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祐徳博物館

祐徳博物館

※写真はイメージです。

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祐徳稲荷神社の境内に隣接する祐徳博物館は、昭和30年(1955年)2月に神社所蔵の御宝物と郷土の考古出土品を展示する施設として設立された。昭和32年の佐賀産業観光博覧会を機に美術館が外苑に増設され、その後神社が引き継いで内容を拡充。昭和46年には全面改築を経て敷地面積5,639㎡、建坪633㎡の現在の規模となった。年中無休・午前9時から午後4時半まで開館し、大人300円という手ごろな観覧料で、鹿島が育んだ多層的な文化遺産に触れられる。

常設展——藩政時代の記憶を今に伝える

常設展示室には、祐徳院殿御遺物と祐徳稲荷神社御宝物を軸に、旧鹿島藩歴代藩主の鎧兜、美術刀剣、陶磁器、絵画、そして鹿島錦が並ぶ。なかでも常設の刀剣コーナーには佐賀県重要文化財に指定された備州長船康光・土佐吉光の太刀、備後國藤原貝正則の刀といった古刀が展示されており、肥前刀とは異なる時代・地域の名工の仕事を比較鑑賞できる。

肥前刀の粋——名刀展が明かす「くろがねの美」

年間を通じて二期に分けて開催される名刀展では、祐徳稲荷神社所蔵の刀剣から歴代忠吉を中心とした11振りが公開される。肥前刀特有の「小糠肌」「肥前帽子」「肥前直刃」、そして刀身彫刻といった見どころが解説とともに示され、刀剣ファン以外にも肥前刀の掟(きまり)が視覚的に理解できる構成になっている。第一期と第二期の間に4〜5振りが入れ替わるため、通期で訪れることで全容を把握できる。

能面切型図——14メートルの巻物から蘇る面の世界

2026年2月13日から3月24日にかけて開催される能面展は、鹿島市重要文化財に指定された江戸時代初期の「能面切型図」を起点とした企画展だ。全長14メートルに及ぶこの巻物には、能面の正面・断面・側面が細密に描き込まれており、全国的にも貴重な実用資料とされる。プロの面打師がこの絵図をもとに復元した能面31点・狂言面1点が、原本の巻物とそれを写したパネルとともに展示され、制作の工程と原図の精緻さを同時に体感できる。

鹿島錦——藩主夫人が考案した手織りの極致

毎春開催の鹿島錦展は、この博物館を訪れる理由として特筆すべき企画だ。鹿島錦は今から約200年前、第7代鹿島藩主鍋島直彜公夫人の篤子様が考案した手織り工芸で、平成3年に鹿島市重要文化財、平成5年に佐賀県伝統的地場産品に指定されている。第40回を数える2026年の展覧会では、バッグ・草履・帯締め・木目込み人形・スマホケース・袱紗・名刺入れ・印鑑ケース・下げ額・ひな人形・兜など、日常使いの品から伝統的な調度品まで約150点が会場を彩る。会期中は毎週土日に実演会が行われ、藩政時代から受け継がれた精緻な技の息吹をその場で確かめられる。

地域の工芸美術を集める特別展

陶芸の分野では毎年5月に武雄陶芸協会展が開催され、小山路窯・茂右ヱ門窯・桃泉窯など武雄を代表する6人の窯元による新作が一堂に会する。6月からの郷土作家展は今年で42回を迎え、人間国宝・鈴田滋人(染織)をはじめ、絵画・陶芸・七宝の各分野で鹿島ゆかりの9人の作家が新作を発表する。参拝者のみならず美術愛好家からも長く支持を集めてきた定番企画で、観光の合間に佐賀の現代工芸に触れる絶好の機会となっている。

アクセス

鹿島市古枝乙1686

営業時間

9:00〜16:30、年中無休

料金目安

大人300円、大学生・高校生200円、中学生・小学生100円(団体割引あり)

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価格帯
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対応言語
日本語

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