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静岡の防災・災害対策ガイド|静岡県で安全に暮らす備え
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静岡の防災・災害対策ガイド|静岡県で安全に暮らす備え

静岡で安心して暮らすには、地域固有の災害リスクを正しく理解し、適切な備えを日常に組み込むことが欠かせません。太平洋側気候で温暖、全国トップクラスの日照時間を誇る静岡は暮らしやすい地域として知られていますが、同時に地震・津波・豪雨・土砂災害というリスクを抱えています。こうしたリスクは移住前から正確に把握し、「もしもの時」の行動を家族全員で共有しておくことが命を守る第一歩です。防災への備えは一度準備すれば日常の安心感が格段に高まります。まずは自分の住む地域のハザードマップを確認することから始めましょう。

静岡県の災害リスクを正しく知る

静岡県が抱える最大の防災課題は、南海トラフ巨大地震への備えです。静岡県の想定では、南海トラフ地震が発生した場合、震度6強以上の揺れが県内広域に及び、沿岸部では数メートルから最大で10メートルを超える津波が到達するおそれがあります。内陸部でも大規模な地盤液状化や山地崩壊のリスクがあり、全域にわたる注意が必要です。

台風・豪雨による土砂災害も深刻なリスクです。静岡県は急峻な地形が多く、大井川・安倍川・天竜川などの河川流域では増水による浸水被害が繰り返されてきました。2019年の台風19号では多くの市町で浸水被害が発生し、農地・住宅への被害が広範囲に及びました。

静岡県防災局のWebサイトでは、洪水・土砂災害・津波・地震それぞれのリスクを地図上で確認できるハザードマップを無料で公開しています。引越し前の確認はもちろん、年に1回は最新情報を確認する習慣をつけましょう。台風の進路予想は気象庁サイトで72時間先まで公開されており、早めの避難判断に役立ちます。

自宅でできる防災対策と備蓄の基本

地震対策の基本は「家具を凶器にしない」ことです。L字金具やつっぱり棒を使って大型家具を壁に固定し、寝室にはなるべく大きな家具を置かないようにしましょう。食器棚や本棚の扉には耐震ラッチを取り付け、ガラスには飛散防止フィルムを貼ることで、揺れによる二次被害を大幅に抑えられます。

備蓄品は「最低3日分、理想は1週間分」が基本ルールです。水は1人1日3リットルを目安に、家族人数×7日分をストックします。食料はアルファ米・缶詰・レトルト食品・カロリーメイトなど、加熱不要で長期保存できるものを中心に選びましょう。ローリングストック法(消費しながら補充する)を活用すれば、賞味期限切れによる無駄を防げます。

見落としがちな備蓄品として、非常用トイレキット(1回分100円前後、1人1日5回×7日分が目安)があります。断水時はトイレが使えなくなるため、十分な量を確保しておくことが重要です。モバイルバッテリーは常に満充電を維持し、容量500Wh以上のポータブル電源(3万〜10万円程度)があれば、スマートフォンの充電や小型家電の使用を3日程度まかなえます。断水対策として、台風接近前に浴槽に水を溜める習慣も有効です。

避難計画の立て方と地域とのつながり

避難計画は「自宅から最寄りの避難所まで、複数のルートで」が原則です。静岡県内の各市町は学校・公民館を中心に指定避難所を整備していますが、津波リスクのある沿岸部では高台への避難場所(津波避難タワーなど)も確認しておく必要があります。ルートを選ぶ際は、建物倒壊リスクの低い幅の広い道路を優先しましょう。

家族の集合場所と連絡手段は必ず事前に決めておきます。災害用伝言ダイヤル(171)は通信回線が混雑する被災直後でも比較的つながりやすく、録音・再生の手順を家族で練習しておくと安心です。スマートフォンの緊急速報メール(エリアメール)は電波が届く範囲であれば自動受信できるため、常に音を消さずに設定しておきましょう。

ペットを飼っている場合は、キャリーバッグ・フード・薬などのペット用備蓄品も準備が必要です。避難所によってはペット同伴不可の場合があるため、事前にペット可の避難所や一時預け先を確認しておきましょう。

移住者にとって地域の防災訓練への参加は、近隣との信頼関係を築く絶好の機会でもあります。自主防災組織や自治会の活動に加わることで、有事の際に互いに助け合えるネットワークを事前に構築できます。年に2回(3月と9月がおすすめ)、家族全員で防災計画を見直す「家族防災会議」を開催する習慣もつけましょう。

耐震診断・補強と保険で備えるリスク対策

自宅の耐震性を確認することも重要な防災対策です。1981年以前の旧耐震基準で建てられた建物は、現行基準を満たしていない可能性があります。静岡県内の多くの市町では無料または低額の耐震診断制度を設けており、まずは自治体窓口に相談することをおすすめします。耐震補強工事の費用は100万〜300万円が相場ですが、国・県・市町の補助金を組み合わせることで自己負担を半額以下に抑えられるケースもあります。

火災保険への加入は必須であり、地震保険特約を付帯することが強く推奨されます。年間保険料は火災保険が2万〜6万円、地震保険が1万〜3万円が目安ですが、建物の構造・所在地・補償内容によって異なります。水災補償については、ハザードマップで浸水リスクを確認した上で加入を判断しましょう。浸水リスクの高いエリアでは保険料が割高になる場合がありますが、実際の被害規模を考えると加入しておく価値は十分あります。

防災は「コスト」ではなく「安心への投資」です。年間の家計予算に防災費(備蓄品の更新・保険料・耐震対策積立)を組み込む習慣をつけることで、突発的な出費による経済的ダメージも軽減できます。行政の補助制度や無料診断サービスを積極的に活用しながら、段階的に備えを整えていきましょう。

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Written by

加藤 誠

地域活性化プランナー

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