東京・立川市にある「立川防災館」は、東京消防庁が運営する本格的な防災体験施設です。子どもから大人まで、楽しみながら防災知識と実践スキルを身につけられる場として、多くの家族連れや学校団体に親しまれています。
防災を「体験」で学ぶ、東京消防庁の施設
立川防災館の正式名称は「東京消防庁 立川都民防災教育センター」。東京都23区および多摩地区(稲城市を除く)を管轄する東京消防庁が運営しており、防災に関する知識を実際の体験を通して学べる施設として設けられています。
入館は無料で、インストラクターがツアー形式で案内してくれるのが特徴。平日は最大4つ、土日祝日や夏休みなどの混雑期は最大3つの体験コーナーを選んで参加できます。各コーナーは年齢や身体的な条件に応じた対象が設定されており、小さな子どもでも参加できるプログラムから、中学生以上向けの本格的な訓練まで幅広く揃っています。
1階の体験コーナー:地震・煙・映像で学ぶ防災の基本
1階には、防災体験の入門ともいえるコーナーが集まっています。
まず「防災ミニシアター」では、地震などの災害をテーマにした映像を上映。災害時に私たちができることを問いかける内容で、子ども向けの防災アニメも上映されています。短時間で防災への意識を高める導入として最適です。
次に注目したいのが「地震体験室」(対象:3歳以上)。本物そっくりの揺れを体験できる装置を使い、地震の恐ろしさと、いざというときの行動を身をもって学べます。2026年3月にリニューアルオープンし、マンションでの地震対策が学べる新コンテンツ、漫画を用いた演出、在留外国人にも分かりやすい多言語対応、車いす対応のスロープ設置、3つのスクリーンを使った防災学習など、5つの大きな進化を遂げました。小学生以下は体験できる震度に制限があります。
「煙体験室」では、煙が充満した室内で安全に避難する方法を体験します。視界が遮られた状況でも冷静に判断し行動する力を養うことができ、いざという場面での対応に自信がつくコーナーです。
2階の体験コーナー:救助・消火・救護・VRで実践力を磨く
2階は、より実践的な訓練コーナーが揃っています。
「救出救助コーナー」(対象:中学生以上)では、リアルな造形で再現された震災現場に入り、要救助者の捜索から救出までを体験します。家屋の倒壊現場や室内空間を想定したシミュレーションは、実際の災害対応を疑似体験できる貴重な機会です。
「消火訓練室」(対象:小学3年生以上)では、大型スクリーンに映し出された火災映像に向けて、模擬消火器を使った消火訓練を実施。映像を使ったリアルな体験で、消火器の正しい使い方と初期消火の判断力が身につきます。事業所の自衛消防隊向けには、屋内消火栓を実際に使用した訓練も体験できます。
「応急救護訓練室」(対象:小学4年生以上)では、訓練用の人形を使って胸骨圧迫心マッサージ(CPR)の方法やAEDの取り扱いを学べます。突然の事故や急病に備えて、命をつなぐ技術を習得できる重要なコーナーです。
そして近年注目を集めているのが「VR防災体験コーナー」(対象:小学2年生以上かつ身長100cm以上)。VR(バーチャルリアリティ)を活用して、地震・火災・風水害の臨場感あふれる疑似体験ができます。映像と音響によってリアルな緊迫感が再現されるため、子どもでも災害の怖さを直感的に理解できると好評です。
子どもが楽しめる自由見学コーナー
体験コーナーとは別に、予約なしで自由に楽しめるコーナーも充実しています。
1階の「こども防災体験広場」には、「サバイバルクイズ」「防災ミッションをクリアせよ」「からだでおぼえる!防災アクション」「まちをまもる!こども消防隊」「火を消せ!キミはレジェンド消防士」「消防士に変身しよう!」など、ゲーム感覚で防災を学べるコーナーが揃っています。消防士の制服を着た記念撮影ができる「消防士に変身しよう!」コーナーは子どもたちに特に人気です。
2階の自由見学コーナーには「日常生活事故防止コーナー」「多目的学習コーナー」「通報訓練コーナー」「消防ヘリゲーム」などがあり、遊びながら安全知識が身につく内容となっています。
特別イベントと新米パパママ向け講習会
立川防災館では、通常の体験コーナーに加えて、さまざまな特別イベントも開催されています。
なかでも人気が高いのが「ハイパーレスキュー隊見学会」。東京消防庁が誇る特殊救助部隊・ハイパーレスキュー隊の訓練や装備を間近で見られるイベントで、小学生以下のお子様と家族を対象に実施されています。各回先着150名という人気ぶりで、受付開始直後に予約が埋まることも多いため、早めの確認が必要です。
また毎月第2土曜日には「新米パパママのための応急手当講習会」を開催。赤ちゃんや小さな子どもへの応急手当を専門のインストラクターから学べる機会として、子育て中の保護者に好評を得ています。
施設概要・アクセス
立川防災館は、東京都立川市泉町1156-1に位置しています。JR立川駅からアクセスしやすい場所にあり、交通の便も良好です。
**開館時間**:午前9時〜午後5時 **休館日**:毎週木曜日・第3金曜日(祝日の場合はその直後の平日)、年末年始(12月29日〜1月3日) なお、9月1日(防災の日)・10月1日(都民の日)・1月17日(防災とボランティアの日)は曜日にかかわらず開館します。
**電話**:042-521-1119 入館は無料。体験コーナーはウェブ予約(マイページ登録が必要)に対応しており、空き状況の確認や予約が事前にできます。家族の予定に合わせてスムーズに利用するためにも、事前のウェブ予約がおすすめです。防災意識を高める場として、ぜひ一度足を運んでみてください。
Access
立川駅から徒歩圏内
Hours
9:00〜17:00、定休日: 木曜日・第3金曜日(国民の祝日の場合はその直後の平日)、年末年始(12月29日~1月3日)
Budget
RELATED SPOTS
Related Spots(3 spots)