
日本庭園 由志園
GALLERY
島根県松江市の大根島に位置する由志園は、「和」「寂」「趣」「彩」の四つのコンセプトを根底に、松平不昧公の茶の湯の文化が息づく出雲の地で八年の歳月をかけて造られた、山陰最大級の池泉回遊式日本庭園です。約1万坪の敷地に出雲地方の豊かな景観が凝縮されており、一度の訪問では語り尽くせない奥行きを持っています。
出雲の名景を庭に凝縮した回遊の世界
庭園の随所に、地元を象徴する景観が溶け込んでいます。大山を模した築山、名勝「鬼の舌震」を彷彿させる岩組み、そして宍道湖と中海を表現した水景が、池をめぐる動線の中に巧みに配置されています。歩みを進めるたびに視界が変わり、出雲の自然風土を箱庭の中で辿るような感覚が続きます。松平不昧公が育んだ茶の湯の精神が庭の骨格に流れており、空間全体に凛とした静けさが漂います。
日本一の産地が誇る、一年中咲き誇る牡丹
由志園の代名詞ともいえるのが牡丹です。大根島は国内最大の牡丹苗生産地として知られており、由志園ではその生産力を背景に、季節を問わず満開の牡丹を鑑賞できる環境が整えられています。国内外のアーティストによる演出も加わり、牡丹の魅力が多彩な表現で伝えられます。春の牡丹だけでなく、花菖蒲、紅葉、寒牡丹と移り変わる庭の姿は、訪れる季節によってまったく異なる印象を与えます。
現存3カ所のみ——雲州人蔘の歴史と産地を間近で
現在、日本に三カ所しか残っていないとされる雲州人蔘(高麗人蔘)の生産地の一つが、この大根島です。由志園は栽培から製造に至るプロセスをオープンにした工場と、雲州人蔘ミュージアムを併設しており、薬用植物としての深い歴史と製法を間近で知ることができます。単なる展示にとどまらず、産地の実態を体感できる場として、他では得られない視点を提供しています。
庭を眺めながら味わう郷土の旬と薬膳
庭園内に設けられた三つの食事処では、日本海や宍道湖の近海もの魚介、大山山麓の野菜など地元の旬の素材を使った季節の膳が楽しめます。さらに、由志園ならではの雲州人蔘を取り入れた薬膳料理も提供されており、食を通じて出雲の大地の恵みに触れることができます。庭園を望む座席で器に向き合う時間は、観光とは一線を画す落ち着いた体験です。なお、期間限定で庭園を眺めながら楽しむ「和のアフタヌーンティー」(1日5名様・事前予約制)も提供されており、よりゆったりとした滞在の選択肢として注目されています。
夜の庭園が見せる、もう一つの表情
夜間は景観照明が灯り、昼間の凛とした日本庭園とは趣の異なる幻想的な空間が出現します。「八雲の庭園」と題した季節のイルミネーションイベントも恒例となっており、水面に映り込む光の演出が来園者を魅了します。昼夜で二度楽しめる庭園として、時間をかけてじっくり過ごす価値があります。
アクセス
JR松江駅から車で約25分、JR米子駅から車で約40分、米子空港から車で約15分、西尾I.Cから車で約12分
営業時間
9:30~17:00(最終受付 閉園30分前)
料金目安
入園料:一般1000円、小中高生500円
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店舗詳細
- 対応言語
- 日本語 / 英語
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