの空間は、店主の確固たるビジョンによって生まれた。オーナーの飯高三枝子さんは、もともと東京で建築設計の仕事に従事していた人物。建築的な感性と、都会暮らしのなかで培った「本当の居心地よさ」への眼差しが、この唯一無二の喫茶空間に結晶している。

2014年6月のオープン以来、地域に根付いたローカルな喫茶文化の担い手として存在感を放ち続ける有頂天喫茶。観光シーズンで賑わう角館において、喧騒を離れてただ静かにコーヒーと向き合える、貴重な場所だ。

自家焙煎珈琲とネルドリップへのこだわり

有頂天喫茶の核心にあるのは、一杯一杯丁寧に淹れられる珈琲だ。豆は自家焙煎にこだわり、深煎りの豊かなコクと香りを引き出している。抽出にはネルドリップ(布フィルターを使った手ドリップ)を採用。ペーパーフィルターよりも油分が豊かに抽出され、口当たりのなめらかさと深みのある余韻が特徴だ。

珈琲にこだわる店だからこそ、そのアレンジメニューも見逃せない。なかでも「珈琲ぜんざい」は有頂天喫茶ならではの一品。水出し珈琲のすっきりとした苦みと、自家製の甘さ控えめなあずきが絶妙に組み合わさる、和と洋の融合メニューだ。珈琲の持つ独特のコクが、ぜんざいの甘さを引き立てながらも主張しすぎない繊細なバランスが楽しめる。

豆の選定から焙煎、抽出まで、店主の美意識が一本の線でつながっている。時間を気にせず、じっくりと向き合ってほしい一杯だ。

手作りスイーツと名物メニュー

珈琲と並んで人気を集めているのが、手作りのフードメニューだ。

食事系の看板メニューといえる「ナポリタン」は、2.2mmという極太麺を使用した昔ながらの喫茶店スタイル。ケチャップをベースにしたソースと野菜がしっかりと絡み、弾力のある太麺の食感が食べ応えを生む。純喫茶ならではの懐かしさと丁寧さが同居した一皿で、「こういうのが食べたかった」と感じさせる安心感がある。

スイーツはチーズケーキとプリンが定番。チーズケーキは濃厚な食感のベイクドタイプと、さらりとした口溶けのレアタイプの2種があり、それぞれ異なる魅力を持つ。珈琲との相性も抜群で、午後のひとときにぴったりだ。自家製プリンは素朴ながらもしっかりとした味わいで、根強いファンを持つ。

メニューの数は多くない。しかし、ひとつひとつに手間をかけた「本物」が揃っている。

小さくも温かい、居心地のよい空間

店内の広さは決して大きくなく、カウンター5席とテーブル席6席の計11席。それだけに席と席のあいだにゆとりがあり、隣の客との距離が近すぎない配慮が感じられる。建築設計の経験を持つ店主が手がけただけあって、「明るくてヌケのいい」空間がビルの奥にある店とは思えないほど開放的な印象を与える。

雑居ビルという立地ながらも、窓の採光の取り方や空間の抜け感が巧みで、閉塞感を感じさせない設計が施されている。ひとりで静かに本を読む時間にも、友人とゆっくりおしゃべりする時間にも、この空間はすんなりと馴染む。

支払いは現金のみで、予約は受け付けていない。「席が空いていたらラッキー」という感覚で訪れるスタイルが、この店の隠れ家らしさをさらに深めている。

訪問のポイントとアクセス情報

角館駅からのアクセスは徒歩約15分。秋田新幹線「こまち」が停車する角館駅を降り、武家屋敷エリアを抜けて上新町方向に向かうと、しんまちビルが見えてくる。ビル内の1階奥という少しわかりにくい立地のため、初めての場合は地図を確認しながら向かうとよい。

営業時間は11:00〜19:00(12月〜3月の冬季は11:00〜18:00)。定休日は木曜日と金曜日。土日は観光客で混雑することもあるため、平日の午前中や観光ピークを外した時間帯がゆっくりできる。

予算の目安は1,000円〜1,999円程度。珈琲一杯とスイーツ、あるいは珈琲とナポリタンの組み合わせなど、リーズナブルに楽しめる。駐車場は3台分を確保しているが(冬季は2台)、支払いは現金のみのため事前に準備しておくこと。予約不可のため、訪問前に電話(0187-42-8675)で営業状況を確認しておくと安心だ。

角館観光と合わせて訪れたいスポット

有頂天喫茶がある角館は、東北を代表する歴史観光地のひとつ。江戸時代の面影を残す武家屋敷群が現在も町並みを形成し、重要伝統的建造物群保存地区に指定された武家屋敷通りは、黒板塀が連なる格調高い景観で四季を通じて多くの旅行者を魅了する。

特に春の桜シーズンは圧巻だ。武家屋敷のしだれ桜と、檜木内川堤の染井吉野が同時期に咲き誇る角館の春は、日本の桜名所100選にも選ばれた絶景。このシーズンに有頂天喫茶を訪れるなら、桜並木の余韻をそのままに一杯の珈琲で締めくくる、そんな観光の組み合わせが心に残るだろう。

また、日本一の水深を誇る田沢湖も近く、角館から車で約30〜40分圏内。田沢湖と角館を合わせて一日で巡るプランは、仙北エリア観光の定番コースのひとつだ。武家屋敷を散策し、たつこ像や田沢湖の澄んだ湖面を眺めたあと、旅の疲れを有頂天喫茶の珈琲で癒す——そんな東北旅行の一コマに、この店はしっとりと寄り添ってくれる。

アクセス

角館駅から徒歩圏内

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