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清見寺
※写真はイメージです。

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清見寺は、静岡市清水区興津の海抜20メートルの高台にたたずむ臨済宗妙心寺派の古刹で、正式名称を巨鼇山清見興国禅寺という。敷地面積約六千坪、建物面積約五百五十坪という規模を誇り、開山の関聖上人が本尊・釋迦如来を祀って以来、歴史の節目に幾度も登場してきた名刹である。

戦国の権力者たちと結んだ深い縁

清見寺の歴史において特筆すべき存在が、三世住持の大輝和尚である。大輝和尚は豊臣秀吉・徳川家康の双方と直接交渉を持ち、寺の礎を強固に築いた人物として位置づけられている。家康ゆかりの痕跡は境内随所に残り、幼少期に学んだとされる「家康公の手習之間」が現在も保存されており、当時の面影を今に伝えている。

家康が手を入れたと伝わる国の名勝庭園

境内でひときわ存在感を放つのが、国の名勝に指定された庭園である。滝が落ちて池に注ぐ水景を中心に据えたこの庭は、家康公が五木三石を配置したと言い伝えられている。禅寺の静けさと、絶妙に組み合わされた石や植栽が織り成す空間は、武将の美意識と禅の精神が交わった場所として独特の趣を持つ。

朝鮮通信使の扁額が並ぶ大方丈

大方丈には、江戸時代に幾度も来日した朝鮮通信使にまつわる扁額が多数展示されている。東アジアの外交史を体感できる展示は、他の禅寺ではなかなか目にすることのできない清見寺固有の文化的遺産だ。また書院は静岡市の指定文化財に登録されており、天皇陛下が御宿泊になった玉座之間を有するという格式の高さも清見寺の歴史的重みを物語っている。

潮音閣から望む駿河湾と富士の眺望

潮音閣に上がると、眼下に駿河湾が広がり、三保の青松、右手に日本平、左手に伊豆の山々が連なるパノラマが開ける。さらに晴れた日には富士山の姿も視野に収まり、海・松・霊峰という静岡らしい景観が一度に楽しめる。高台という立地を活かしたこの眺望は、境内見学の締めくくりにふさわしい。

10月の中興開山忌法要

毎年10月16日には、寺の発展を支えた大輝和尚の徳を称える「中興開山忌法要」が執り行われる。年間を通じて法要や展示会が開かれており、静かな境内が行事の折に厳かな空気に包まれる。歴史・庭園・眺望のいずれの要素においても見ごたえがあり、清水区興津を訪れた際には欠かせない立ち寄りどころとなっている。

アクセス

静岡県静岡市清水区興津清見寺町418-1

料金目安

拝観料:大人300円、中高生200円、小学生100円

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