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金沢周辺の灯台・岬ガイド|海風と絶景の先端へ
観光・体験
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金沢周辺の灯台・岬ガイド|海風と絶景の先端へ

海に囲まれた日本ならではの絶景スポットとして、灯台と岬は根強い人気を誇ります。金沢を拠点に能登半島を北上すれば、日本海の荒波が刻み込んだ断崖絶壁と、白亜の灯台が織りなす圧倒的な風景に出会えます。「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる石川県。日本海側特有の変わりやすい天候が海の表情を毎日塗り替えるため、訪れるたびに異なる景色を楽しめるのも灯台・岬巡りの醍醐味です。金沢から車を走らせ、半島の先端が持つ野性的な美しさへ分け入ってみましょう。

能登半島の最北端|禄剛崎灯台

石川県を代表する灯台といえば、珠洲市にある禄剛崎灯台(ろっこうさきとうだい)です。能登半島の最北端、禄剛崎に建つこの白亜の灯台は1883年(明治16年)に点灯した歴史ある建造物で、イギリス人技師リチャード・ヘンリー・ブラントンの設計によるものです。標高約40mの岬の上に立つと、晴れた日には富山湾から佐渡島まで見渡せることがあり、「日本の灯台50選」にも選ばれています。

灯台そのものは無料で見学でき、周囲には整備された遊歩道が続いています。「ここは日本海と太平洋の潮目が出会う場所」と地元では語られ、朝日と夕日の両方が海から昇り、海に沈むという珍しいスポットとして知られています。春から秋にかけてはハマナスの花が咲き、岬の緑と白い灯台、青い海のコントラストが写真映えする美しい景観をつくります。

金沢から車でおよそ2時間30分。能越自動車道を利用すれば道中も快適で、途中の輪島や能登の里山里海を眺めながら向かうドライブ自体が旅の一部になります。

断崖と奇岩が続く能登金剛|巌門と関野鼻

金沢から車で約1時間30分北上した志賀町に広がる「能登金剛」は、険しい断崖と奇岩が約15kmにわたって続く国定公園内の景勝地です。なかでも巌門(がんもん)は、波の侵食によって生まれた高さ6m・奥行き60mの海食洞で、遊覧船に乗れば洞窟の内側から空を見上げる圧巻の体験ができます。岩壁の迫力は陸上からも十分に伝わりますが、海側から見上げる視点は別格です。

巌門から車で数分の関野鼻(せきのはな)は、能登半島の中でも特に孤立した岬で、展望台から見渡す海景は東西南北すべてに水平線が広がる開放感に満ちています。眼下には荒波が岩礁に砕ける白波が絶えず、望遠レンズを持参すれば岩場に寄り添うウミウやウミネコの群れを観察できます。特に冬から春にかけての北西の季節風が吹く日は、高波が岩場を豪快に飲み込む迫力ある映像が撮影できるフォトスポットとして写真愛好家に人気があります。

ヤセの断崖とヤセ岬の伝説

輪島市にあるヤセの断崖は、海面から約35mの高さを誇る断崖絶壁の展望地です。昔、夫の帰りを待ち続けた女性がこの崖から身を投じたという悲恋伝説が残り、独特の哀愁を漂わせる観光スポットとして知られています。崖縁には鉄柵が設置されており、安全に海を見下ろすことができますが、強風の日は足元に十分注意が必要です。崖の下では波が絶え間なく岩礁に打ち付け、白い飛沫が幾筋にも流れ落ちる様子は、どこか情緒的な美しさを持っています。

ヤセの断崖から北へ数kmには輪島の輪島崎灯台が立ち、白い灯塔と荒々しい海岸線の組み合わせが重厚な景観をつくっています。周囲には能登の塩田跡や揚げ浜塩田も残り、灯台・岬巡りとともに能登の産業文化に触れるルートとして組み合わせやすいエリアです。

灯台と星空、夜の特別な時間

灯台周辺は市街地の光害が届きにくく、星空観測の穴場として天体写真ファンにも人気があります。能登半島は「能登里山里海国際ダークスカイパーク」として国際ダークスカイ協会から認定を受けており、日本でも有数の暗夜空を誇ります。禄剛崎灯台では、夏の天の川が灯台のシルエットと重なる幻想的な写真が撮れると口コミで広まり、夜間に訪れる写真家も少なくありません。

夜間撮影には三脚・懐中電灯・防寒着が必須です。新月前後の晴れた夜を選び、事前に天気と月齢を確認しておきましょう。単独での夜間訪問は避け、複数人で動くことをお勧めします。潮騒をBGMに満天の星空を見上げる体験は、昼間の絶景とはまた別の感動を与えてくれるでしょう。

アクセスと効率的な灯台巡りプラン

金沢を起点にした一泊二日の灯台・岬巡りプランが最もおすすめです。1日目は金沢を朝出発し、能登金剛の巌門で迫力の断崖を満喫してから輪島へ向かいます。輪島では朝市と漁港近くの食堂で新鮮な海の幸を堪能し、夕方はヤセの断崖で日本海に沈む夕日を眺めましょう。宿泊は能登の温泉宿をお勧めします。2日目は早朝に珠洲市の禄剛崎灯台を訪れ、日の出を迎えてから南下し、能登島の能登島大橋や七尾湾の穏やかな景色と対比しながら金沢へ戻るルートです。

レンタカーが最も効率的ですが、金沢駅からは「特急のと里山里海号」や能登方面への路線バスも利用可能です。ただし本数が限られるため、バス利用の場合は事前にのと鉄道・北陸鉄道のウェブサイトで時刻表を必ず確認してください。灯台の参観可能日・時間は海上保安庁の公式サイトでチェックし、海況情報もあわせて確認してから出発しましょう。能登半島地震(2024年1月)以降、道路や施設の復旧状況に変動があるため、現地観光協会への問い合わせも旅の準備として欠かせません。

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Written by

松本 海斗

トラベルエディター

日本刀×日本文化体験

観光スポットと刀剣文化をつなぐ多言語展開。