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両国国技館・相撲博物館

両国国技館・相撲博物館

Photo: Steve Cadman / CC BY-SA 2.0 / Wikimedia Commons
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両国の地に根を張る大相撲の聖地、両国国技館。東京・墨田区に構えるこの建物は、日本の国技である相撲を愛するすべての人にとって、一度は訪れたい特別な場所だ。

国技の殿堂、その歴史と背景

相撲が「国技」として認識されるようになったのは、明治時代にさかのぼる。1909年、両国の地に初代の「国技館」が建設され、それまで境内や野天で行われていた相撲が、初めて恒久的な屋内施設を得た。戦時中には軍に接収されたり、戦後はGHQによってダンスホールやアイスリンクとして使われた歴史も持つ。その後、現在の国技館は1985年に蔵前から移転する形で新築され、地上三階・地下二階、収容人員約11,000人を誇る近代的な建物として生まれ変わった。緩やかなドーム型の屋根は、弓弦を連想させる形状から「弓なり屋根」とも呼ばれ、周辺の風景に溶け込む独特のシルエットを描いている。

大相撲三場所の熱気を体感する

東京での本場所は年に三度開催される。1月の初場所、5月の夏場所、そして9月の秋場所がそれにあたる。それぞれ15日間の日程で行われ、幕内の取組は夕方16時ごろから始まり、クライマックスの横綱土俵入りと幕内結びの一番は17時台に組まれている。早い時間帯に入場すれば、序ノ口や三段目などの若い力士たちの取組も観られるため、相撲の世界の幅広さをじっくりと味わえる。

升席と呼ばれる四人用のマス席は国技館の代名詞とも言える観覧スタイルで、仕切りに向けて体を傾けながら仲間と食べ物をつまむひとときは、場内の熱気と相まって格別だ。椅子席も用意されているため、足腰に不安がある人や一人での観戦にも対応している。チケットは公益財団法人日本相撲協会の公式サイトやコンビニで購入可能で、人気場所では前売り券が早々に完売することもあるため、早めの確保を心がけたい。

相撲博物館で深める知識と文化

国技館の一階、西側の入口近くに位置する相撲博物館は、入場無料(本場所期間中は入場券が必要)で見学できる小ぢんまりとした施設だが、内容は充実している。錦絵や番付、優勝額、化粧まわし、廻しなど相撲にまつわる貴重な資料を収蔵・展示しており、江戸時代から現代に至る相撲の歴史を視覚的に辿ることができる。

展示はテーマごとに年数回入れ替えられるため、繰り返し訪れても新鮮な発見がある。相撲の基礎知識がなくても分かりやすい説明文が添えられており、外国人観光客向けの英語表示も整備されている。本場所の熱戦を観戦した後に立ち寄れば、土俵上で繰り広げられた技や歴史上の名力士たちの足跡をより深く理解できるだろう。

早朝の朝稽古見学という特別体験

両国エリアでは、国技館での観戦に加えて、近隣の相撲部屋での朝稽古見学という貴重な体験も可能だ。両国とその周辺には複数の相撲部屋が集まっており、見学を受け入れている部屋では、間近で力士たちの激しい稽古を目の当たりにすることができる。稽古の開始時間は部屋によって異なり、早ければ朝6時前後から始まることもある。見学希望の場合は必ず事前に各部屋へ連絡を取り、ルールやマナーを確認してから訪問することが大切だ。力士たちの迫力ある動きや、師匠から弟子へと受け継がれる技の指導を間近で見ると、テレビや本場所では伝わりにくい相撲の奥深さを肌で感じられる。

両国エリアの周辺観光

国技館の周辺には、日帰りでも十分に楽しめるスポットが揃っている。徒歩圏内にある江戸東京博物館(2028年のリニューアルオープンを予定)は、江戸時代から昭和にかけての東京の歴史と文化を大規模なジオラマや実物展示で紹介する施設で、相撲観戦と組み合わせれば一日を通じて充実した見学ができる。また、隅田川沿いに足を延ばせば、東京スカイツリーを望む絶景や、川沿いの遊歩道での散策も楽しい。

食の面でも両国は見逃せない。相撲部屋の賄い料理として知られるちゃんこ鍋を提供する専門店が界隈に多く集まっており、元力士が営む店では本格的な味を堪能できる。試合観戦の前後に立ち寄り、ボリューム満点の鍋をつつきながら相撲談義に花を咲かせるのも両国ならではの楽しみ方だ。

アクセスと訪問のポイント

両国国技館へのアクセスは抜群に便利だ。JR総武線「両国駅」の西口から徒歩わずか1分という立地で、雨の日でも傘不要で到達できる。都営大江戸線「両国駅」A4出口からも徒歩約5分とアクセス可能だ。本場所開催中は早い時間から大勢の観客が訪れるため、周辺の飲食店や土産物店も活気にあふれる。

本場所以外の期間には、コンサートや格闘技イベントなどに会場が使用されることもある。また、国技館内の売店では相撲グッズや弁当、名物の「国技館やきとり」が販売されており、観戦のおともに人気が高い。やきとりは缶に入った持ち帰り用も定番で、お土産としても喜ばれる。初めて相撲観戦をする方には、事前に日本相撲協会の公式ウェブサイトや観光案内を確認し、チケットの種類や会場のルールを把握してから訪れることをおすすめする。相撲の知識がなくても、会場の熱気や力士たちの迫力は十二分に伝わってくる。大相撲の世界に触れる旅の一ページとして、両国国技館はきっと忘れがたい体験を与えてくれるはずだ。

アクセス

JR両国駅西口から徒歩2分

営業時間

10:00〜16:30(博物館)

料金目安

無料(博物館)/ ¥3,800〜(観戦)

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