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横浜を拠点にした二拠点・別荘・移住ガイド — 葉山・三浦・真鶴、海の近くのもう一つの暮らし
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横浜を拠点にした二拠点・別荘・移住ガイド — 葉山・三浦・真鶴、海の近くのもう一つの暮らし

横浜を起点に、海辺へ「もう一つの暮らし」を持つ

横浜は三浦半島の付け根に位置し、南へ向かえば葉山・逗子の別荘地、西へ向かえば東海道線で真鶴・湯河原の温暖な海辺まで、いずれも電車でおおむね1時間前後という稀有な立地にあります。平日は横浜の自宅やオフィスで働き、週末だけ海の近くの「もう一つの拠点」で過ごす——そんな二拠点生活や別荘利用を、現実的な通い距離で始められるのが横浜起点の大きな強みです。本記事では、横浜中心部からの所要時間の目安を添えて、二拠点・別荘・移住先として有力なエリアの特性を整理します。

葉山・逗子 — 御用邸が育てた湘南の別荘地

二拠点・別荘の第一候補は、三浦郡葉山町と隣接する逗子市です。葉山は1894年(明治27年)に皇室の保養地である葉山御用邸が置かれて以来、企業の保養所や別荘が集まる落ち着いたリゾート地として発展してきました。横浜駅からはJR横須賀線で逗子駅へ、そこからバスで葉山中心部まで、合わせておおむね45分〜1時間です。海と緑が近く、商業的な喧騒が少ないのが魅力で、子育て世代にも選ばれています。

ただし葉山・逗子は神奈川でも有数の人気エリアで、土地・中古住宅の相場は高めです。海の見える区画や御用邸周辺はとくに高額になりやすく、具体的な金額はその時々の物件で大きく動きます。2026年時点の目安として「県内では高い部類」とおおまかに捉え、実際の価格は不動産会社や公的な地価情報で必ず確認してください。

三浦半島南部 — 三浦・横須賀の「海と農」の二拠点

相場を抑えつつ海辺の暮らしを実現したいなら、半島南端の三浦市や横須賀市南部が候補になります。三浦市は人口約4万人、マグロの水揚げで知られる三崎漁港や景勝地の城ヶ島を抱え、相模湾・東京湾・太平洋に三方を囲まれた海の町です。三浦・横須賀は漁業だけでなく、海洋深層水で育てる大根やキャベツ、いちご狩りなど農の営みも盛んで、「海と農」の両方に触れられる二拠点向きの土地柄です。横浜から京急線で三浦海岸駅までおおむね50分前後と、通い拠点として現実的な距離です。

三浦市は移住希望者向けに「トライアルステイ(お試し居住)」を実施しており、2週間〜1ヶ月単位で実際の物件に滞在しながら暮らしを試せます。空き家バンクも整備されているので、いきなり購入せず、まず借りて季節をひと巡り体験してから判断するのが安心です。横須賀・鎌倉・逗子・三浦・葉山の4市1町では広域の移住相談体制も整いつつあり、半島全体を見比べながら拠点を選べるのが三浦半島の強みです。

真鶴・湯河原 — 西湘の温暖な海辺

西へ目を向けると、足柄下郡の真鶴町・湯河原町という選択肢があります。いずれも黒潮の影響で冬も比較的温暖な西湘エリアです。真鶴町はJR東海道本線の真鶴駅から横浜駅まで1時間強で、半島の先に三ツ石の磯が広がる海と山が至近の小さな町。湯河原町は山・海・川がそろい、気軽に温泉を楽しめるのが特徴で、横浜からは車でおおむね1時間半です。温泉付きの保養型セカンドハウスを探す層に人気があります。なお同じ西方面でも箱根町(足柄下郡)は山あいの観光地で、横浜から電車でおおむね1時間半〜2時間と、海辺エリアより遠くなる点は意識しておきましょう。

鎌倉という選択肢 — 古都の暮らしと相場

横浜から横須賀線で約25分の鎌倉市は、源氏ゆかりの古都であり、戦前から文人が別荘を構えた歴史あるリゾート地です。アクセスの良さと知名度から人気が高く、家賃・中古住宅相場は県内でもトップクラスとされます。扇ガ谷・御成町・佐助といった高級住宅地はとくに高額です。出回っている金額を鵜呑みにせず、2026年時点の目安として「相当に高い」とおおまかに捉え、最新の相場は不動産会社や公的情報で必ず確認してください。

別荘とセカンドハウスは税金が違う

二拠点を持つうえで見落としやすいのが税制です。実際に定期的に生活する実態のある「セカンドハウス」は居住用財産として扱われ、住宅用地の特例(200㎡以下の土地の評価額が6分の1)などの軽減を受けられる可能性があります。一方、保養目的で不定期に使う「別荘」は税制上ぜいたく品とされ、こうした優遇は基本的に受けられません。固定資産税率や都市計画税率、軽減の可否は物件・自治体で異なるため、購入前に税理士や自治体窓口で確認しましょう。維持費は税金のほか管理・光熱・交通の費用もかかり、二拠点実施者の平均は月数万円規模という調査もあります。

週末通いで考えておきたいこと

海辺の家ならではの注意点もあります。潮風の当たる立地は塩害で外壁や金物が傷みやすく、留守がちな二拠点では湿気やカビ、防犯・通風の管理に手間がかかります。週末利用が中心なら、管理のしやすさを物件選びの基準に入れておくと安心です。アクセス面では、三浦半島方面へ車で通うなら横浜横須賀道路、半島南部は三浦縦貫道路が動線になり、真鶴・湯河原方面は西湘バイパス経由が便利です。電車派は京急線・JR横須賀線・東海道本線それぞれの終電時刻と本数を、平日の通勤に使うかどうかも含めて事前に確かめておきましょう。

移住支援は「自治体の公式窓口」で確認を

三浦半島エリア(横須賀・鎌倉・逗子・三浦・葉山の4市1町)には移住相談の窓口が整備され、神奈川県も移住・定住の情報を発信しています。ただし移住支援金や子育て助成などの具体的な金額・要件は、年度や自治体で頻繁に変わります。本記事ではあえて金額を断定しません。最新の支援内容は、必ず各自治体の公式サイトや神奈川県の移住相談窓口でご確認ください。横浜という都市の利便を残したまま、週末は海の近くへ——その距離感を、まずはお試し居住や賃貸から確かめてみてはいかがでしょうか。

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Written by

中村 陽子

クラフトジャーナリスト

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