
燕市産業史料館
GALLERY
燕市産業史料館は、日本で初めて「産業」の名を冠した博物館として知られ、江戸時代から現代まで続く燕の金属加工産業の軌跡を体感できる施設です。単なる展示施設にとどまらず、職人の指導のもとで本物の技に触れられる体験工房館を備え、見る・知る・つくるの三拍子がそろった唯一無二の場所です。
燕の産業史を丸ごと知る本館展示
本館の核心にあるのが、燕を代表する金属工芸「鎚起銅器(ついきどうき)」の展示です。一枚の銅板を金鎚だけで叩き上げる技法は、江戸時代から受け継がれてきたもの。館内では人間国宝・玉川宣夫の作品を間近に見ることができ、その技術水準の高さを実感できます。ヤスリや煙管(きせる)、彫金といった燕の職人が生み出してきた銘品の数々も並び、産業の多様な側面を一望できます。
新館には伊藤コレクションの金属洋食器や世界のスプーン館が設けられており、燕が世界に向けて発信してきたテーブルウェアのデザインと機能美の変遷をたどることができます。現在は企画展「燕の金属洋食器デザイン展」(2026年6月16日〜7月20日)も開催中で、グッドデザイン賞受賞作品を含む洋食器デザインの歴史資料が展示されています。
手で覚える燕のものづくり——体験工房館
この施設の最大の魅力が体験工房館です。予約不要・1名から参加できる常設体験が4種類用意されています。
純銅タンブラー鎚目入れ体験(約30分・2,700円)は、金鎚でタンブラーの表面を叩いて鎚目模様を刻む体験。同じ力加減でも叩く角度によって表情が変わるため、世界にひとつだけの器が仕上がります。
錫ぐい吞み製作体験(30〜40分・3,300円)では、木槌を使ってφ90mmの錫板から酒器を成形します。錫の小皿づくり(20分・1,500円)は円形・正方形・六角形・八角形の4形状から選べ、気軽に金属加工の感覚を味わうのに最適です。
チタン製スプーン酸化発色体験(約5分・900円〜)は、電流を使って酸化被膜を生じさせ、24色の中から好みの色をスプーンに纏わせる体験。短時間でも燕ならではの技術を体感できます。
金・土曜限定の本格体験プログラム
毎週金曜・土曜(9:30〜15:30・要予約)には、より深く職人技に踏み込める体験が開催されています。
鎚起銅器製作体験(約2時間・4,000円〜)では、県内屈指の鎚起銅器職人の指導のもと、へら絞りで成形した純銅の筒をタンブラー・ぐい吞み・片口などに仕上げます。彫金製作体験(約1時間・2,000円〜)は、彫金職人の指導でタンブラーやペンケース・プレートに模様を刻む工程を体験します。いずれも初心者を前提とした丁寧な指導が受けられます。
土蔵を再生したミュージアムショップ
2025年5月にオープンしたミュージアムショップも見どころのひとつです。1900年(明治33年)に建てられ、1986年に現在地へ移築された土蔵を、古民家再生で知られる建築士カール・ベンクス氏の協力を得てリニューアル。館内で展開する企画展の関連商品や、市内の職人が製作した鎚起銅器製品など、ここでしか手に入らない逸品が並びます。
訪問の前に知っておくこと
入館料は大人400円、小・中学生・高校生100円(体験は別途)。音声ガイドは日本語・英語・中国語の3言語対応で27台を無料貸出しており、展示をより深く理解しながら巡れます。開館は午前9時〜午後4時30分で、体験の受付は閉館30分前まで。休館日は月曜日(祝日の場合は翌平日)と年末年始です。
アクセス
新潟県燕市大曲4330-1
営業時間
9:00~16:30、定休日: 月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
料金目安
入館料: 大人400円・小中高100円 / 体験: タンブラー鎚目入れ2,700円、ぐい吞み製作3,300円、小皿1,500円、スプーン酸化発色900円~、鎚起銅器製作4,000円~
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店舗詳細
- 価格帯
- $
- 対応言語
- 日本語 / 英語 / 中国語
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