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京都市のおすすめランニングコース|鴨川河川敷・京都御苑周回と盆地の夏対策
鴨川は京都ランナーの聖地
京都でランニングといえば、まず名前が挙がるのが鴨川の河川敷です。市内を南北に貫く川の両岸には信号のない遊歩道が長く続き、車道に出ずに何キロでも走り続けられる——この「止まらずに走れる距離の長さ」こそ、京都ランナーが鴨川を聖地と呼ぶ理由です。出町柳の鴨川デルタを起点に、北は上賀茂、南は四条・五条方面まで、自分の体力に合わせてコースを伸び縮みさせられます。早朝はランナーや犬の散歩、夕方は等間隔に座るカップルで知られる三条〜四条の川辺と、時間帯ごとに表情が変わるのも京都らしさ。観光の合間に靴を履き替えれば、すぐに走り出せる手軽さも魅力です。
デルタで二又に分かれる賀茂川と高野川
鴨川は出町柳の「鴨川デルタ」で二つの流れに分かれます。西へ向かうのが賀茂川、東へ向かうのが高野川で、合流して下流が鴨川(同じ「かも」でも漢字が変わります)。この分岐点に架かる賀茂大橋を基準に、京都市は三つのジョギングコースを案内しています。
- 丸太町コース:賀茂大橋から鴨川を南下し丸太町橋で折り返す約2.5km(往復)。最も短く、初心者やウォームアップ向き。
- 高野コース:高野川沿いを北上し松ヶ崎人道橋で折り返す約4.3km(往復)。
- 上賀茂コース:賀茂川沿いを北上し西賀茂橋で折り返す約9.2km(往復)。距離を踏みたい日の定番です。
いずれも折り返しの往復距離なので、途中で引き返せば手軽に距離を調整できます。起点の鴨川デルタには、亀や千鳥をかたどった飛び石が点々と並び、賀茂川と高野川を対岸へ渡れるのも京都らしい光景です(増水時や濡れているときは滑りやすいので無理は禁物)。上賀茂コースの上流、賀茂川西岸には紅枝垂桜(べにしだれざくら)のトンネルで知られる「半木(なからぎ)の道」が続き、走りながら季節の風景を楽しめます。
京都御苑をぐるりと一周する約4km
鴨川と並ぶ定番が、京都御所を囲む京都御苑の外周です。一周およそ4km、東西約700m・南北約1300mのほぼ長方形で、高低差は10mほど。北向きが緩い上り、南向きが緩い下りになるだけのほぼフラットな周回路なので、ペースを刻む練習に向きます。地下鉄烏丸線・丸太町駅から徒歩約1分とアクセスもよく、信号で止まらず周回できるのが利点です。砂利を敷いた苑内ではなく、舗装された外周道路を走るのが基本です。幕末の「蛤御門(はまぐりごもん)の変」の舞台として知られる蛤御門など、歴史の遺構を眺めながら走れるのも京都の都心ならでは。鴨川(丸太町橋付近)からも近いので、御苑周回と河川敷をつないで距離を伸ばすランナーも多くいます。
嵐山・桂川の河川敷と東山の散策路
市の西郊に足を延ばすなら、嵐山・渡月橋のたもとを流れる桂川の河川敷が気持ちよく走れます。渡月橋に近い阪急嵐山駅を起点にすれば、観光地に着いてすぐ走り出せるのも便利。両岸に平坦な道が続き、渡月橋を渡って周回すれば、川風と山並みを感じながらのんびり走れる景勝コースになります。嵐山から桂川・木津川沿いに長く延びるサイクリングロード(京都八幡木津自転車道)も整備されており、ロングランや自転車との共用区間として知られます。
東山側の銀閣寺から南禅寺方面へ続く哲学の道(琵琶湖疏水沿い・約2km)は、桜と紅葉の名所として名高い小径ですが、道幅が狭く石畳まじりで歩行者も多いため、本格的に走り込むよりは早朝にゆっくり景観を味わう区間と考えるのがおすすめ。桜や紅葉のシーズンは特に混雑します。
桜と紅葉、京都ならではの景観ラン
京都ランの醍醐味は、走るそばに季節の名所が連なることです。春は鴨川の堤や賀茂川沿いの半木の道、哲学の道が桜のトンネルになり、川面を眺めながら花の下を走れます。秋は東山の社寺の紅葉が背景に色づき、御苑の木々も赤や黄に染まります。夏は二条〜五条の鴨川西岸に約90軒の「納涼床(川床)」が並ぶのが京都の夏の風物詩。日中の河原は照り返しが強いので、床の灯りがともる夕方以降は、走るより歩いて川辺の風情を眺める時間に充てるのも一案です。
「日本一暑い」盆地の夏と給水
京都は三方を山に囲まれた盆地で、熱がこもりやすく風が抜けにくい地形です。猛暑日(最高気温35℃以上)の年間日数は大都市の中でも飛び抜けて多く、「日本一暑い街」と語られることもあります。夜になっても暑さが引きにくいのが盆地の特徴で、夏のランニングは日中を避け、気温の上がりきらない早朝か日没後に走るのが基本です。
注意したいのが給水です。鴨川や桂川の河川敷は信号のない長距離が魅力な反面、自動販売機が河川敷沿いにはほとんどありません。沿いの公園に公衆トイレが点在し、区間によっては水飲み場もありますが場所は限られるため、夏場はボトルを持参し、こまめに水分を補給しながら走るのが安心です。
走る前に知っておきたい実用メモ
鴨川・賀茂川・高野川の遊歩道は信号がなく車道と分離されているため、距離を稼ぐにも安全に走れます。路面は舗装と土・砂利が混じる区間があるので、足元に合った靴を選びましょう。観光客の多い三条〜四条の川辺や哲学の道は、混雑時はペースを落として譲り合うのがマナーです。御苑外周や鴨川は早朝から走る人が多く、夜明けの澄んだ空気の中で社寺や山並みを眺めながら走る一本は、京都ならではの贅沢。観光の一日の前後に、ぜひ走る時間を組み込んでみてください。
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