
渋谷PARCO & カルチャー
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渋谷PARCOは、日本のポップカルチャーとアートシーンを牽引してきた伝説的な商業施設だ。2019年のリニューアルを経て生まれ変わったその姿は、単なるショッピングモールの枠を大きく超え、ファッション・アート・ゲーム・マンガ・映画が渾然一体となった「カルチャーの実験場」として、国内外から多くの訪問者を惹きつけている。
渋谷PARCOの歴史と再生
渋谷PARCOが最初に開業したのは1973年のことだ。当時の渋谷はいまだ発展途上の街だったが、PARCOはその先駆けとして、若者文化の発信基地となった。広告クリエイターや写真家を積極的に起用した前衛的な広告キャンペーンは社会現象を巻き起こし、「渋谷文化」という言葉がつくられるほど、この場所は日本のカルチャーシーンに深く刻まれた。
2016年から2019年にかけての大規模改装では、建物を完全に建て直し、地下2階・地上10階建ての新施設として生まれ変わった。設計を手がけたのは建築家の平田晃久氏。アーバンジャングルをコンセプトにした外観は、緑とコンクリートが複雑に絡み合うユニークなデザインで、渋谷の街に新しいランドマークを生み出した。リニューアルオープン直後から連日大行列が続き、日本のエンタテインメント施設の新たな指標として世界的な注目を集めた。
Nintendo TOKYOとゲームカルチャーの聖地
渋谷PARCOを語るうえで外せないのが、6階に構えるNintendo TOKYOだ。任天堂初の直営店として2019年11月のオープン直後から話題をさらい、現在も週末には整理券が配布されるほどの人気を誇る。店内には「マリオ」「ゼルダの伝説」「スプラトゥーン」「あつまれ どうぶつの森」など、任天堂を代表するゲームタイトルの世界観をそのまま落とし込んだグッズが並ぶ。ゲームの世界に迷い込んだような没入感あふれる空間デザインも見どころのひとつで、ゲームファンでなくともその完成度に圧倒される。
同じ6階にはポケモンセンターSHIBUYAも入居している。全国各地にポケモンセンターは存在するが、渋谷店は都市型のスタイリッシュな内装が特徴で、限定グッズの充実度も群を抜く。カプコンストアでは「モンスターハンター」「バイオハザード」「ストリートファイター」などの人気タイトルのグッズが揃い、国内外のゲームファンが訪れる。渋谷PARCOの6階は、いまや日本のゲームカルチャーを体感できる随一のフロアとして定着している。
PARCO MUSEUMとアート展示
4階のPARCO MUSEUMは、PARCOが長年にわたって培ってきたアートとカルチャーの感性が凝縮されたギャラリースペースだ。ここでは著名アーティストの個展から、マンガ・アニメ・ゲームをテーマにしたポップカルチャー系の展覧会まで、多種多様な企画展が定期的に開催される。商業施設の一角でありながら、本格的なアート体験を提供できる稀有な場所として、アート関係者からも高く評価されている。
過去には村上隆、奈良美智、鈴木英人といった国際的に著名なアーティストの展示も行われ、毎回SNSで大きな反響を呼んでいる。入場無料または低価格で楽しめる展示が多いため、渋谷散策の合間に気軽に立ち寄れるのも魅力だ。現在どのような展示が開催中かは、事前に公式ウェブサイトで確認しておくと訪問計画を立てやすい。
地下フロアとインディペンデントカルチャー
渋谷PARCOの個性を最もよく体現しているのが、地下1・2階のフロアかもしれない。ここには小規模ながら個性際立つインディペンデントショップが密集しており、主流カルチャーでは出会えないような、とがったセレクトのアイテムが揃う。マンガ・アニメ・サブカルチャー系のショップ、ヴィンテージ古着、ユニークなデザイングッズなど、ファッションと文化への深いこだわりを持つ店主たちが集まるエリアだ。
大型商業施設のなかにこうした独立系の文化が根付いているのは、PARCOがカルチャー施設として一貫して「多様性」を大切にしてきた証だろう。渋谷という街が持つ、カオスでエネルギッシュな空気感が、このフロアには凝縮されている。
屋上テラスと渋谷の眺め
10階のROOFTOP PARKは、渋谷の喧騒から少し距離を置ける開放的な屋上空間だ。渋谷の街並みを眼下に見渡しながら、フードやドリンクを楽しむことができる。夜には渋谷スクランブル交差点方向に広がる光の海が美しく、夕暮れ時や夜景を目当てに訪れる人も多い。東京タワーや遠くのビル群を背景に写真を撮るのもおすすめだ。
また10階には映画館「WHITE CINE QUINTO」も併設されており、インディーズ系や話題の作品を上映している。ショッピングや展覧会鑑賞とあわせて映画も楽しめる複合カルチャー施設としての顔も持つ。
アクセスと訪問のポイント
渋谷PARCOへのアクセスは、各線渋谷駅から徒歩約5分。ハチ公口から宮益坂方向ではなく、道玄坂を上る方向へ歩くと見えてくる。渋谷スクランブル交差点からは道玄坂を直進し、左手に折れるルートが分かりやすい。
混雑するのは週末と祝日で、特にNintendo TOKYOやポケモンセンターは人気が高く、整理券配布や入場制限が設けられることがある。平日の午前中から昼前に訪れると比較的落ち着いた雰囲気で回ることができる。
周辺には東急ハンズ(現ハンズ渋谷店)や渋谷ヒカリエ、渋谷スクランブルスクエアなど個性豊かな商業施設が立ち並ぶ。半日あれば渋谷のカルチャーエリアをひととおり巡ることができる。渋谷PARCOはその中心的な存在として、東京観光のハイライトのひとつに数えられるべき場所だ。
アクセス
JR山手線 渋谷駅 徒歩5分
営業時間
10:00〜21:00
料金目安
1000〜20000円
施設の特徴
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