
常磐神社
GALLERY
水戸の街を見守るように偕楽園の一角に鎮座する常磐神社は、江戸時代の傑物・徳川光圀公と徳川斉昭公を御祭神とし、全国から参拝者が訪れる水戸の精神的拠点です。「この紋どころが目にはいらぬか!」の台詞で知られる水戸黄門ゆかりの地として、歴史ファンにも広く親しまれています。
御祭神と創建の背景
常磐神社が祀る二柱の御祭神は、水戸藩の歴史を語るうえで欠かせない人物です。
第一の御祭神・徳川光圀公(1628〜1701)は、水戸藩第二代藩主として「大日本史」の編纂事業を指揮し、日本の国学・史学に多大な影響を与えた人物です。晩年には諸国漫遊の逸話が語り継がれ、後世には「水戸黄門」として時代劇の主人公にもなりました。正義を体現する「葵の御紋」の印籠は、日本人なら誰もが知る名場面として語り継がれています。
第二の御祭神・徳川斉昭公(1800〜1860)は、水戸藩第九代藩主として藩政改革を断行し、日本三名園のひとつとして名高い偕楽園を造営した人物でもあります。斉昭公が提唱した「水戸学」は尊王攘夷思想の基盤となり、明治維新の精神的支柱として歴史に刻まれています。また、斉昭公の七男・徳川慶喜は後に江戸幕府最後の将軍となり、水戸が近代日本の夜明けに果たした役割の大きさを改めて感じさせます。
神社はこの二公を顕彰するために明治時代に創建されており、以来、水戸の歴史と文化を象徴する存在として市民の信仰を集め続けています。
偕楽園に隣接する境内の佇まい
常磐神社が鎮座するのは、日本三名園のひとつに数えられる偕楽園の一角。多くの梅の木で知られる偕楽園と隣り合う境内は、都心の神社とはひと味違う、自然豊かで静謐な雰囲気に包まれています。
朱塗りの社殿は木立の緑に映え、境内に一歩足を踏み入れると、日常の喧騒が遠のくような落ち着きを覚えます。参道を進むと正面に拝殿が現れ、その堂々たる構えが二公への敬意を体感させてくれます。境内は広々としており、祭事の日には多くの参拝者が訪れる賑わいを見せる一方、平日はゆっくりと手を合わせられる静かな空間が広がっています。
義烈館で触れる水戸の歴史
境内に設けられた義烈館は、徳川光圀公・斉昭公ゆかりの資料や展示を収蔵する記念施設です。水戸学の思想的背景や、二公の生涯にまつわる史料を通じて、水戸藩の歴史をより深く知ることができます。
「義烈」という名には、義を重んじ、信念を烈しく貫いた両公の精神が込められています。歴史書や古文書をはじめとする展示は、歴史好きにとってはもちろん、日本の近代化の礎を知りたい方にとっても興味深い内容です。参拝と合わせて立ち寄ることで、常磐神社の歴史的意義をより深く体感できるでしょう。神社の敷地を歩きながら展示を見て回ることで、水戸という街が日本の歴史においていかに重要な役割を担ってきたかを実感できます。
年間を通じた祭事と季節の楽しみ
常磐神社では、一年を通じてさまざまな恒例祭事が執り行われます。なかでも特に多くの参拝者が訪れるのが初詣です。元旦から新年の幕開けを二公に報告し、一年の平安と発展を祈る初詣は、水戸市内でも屈指の参拝スポットとして毎年多くの人々で賑わいます。
春には、偕楽園の梅まつりと時期が重なる参拝がおすすめです。偕楽園の梅の香りが境内まで漂い、白やピンクの花々に彩られた参道を歩く体験は格別なものがあります。例年2月中旬から3月にかけて開催される「水戸の梅まつり」の時期は、神社周辺も多くの観光客で活気づきます。この季節に参拝すれば、歴史ある神社と日本有数の梅の名所を同時に楽しむことができ、一度の訪問で二つの感動を味わえます。
秋には例祭・神幸祭が執り行われ、二公への感謝と顕彰が厳かな雰囲気の中で執り行われます。また、12月13日には年末恒例の煤払祭が行われ、一年の穢れを祓い清める伝統行事として受け継がれています。年末年始には授与所の業務も特別体制となり、初詣の参拝者を迎える準備が整えられます。
御祈祷と人生の節目を彩る儀式
常磐神社では、日々の生活の中で神様の御加護を願う昇殿祈願(一般祈祷)をはじめ、人生の大切な節目に寄り添う多彩な御祈祷を提供しています。
神前結婚式は、厳かな社殿の雰囲気の中で伝統的な和の挙式を執り行うことができ、人生の新たな門出を歴史ある神社で誓い合う貴重な機会となります。また、子どもの健やかな成長を祈る七五三詣は、家族連れで参拝する秋の風物詩。三歳・五歳・七歳の節目を、由緒ある神社で丁寧に祝うことができます。
その他、神葬祭・祖霊祭・慰霊祭など、大切な方を偲び、御霊の安らかな安息を祈る儀礼にも対応しています。生と死にまつわる人生の営みを、長い歴史の中で受け継がれてきた神道の形式で包み込んでくれる場として、地域の人々から深い信頼を集めています。
アクセスと周辺情報
常磐神社は水戸市内の偕楽園公園に位置しており、公共交通機関でのアクセスも便利です。JR常磐線・水戸線「水戸駅」から路線バスで偕楽園方面へ向かい、「偕楽園」バス停下車後、徒歩数分の距離にあります。マイカーでのアクセスも可能で、偕楽園周辺には駐車場が整備されています。ただし梅まつりや例祭など大きな行事の際は周辺が混雑するため、公共交通機関の利用が便利です。
周辺には偕楽園のほか、水戸の歴史を伝える施設や飲食店が充実しており、参拝と観光を組み合わせた半日〜一日のコースを組むことができます。御祈祷の予約や各種儀式については、電話(029-221-0748)にて問い合わせを受け付けています。歴史と自然が融合した常磐神社で、水戸の深い歴史と精神文化にぜひ触れてみてください。
アクセス
JR水戸駅から徒歩約20分
営業時間
24時間営業
料金目安
無料
外部予約・検索サイトで探す
下記の外部サイトで本店舗・施設の予約・在庫状況をご確認いただけます。
※ 外部サイトへのリンクには広告 (アフィリエイト) を含みます。
店舗詳細
- 対応言語
- 日本語 / 英語
RELATED SPOTS
関連するスポット(8件)
茨城県笠間市
笠間稲荷神社の菊まつりとキツネ絵馬
日本三大稲荷・笠間稲荷神社の菊まつりとキツネ型絵馬に願いを込める
茨城県笠間市
笠間稲荷神社の狐絵馬絵付け
日本三大稲荷・笠間稲荷神社で狐の形をした絵馬に願いを描く体験
茨城県大洗町
大洗磯前神社
太平洋に面した岩礁上の鳥居「神磯の鳥居」が有名
茨城県笠間市
笠間稲荷神社
日本三大稲荷の一つ
茨城県牛久市
牛久大仏
全高120mの世界最大の青銅製立像
茨城県日立市
御岩神社
日本最強のパワースポットと称される古社
NEARBY
周辺のスポット(8件)












