
岳切渓谷
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耶馬渓溶岩が長い年月をかけて刻み込んだ大きな一枚岩の岩盤。その上を清らかな水が薄く広がりながら流れる光景が、大分県宇佐市の岳切渓谷の原風景だ。熊本・宮崎の山岳渓谷とも異なる、平坦な岩盤の川床を水の中に足を踏み入れながら歩き進める体験は、全国的にも珍しいスタイルの自然散策として知られる。
全国でも珍しい「水流遊歩道」2km
渓谷の入口から、落差27mを誇る大飛の滝まで続く約2kmが、いわゆる「水流遊歩道」として整備されている。岩盤の上を流れる水の中を実際に歩き進む形式は日本でも類を見ず、訪れた人がその非日常性に驚く場所だ。岩の上を流れる浅い水流の中を歩くため、沢歩きを楽しむ場合はサンダルが推奨されている。スニーカーなど歩きやすい靴は通常の散策向きで、目的に合わせた準備が快適な体験につながる。なお、ペットを連れての来場はできないため注意したい。
春・夏・秋、それぞれの顔
春は新緑が萌え立ち、森全体が柔らかな緑に包まれる。夏は透き通った清流の中で沢歩きを楽しむ家族連れや若者グループが多く訪れ、岩盤上を流れる冷たい水が格好の涼を提供する。2023年からはシーズン中に風鈴と風車が設置されるようになり、水音と風鈴の音色が夏の渓谷に独特の雰囲気を添えている。秋は赤や黄色の紅葉が岩盤上の水面に映り込み、「隠れた穴場」として評判を集める。
リニューアルされたコテージとオートキャンプ場
2019年のリニューアルで生まれ変わったキャンプ場には、深緑の外観が目を引くコテージが建てられている。5人用(1棟13,750円)と7人用(1棟19,250円)の2タイプがあり、いずれもキッチン・小型冷蔵庫・シャワー・水洗トイレ・空気洗浄機を備える。ただしテーブルやアメニティ類(シャンプー・タオル・ドライヤー等)の備え付けはないため、必要なものは持参が必要だ。台所にはコンロと洗い場があるが、フライパンや食器も持ち込みとなる。寝具はパズルマットと有料の毛布(1枚200円で貸し出し)が用意されている。
オートキャンプ場の各区画は、駐車スペース6.0m×2.8m、テント設営スペース9.0m×5.0mで、料金は1区画2,200円(税込)。焚き火台を使用して地面に引火しないようにすれば焚き火も可能で、BBQも楽しめる。雨よけが設置されているため、雨天時でもBBQができる点はうれしい。手持ち花火はコンパネを敷いた上で行うことを条件に許可されている。ゴミや炭・灰の処理には専用の屑籠が近くに用意されており、後片付けもスムーズだ。
共同炊事場も完備されているが、お湯は出ない仕様のため夏場の利用が主となる。シャワー施設は渓谷から徒歩5分ほどの場所にあり、5分100円で使用できる。
知っておきたい利用ルール
入村料は中学生以上200円、小学生100円で、7月・8月の全日と9月の土日祝日のみ有料となる。再入場の際は領収証を係員に提示すれば対応してもらえる。コテージのチェックインは15時、チェックアウトは10時が基本。デイキャンプは10〜15時の間で可能で、料金は宿泊料金の半額となる。キャンプ場の営業期間は5〜6月・9〜10月の土日祝日と、7〜8月の全日。令和8年(2026年)は5月2日(土)をもってシーズンオープンした。
渓谷からは車で約10分の場所に、「宇佐のマチュピチュ」の異名を持つ西椎屋の景があり、セットで訪れる旅程も組みやすい。アクセスは院内ICまたは玖珠ICから車で約30分。
アクセス
院内ICから車で約30分、玖珠ICから車で約30分
営業時間
営業期間:7月・8月は平日・土日祝日オープン、5月・6月・9月・10月は土日祝のみオープン。チェックイン15:00、チェックアウト10:00。デイキャンプは10:00〜15:00
料金目安
入村料 200円(中学生以上)/100円(小学生)、5人用コテージ 13,750円、7人用コテージ 19,250円、オートキャンプ場 2,200円/区画
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