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帝京大学やまなし伝統工芸館

帝京大学やまなし伝統工芸館

※写真はイメージです。

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帝京大学やまなし伝統工芸館は、山梨県笛吹市にある「生きた文化財」とも呼ばれる博物館です。隣接する帝京大学文化財研究所と連携しながら、山梨県内の伝統工芸品の保護と継承に取り組んでいます。単なる展示にとどまらず、体験・研究・教育のすべてが一体となった施設として、地域文化の発信拠点となっています。

山梨を代表する6つの伝統工芸が一堂に

館内では甲州水晶彫刻、貴石画、西嶋和紙、甲州雨畑硯、甲州大石紬織物、富士勝山スズ竹工芸品という、山梨県を代表する伝統工芸品を鑑賞できます。素材も製法も異なる工芸品が一カ所で比較できるのは、この施設ならではの強みです。2023年に山梨県郷土伝統工芸品へ新規認定された甲州花火についても取り上げており、今もなお広がり続ける山梨の工芸文化の現在地が伝わってきます。

水晶にまつわる深い掘り下げ

特に力を入れているのが水晶関連の展示です。「水晶の歴史」シリーズとして、山梨の旧石器・縄文時代から弥生・古墳時代、仏教や神事との関わりまでを体系的に解説するコラムを発信しており、「水晶と石英の用語の違い」「水晶とそのニセモノ」「水晶の産地推定方法」といった学術的な視点からの情報提供も積極的です。甲府市の御巣鷹山水晶鉱山跡が遺跡として認定されたニュースを受けた「上黒平の水晶」展など、山梨の水晶産業の歴史を地域の地理・考古学と結びつけた企画展も評価を集めています。

体験・参加で深まる工芸の理解

見学だけで終わらないのがこの館の特色です。体験工房では甲州雨畑硯の製作体験を実施しており、雨畑石と呼ばれる黒色粘板岩を用いた日本有数の硯づくりを実際に体験できます。夏休み期間には「第21回夏休み小学生貴石画コンテスト」が開催され、小学生部門555作品・フリー部門169作品が集まるなど定着したイベントに成長しています。「みんなでみがく水晶玉」など、子どもが水晶に直接触れられる企画も夏季に充実しています。

企画展で訪れるたびに新しい発見

常設展示に加えて、季節ごとの企画展も継続的に開催されています。「第65回水晶彫刻新作展」「西嶋和紙絵手紙展」、そして2026年5月から8月にかけては「富士北麓の伝統工芸~織り編みつがれてきたもの~」展として甲州大石紬織物と富士勝山スズ竹工芸品を特集。また「シリアの伝統工芸品展」のように海外の工芸品を取り上げ、日本の工芸と比較する視点を提供する展示も行っています。

大学博物館ならではの教育・発信機能

帝京大学附属施設であることから、博物館実習の受け入れも実施しており、学生がミニ展示・顔はめパネル・音声ガイドの作成といった実践的な課題に取り組んでいます。宝石研磨VTuberとのコラボ動画や山梨中銀金融資料館との「伝統工芸×金融」スタンプラリー、YBSラジオへの副館長出演など、若い世代や地域コミュニティへのアウトリーチにも積極的です。伝統工芸をコンテンツとして多角的に発信し続けるその姿勢が、訪れるたびに新鮮な体験をもたらす施設となっています。

アクセス

山梨県笛吹市石和町四日市場1566-2

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