
定林房
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山梨県南巨摩郡身延町、日蓮宗の総本山・身延山久遠寺の参道に立つ定林坊は、安産祈願と厄除けの霊場として全国から参拝者が訪れる坊の一つです。しかしこの寺院が近年特に注目を集めているのは、個性あふれる御朱印の世界と、住職・副住職たちによる「顔の見えるお寺」としての温かなおもてなしにあります。
武田信玄の申し出を断った気骨の逸話
定林坊の創建は1576年(戦国時代)、身延山久遠寺第15世住職・日叙上人の手によります。戦国の動乱期、武田信玄が身延山に居城を移そうと申し入れたところ、日叙上人はこれをきっぱりと断りました。怒った武田軍に山を包囲され攻め落とされる寸前まで追い込まれたものの、神仏の加護によって事なきを得たという逸話が今も語り継がれています。信仰の地を守り抜いた気骨が、この坊の原点に刻まれています。
三種の個性派御朱印
定林坊を語るうえで外せないのが、圧倒的なバラエティを誇る御朱印の世界です。
月替わり御朱印は毎月末に絵柄と書き添えの文言が一新され、日蓮上人の言葉や法華経のお経文が添えられます。「ほかのお寺にはないデザイン」をモットーに制作されており、郵送対応も行っているため遠方のコレクターからも人気を集めています。
法華経和歌御朱印は全28種類という豊富なラインナップ。季節の絵柄に、法華経の教えを詠んだ和歌が組み合わされた逸品で、定林坊オリジナルの吉野檜製御朱印帳での拝受が特に推奨されています。
富士山御朱印は山梨の寺らしく、筆で富士山を豪快に書き上げ、ヒゲ題目を添えるダイナミックな一枚。Instagramでは新作が続々と発信されており、インターネットを通じてファン層がじわじわと広がっています。
対面で書いてもらえる、コラボ御朱印も話題
多くの寺社では書き置きや御朱印帳を預ける形式が一般的ですが、定林坊では「人とのつながりを大切にする」という姿勢から、一人ひとりに対面で書いてもらえます。書いてもらう側と書く側が言葉を交わしながら御朱印を受け取れる体験は、参拝者からとりわけ好評です。
さらに宗派の垣根を超えたコラボ御朱印も精力的に展開しており、過去3回の開催実績があります(西源寺・正覚寺・差出磯大嶽山神社との各コラボ)。うち1回は産経新聞にも取り上げられ、全国的な注目を集めました。
オリジナルの御朱印帳は、住職・副住職の手書きの「妙法」をヒノキにそのまま刻んだ吉野檜製。表面はきなり色、裏面は黒とのハーフ&ハーフ仕様で、手に持てば森の温もりが感じられる逸品です。
三人の住職が迎えるアットホームな雰囲気
現在の定林坊を率いるのは三人の僧侶です。住職の望月成浩氏(1963年生)は立正大学大学院卒業後、身延山久遠寺に10年勤務し七面山第122代別当を歴任。中山大荒行300日を成満した修行者でもあります。
副住職の望月亮徳氏(1993年生)はよみうりカルチャーの仏教担当講師を務めた後、日蓮宗本部に勤務する現役の広報担当僧侶。英検準1級を持ち、InstagramやYouTubeを通じてSNS布教に力を注いでいます。もう一人の副住職・望月俊徳氏(1998年生)は日蓮宗宗立学寮と立正大学宗学科を卒業し、中山大荒行100日を成満した後、身延山奥之院に勤務。親しみやすい笑顔での接客が信条です。
祈願・婚活・ガイドツアーまで、ここでしかできない体験
安産祈願はホトカミの「御祈願・お祓いランキングNO.1」を獲得するほど全国的な信頼を集めており、妊婦本人だけでなく、ご家族や不妊でお悩みの方の参拝も歓迎しています。厄除け・縁結び祈願にも対応しています。
「寺コン(御朱印コン)」は定林坊主催の婚活パーティー。参加者それぞれの御朱印帳を持ち寄り、お気に入りの御朱印話を通じて自然に距離が縮まる、まったりした雰囲気の場として好評です。また仏前結婚式(5万円〜)では、二人だけのささやかな式を落ち着いた境内の雰囲気の中で挙げることができます。
身延山ガイドツアーでは、お参りだけでは辿り着けない穴場スポットを案内してもらえるため、身延山を深く知りたいリピーターにも重宝されています。
アクセス
新宿駅から車で約2時間、静岡駅から車で約1時間、富士駅から車で約1時間、最寄り身延駅から車で約10分。駐車場あり(坂道向かって右手)
料金目安
仏前結婚式は5万円~
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