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東北大学総合学術博物館

東北大学総合学術博物館

※写真はイメージです。

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東北大学が創立以来100年以上かけて蓄積してきた学術資料標本を一般公開する、仙台を代表する学術系博物館。人文科学から工学まで多岐にわたる研究の歴史を実物標本で体感できる場であり、大学の"生きた知の遺産"に触れられる施設です。

100年の研究の証人たち

博物館が所蔵するのは、研究者たちが多大な労力をかけて採集・製作した標本や発明品の数々。これらは単なる過去の遺物ではなく、「大学のお宝」として現在・未来の研究にも活用され続ける現役の資料です。常設展示は「地球と自然の宝箱」をコンセプトに、地球生命の進化、変動する地球、さまざまな学術資料標本など、地球と生命の歴史を体系的に学べる構成となっています。

ウタツギョリュウ化石——国の天然記念物

館の目玉のひとつが、国の天然記念物に指定されたウタツギョリュウ(魚竜)化石です。1975年の指定から50年となった2025年には、南三陸町・南三陸町教育委員会と共同で大規模な記念企画を展開。特別企画展「南三陸の魚竜化石と大地の生い立ち」や記念講演会、シンポジウム「魚竜化石と共産する多様な生物相」など、世界的な魚竜研究者を交えた学術イベントが相次いで開催されました。約2億5千万年前の大量絶滅後、生物がどのように回復・発展したかをめぐる最前線の議論が、一般市民にも開かれた形で行われた点が印象的です。

有孔虫研究と画像データベース

東北大学は伝統的に有孔虫(単細胞生物の一種)研究が盛んな大学として知られています。博物館では、日本の有孔虫研究を牽引した浅野清名誉教授をはじめとする研究者が収集したコレクションを整理・公開しており、所蔵のタイプ標本画像を閲覧できるオンラインデータベースも公開済みです。専門研究者だけでなく、教育目的での活用も想定した取り組みとなっています。

学術誌「Bulletin」とニュースレター「Omnividens」

博物館は研究成果を発信する独自の媒体も持っています。学術誌「Bulletin」は2026年3月に第25号を発行し、宮城県で産出した中生代三畳紀の頭足類、ウタツ立崎産地の化石保全活動の中間報告、小豆島の白亜紀花崗岩、栃木県星野遺跡の石器研究など、東北地方を軸にした多彩なテーマの論文を収録しています。ニュースレター「Omnividens」はウタツギョリュウ化石天然記念物国指定50周年特集を組むなど、専門的な内容を一般読者にも届ける橋渡し役を担っています。

ワークショップと地域連携イベント

「みちのく博物楽団」によるワークショップ「地層ジオラマづくり」など、来館者が手を動かして学べる体験型プログラムも実施されています。また、東北大学総合知デジタルアーカイブを活用した特別展「災害を伝える」(2025年度)のように、東北の自然災害の記憶を次世代に伝えるテーマも積極的に取り上げています。定期的な公開講演会や公開講座も開催しており、最先端の大学研究を地域社会へ還元する窓口として機能しています。

アクセス

青葉山キャンパス所在。詳細なアクセス情報はウェブサイトの利用案内を参照のこと。

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