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竹久夢二伊香保記念館

竹久夢二伊香保記念館

※写真はイメージです。

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竹久夢二伊香保記念館は、昭和56年(1981年)の開館から45年にわたり、大正ロマンを代表する画家・竹久夢二の作品と精神を伝え続けてきた美術館です。伊香保温泉街を訪れる多くの旅行者が立ち寄るこの地で、夢二の絵が持つ切なくも温かな世界観に触れることができます。近年、時代の混迷を背景に夢二作品が大きく再評価されており、じゃらん「遊び・体験ランキング2024」の関東・伝統文化・日本文化部門で5位を獲得するなど、改めてその魅力が注目を集めています。

夢二と伊香保の縁

竹久夢二(明治17年・1884年生まれ、岡山県出身)が初めて伊香保を知ったのは、明治44年(1911年)のことです。この地に住む12歳の少女・加藤ミドリさんから届いた一通の手紙がきっかけでした。そんな伊香保ゆかりの地に、夢二の代表作「黒船屋」の寄贈を記念して建てられたのがこの記念館です。館内には伊香保にちなんだ作品や資料も収蔵されており、夢二とこの土地との深いつながりが随所に感じられます。

「義山楼」という唯一無二の建築空間

記念館の中心となる建物「義山楼(ぎざんろう)」は、茶道の心を取り入れた和洋融合の建築として設計されました。白壁となまこかべが印象的な蔵造りの外観は大正ロマンの世界観を体現しており、竹久夢二の作品を迎えるにふさわしい空間を生み出しています。最大の特徴は、最初から美術館としての機能を備えた日本建築であること。展示のために後から改修された施設とは異なり、長年にわたり夢二の絵から感じ取った「美と心」を各所にちりばめた、ここにしかない美術空間です。

絵画だけにとどまらない、夢二の多面的な才能

夢二の作品は、美人画だけではありません。22歳のときに「中学世界」のコマ絵で一等入選して以来、挿絵・絵画にとどまらず、千代紙・浴衣のデザイン・書籍の装丁・詩・俳句など、多岐にわたるジャンルで活躍しました。館内では子ども向けの優しい絵、時代を先取りした斬新な商業デザイン、片時も手放さなかったという膨大なスケッチ帳など、一人の芸術家の幅広い創造力を一堂に見渡すことができます。「黒船屋」「榛名山賦」「青山河」といった名品のほか、「婦人グラフ」各号の表紙作品なども展示されており、夢二の美意識の変遷をたどることができます。

古い楽器の音色と「大正ロマンの森」の四季

展示の見どころは絵画にとどまりません。館内には100年以上前に作られたオルゴールやピアノが展示されており、実際にその音色を聴くことができます。古き良き時代の調度品が並ぶ空間とあいまって、来館者を大正の時代へと誘う演出になっています。敷地内に広がる「大正ロマンの森」と称する庭園では、四季折々に山野草が薫り、耳を澄ませれば小鳥のさえずりが聞こえてくることも。視覚・聴覚・嗅覚など五感で夢二の世界を感じられる体験は、「癒しのテーマパーク」とも呼ばれる所以です。

45周年の節目に「黒船屋」が動き出す

2026年は開館45周年という大きな節目の年。代表作「黒船屋」は5月23日から31日にかけて特別公開が行われ、同年秋からは同作をはじめとする収蔵品を携えた巡回展が各地を回る予定となっています。時代が何度変わっても、純粋に夢を追い、心を大切に生きとおした夢二のメッセージは色あせません。伊香保温泉への旅の折には、ぜひ一度その世界に浸ってみてください。

アクセス

群馬県渋川市伊香保町伊香保544-119

営業時間

9:00~17:00(最終入館16:00)、年中無休(メンテナンス等による臨時休館あり)

料金目安

無料~3,000円

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