フィットネス
名古屋市のランニングコース完全ガイド ― 名城公園・鶴舞・庄内緑地と川沿いコース
名古屋ランナーの「聖地」名城公園
名古屋市内でランニングといえば、まず名前が挙がるのが名城公園(めいじょうこうえん)です。名古屋城の北側に広がる広大な都市公園で、「名古屋ランナーの聖地」とも呼ばれるほど、平日の朝夜も週末もランナーが絶えません。中心になるのは北園の土の周回コースで、1周およそ1.3km。100mごとに距離表示があり、ペース管理がしやすいのが特徴です。その内側にはさらに短い約700mの周回もあり、その日の体調や練習メニューに合わせて使い分けられます。路面が土でカーブが多く、高低差はほとんどないため、脚への負担が少なく、初心者からスピード練習をする上級者まで層が厚いのも名城公園ならでは。木立が多く日陰が豊富で、アスファルトの照り返しを避けられる点も、猛暑で知られる名古屋の夏には大きな利点です。
最寄りは地下鉄名城線の名城公園駅で、2番出口から徒歩1分。駅前の複合施設「tonarino(トナリノ)」内には、ロッカーとシャワーを備えたランニングステーション「さら名城」があり、手ぶらで立ち寄ってそのまま走り出せます。利用は1回500円程度が目安で、出張や旅行のついでに一汗かきたいランナーにも便利です。
桜と距離表示プレートの鶴舞公園
栄からも近い名古屋市昭和区の鶴舞(つるま)公園は、街なかで手軽に走れる定番コースです。園内には健康散策のための園路が整備され、「緑の健脚コース」が1周およそ2.2km、「花の散策コース」が1周およそ1.4kmと、二つの周回を距離別に選べます。路面に距離表示のプレートが埋め込まれているので、何周してどれだけ走ったかを把握しやすいのもうれしいところ。外周をたどればおよそ2kmのフラットな周回になります。
鶴舞公園は日本さくら名所100選にも選ばれた桜の名所で、例年3月下旬から4月上旬が見頃です。満開の時期は花見客で混み合うため、走るなら朝の早い時間がおすすめ。JR中央本線と地下鉄鶴舞線の鶴舞駅がすぐ目の前で、観光や仕事の合間にもアクセスしやすい立地です。
長距離派は西区・庄内緑地
しっかり距離を踏みたいなら、名古屋市西区の庄内緑地(しょうないりょくち)が向いています。庄内川沿いに広がる大きな緑地で、1周およそ2.3kmのコースはきれいにアスファルト舗装され、起伏のないフラットな造り。スピードを出しても走りやすく、ランニングクラブの練習やマラソン大会の会場としても使われています。春には約1,000本の桜、秋にはコスモスやラクウショウ(落羽松)の紅葉と、周回するたびに表情が変わるのも魅力です。
アクセスは地下鉄鶴舞線「庄内緑地公園駅」から徒歩すぐ。同じ周回に飽きたら、緑地から庄内川の河川敷へ出て上流・下流へ足を伸ばすこともできます。河川敷は信号がほとんどなく走り続けられる開放的なコースで、10km以上のロング走をしたいランナーに人気です。ただし日陰が乏しいため、夏場は早朝に走る、給水を多めに持つといった暑さ対策が欠かせません。
都心を流れる川沿い ― 堀川・新堀川
公園の周回が単調に感じるときは、名古屋の街を南北に流れる堀川(ほりかわ)と、その東を流れる新堀川(しんほりかわ)沿いのコースが気分転換になります。堀川は名古屋城の築城とともに開かれた歴史ある運河で、川沿いには緑道や遊歩道が整備された区間が続き、うまくつなげば名古屋港方面まで本格的な距離が踏めます。新堀川沿いも、街なかの喧騒から少し離れて走れる落ち着いたコース。ただし両コースとも遊歩道が連続していない区間や、信号・交差点を渡る場所があるので、車や歩行者に注意しながら、無理に飛ばさずジョグで楽しむのがこのエリアの正解です。
名古屋城を望む外周ロード
名城公園の土の周回に物足りなくなったら、名古屋城を取り囲む外周ロードへ。堀や石垣、天守を眺めながら走れる約3.5kmの周回で、観光気分とランニングを一度に味わえる名古屋ならではのコースです。歩道が広く走りやすい一方、横断歩道や信号もあるため、ペースは控えめに。緑が多く日陰も得られるので、城の風格を感じながらのクールダウン一周にも向いています。
夏の名古屋を走るための実用メモ
名古屋の夏は内陸性の蒸し暑さで知られ、日中の路面温度はかなり上がります。アスファルト舗装の庄内緑地や河川敷を走るなら、早朝か日没後を選び、こまめな給水を心がけましょう。土のコースで日陰の多い名城公園は、その点で夏に比較的強いコースといえます。トイレや水飲み場は名城公園・鶴舞公園・庄内緑地のいずれも園内に整備され、自動販売機も点在します。シャワーやロッカーを使いたいときは名城公園の「さら名城」が頼りになります。世界最大級の女子マラソン「名古屋ウィメンズマラソン」を擁する名古屋は、市民ランナーの層が厚い街です。聖地・名城公園を起点に、桜の鶴舞、フラットな庄内緑地、川沿いの長距離へと、目的に合わせてコースを選んでみてください。
RELATED COLUMNS
関連するコラム








