新宿・歌舞伎町のど真ん中に、突如として巨大な怪獣の頭部が現れる。ビルの屋上から街を見下ろすゴジラの迫力ある姿は、初めて目にした瞬間から忘れられない光景となって記憶に刻まれる。映画ファンのみならず、日本文化に興味を持つ多くの旅行者が足を運ぶ、新宿を代表するランドマークだ。
ゴジラヘッドとは──誕生の背景
ゴジラヘッドは、東京都新宿区歌舞伎町にある「新宿東宝ビル」の屋上部分に設置された、ゴジラの頭部を模した巨大オブジェだ。このビルは映画会社・東宝が所有・運営しており、2015年4月のホテルグレイスリー新宿の開業に合わせて設置された。
ゴジラは1954年に東宝が製作・公開した特撮映画に登場して以来、70年以上にわたって日本を代表するポップカルチャーのアイコンとして世界に知られてきた。その生みの親ともいえる東宝が、自社ビルの屋上にゴジラを据えたのは、まさに必然といえるだろう。設置されたゴジラヘッドは「シン・ゴジラ」以前のデザインを基にしており、頭部だけでも高さ約3メートルを誇る。ビル自体の高さは地上12階建てで、地上からゴジラの顔が確認できる高さはおよそ52メートルにも達する。
かつてこの場所には東宝の映画館「新宿コマ劇場」があり、昭和の時代から多くの映画ファンや観客が集う場所だった。その歴史を継承しつつ、現代のエンターテインメントの拠点として生まれ変わったのが現在の新宿東宝ビルだ。
見どころ──迫力満点のゴジラを体験する
ゴジラヘッドを楽しむ方法は大きく二つある。一つは地上から、もう一つはホテルの客室からだ。
地上では、ビルの正面に立ってゴジラを見上げるアングルが定番。首を大きく後ろに反らせて上を向くと、ビルの頂上付近からこちらを睥睨するゴジラの顔が目に飛び込んでくる。その迫力は写真で見るよりはるかに大きく、「実際に見るとこんなに大きいのか」と驚く旅行者も多い。スマートフォンや一眼カメラを構えたフォトグラファーが常に列をなしており、絶好の撮影スポットとなっている。
もう一つの楽しみ方が、ホテルグレイスリー新宿の「ゴジラビュールーム」だ。8階のテラスにはゴジラと同じ目線の高さで対峙できる特別スペースがあり、宿泊者は間近でゴジラの迫力を体感できる。さらに、特定のタイプの客室からは、窓の外にゴジラの姿が見える「ゴジラビュー」を楽しめる。宿泊を伴う旅行の際には、こうした部屋を予約することで忘れられない体験が得られるだろう。
歌舞伎町という舞台──エンターテインメントの聖地で楽しむ
ゴジラヘッドが立つ歌舞伎町は、日本最大規模の歓楽街として知られる。飲食店、映画館、劇場、カラオケ、ゲームセンターなどが密集し、昼夜を問わず多くの人々が行き交う。かつてはやや近寄りがたいイメージもあったが、近年は「歌舞伎町タワー」など新たな商業施設が整備され、ファミリーや外国人旅行者にとっても歩きやすい環境が整ってきた。
ゴジラヘッドのある新宿東宝ビルの周辺には、東宝系列の映画館「新宿TOHOシネマズ」も入っており、最新映画を楽しむことができる。ゴジラの最新作が公開される時期には、周辺が特別なデコレーションで彩られることもあり、ファンにとっては見逃せないイベントとなる。
夜になると街全体がネオンに照らされ、昼間とはまた異なる表情を見せる。ゴジラヘッドも夜間はライトアップされ、幻想的な雰囲気の中に佇む怪獣の姿を楽しめる。昼と夜で異なる写真が撮れるため、時間帯を変えて訪れるのもおすすめだ。
季節ごとの楽しみ方
一年を通じて楽しめるゴジラヘッドだが、季節によって周辺の表情が変わるのも魅力の一つだ。
春には新宿御苑や新宿中央公園の桜が咲き誇り、歌舞伎町周辺も花見客で賑わう。桜の季節に合わせて新宿を訪れ、ゴジラヘッドと花見を組み合わせるプランはフォトジェニックな旅を演出してくれる。
夏は歌舞伎町が最も活気を帯びる季節だ。夜が長く、深夜まで多くの人で賑わう中、ライトアップされたゴジラが夏の熱気と相まって強烈な印象を残す。東宝シネマズでは夏休みシーズンに話題作が多数公開されるため、映画鑑賞とセットで訪れるのもいい。
秋から冬にかけては、新宿の街でイルミネーションイベントが増える。クリスマスシーズンには周辺の商業施設がライトアップされ、幻想的な夜景の中にゴジラが浮かび上がる光景は、特別な写真撮影の機会となる。
アクセスと周辺情報
ゴジラヘッドへのアクセスは非常に便利だ。JR新宿駅東口から徒歩約5分、東京メトロ丸ノ内線・副都心線の新宿三丁目駅からも徒歩圏内にある。駅から歌舞伎町方面に向かって歩いていくと、ほどなくしてビルの上に巨大なゴジラの頭部が視界に入ってくる。
周辺には飲食店が無数に立ち並んでおり、ラーメン、焼肉、居酒屋、多国籍料理など選択肢は豊富だ。観光の前後に食事を楽しめる環境が整っている。また、新宿駅周辺にはデパートや量販店も集中しており、ショッピングと組み合わせた観光計画も立てやすい。
入場料は不要で、ゴジラヘッドは24時間いつでも地上から無料で鑑賞できる。気軽に立ち寄れる無料の観光スポットでありながら、その存在感と写真映えは折り紙付き。新宿を訪れた際には、ぜひ足を運んでほしい場所のひとつだ。
Access
新宿駅から徒歩圏内
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