
留萌オロロンライン海岸ドライブ
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留萌沖を走る国道232号線、通称「オロロンライン」は、北海道の西岸を縦断する全長約320キロメートルの海岸道路です。留萌市を起点に稚内市まで続くこのルートは、日本海の雄大な景色を独り占めできる、道内屈指のシーサイドドライブコースとして多くのライダーやドライバーに愛されています。
オロロンラインとは——絶景シーサイドルートの素顔
「オロロン」という名称は、北海道の沿岸に生息していたウミガラスの一種「オロロン鳥(ウトウ)」が由来とされています。かつてこの海岸線には無数のオロロン鳥が飛び交い、その鳴き声が「オロロン」と聞こえたことから、地元の人々に親しまれてきた呼び名です。現在では絶滅危惧種となり、天売島(羽幌町)などごく限られた場所でしか繁殖しない貴重な鳥ですが、その名はこの道に今も生き続けています。
国道232号と国道40号が組み合わさる形で形成されるオロロンラインの沿線は、人工物の少ない手つかずの自然が広がるエリア。特に留萌市内から増毛町・小平町にかけての区間は、断崖と奇岩が連続するダイナミックな景観が続き、右手には日本海、左手には北海道の大地という、ほかでは味わえない解放感が広がります。
黄金岬——夕日を浴びて輝く絶景の岬
留萌市内にある「黄金岬」は、オロロンラインドライブのハイライトのひとつです。市街地からほど近い場所に位置しながら、豪快な岩礁と荒波が織りなす景観は圧巻で、晴れた日には水平線まで見渡せます。
その名の通り、夕暮れどきに太陽が水平線に近づくと、岬全体が黄金色の光に包まれます。岩礁に打ち寄せる波が夕陽に染まり、海面がきらめく光景は息をのむ美しさ。地元では「日本一の夕日」とも称されており、北海道の観光写真でたびたび取り上げられてきた名所です。岬の先端付近には展望台や遊歩道が整備されており、岩場まで下りて間近に海を感じることもできます。夏の観光シーズンには多くのカメラマンが三脚を立てて夕日を待つ光景が見られ、シャッターチャンスに備えて少し早めに訪れるのがおすすめです。
増毛から小平へ——断崖と奇岩が続く絶景区間
留萌から北上し増毛町へ向かう区間は、オロロンラインの中でも特に変化に富んだ景観が楽しめるエリアです。増毛町は「増毛」という縁起の良い地名からユニークな土産品でも知られていますが、国稀酒造(くにまれしゅぞう)という北海道最北の酒蔵があることでも有名です。1882年(明治15年)創業のこの老舗酒蔵では、日本海の厳しい気候の中で醸された地酒を試飲・購入でき、ドライブの立ち寄りスポットとして人気があります。
増毛町を過ぎ小平(おびら)町にさしかかると、奇岩と断崖が続く区間に入ります。「小平峠」付近では海岸線に迫る険しい崖が続き、波に削られた独特の地形が目を引きます。ニシン漁で栄えた時代の面影を今に伝える「旧花田家番屋」(国指定重要文化財)は、ニシン漁の歴史を伝える貴重な建物で、往時の北海道漁業の隆盛を物語っています。
季節ごとの表情——北海道の四季を感じるドライブ
オロロンラインは季節によって全く異なる表情を見せてくれます。
春(4〜5月) 残雪が残る山並みと芽吹き始めた緑が入り混じるこの季節は、北海道らしいダイナミックな春の風景が楽しめます。日が長くなり始め、夕日の時間も遅くなることで、ゆっくりと黄金色に変わっていく海岸線を堪能できます。
夏(6〜8月) 最もドライブシーズンに適した時期です。青い空と紺碧の日本海のコントラストが鮮やかで、透き通るような空気の中を走る爽快感は格別。道の駅や海の家でウニ・ホタテ・毛ガニなど新鮮な海の幸を堪能することもできます。オロロンライン沿いには「道の駅おびら鰊番屋」などの立ち寄りスポットも充実しています。
秋(9〜10月) 北海道の秋は短く、9月中旬には内陸の山々が紅葉し始めます。海の青と山々の紅葉が同時に楽しめる秋のオロロンラインは、特に写真愛好家に人気の季節です。観光客が少なくなるため、静かに景色を楽しみたい方にも向いています。
冬(11〜3月) 厳冬期の日本海は荒波が立ち、その迫力は夏とは比べ物になりません。時化(しけ)の日には道路に波しぶきがかかることもあり、その荒々しさに北海道の自然の力強さを実感できます。ただし積雪・凍結には十分な注意が必要で、冬用タイヤや4WD車での走行が必須です。視界が確保できる晴れた冬の日に運良く訪れると、雪原と日本海という他では見られない風景に出会えます。
アクセスと立ち寄りスポット
留萌市へのアクセスは、札幌から道央自動車道を経由して国道233号(深川留萌自動車道)を利用するのが最も便利です。札幌市中心部からは約2時間〜2時間30分ほど。旭川方面からは国道233号を西へ進むルートで1時間30分前後が目安です。
留萌市内には「道の駅るもい」があり、休憩・情報収集の拠点として便利です。地元の新鮮な魚介を使った食事や特産品の購入も楽しめます。また、留萌港周辺の魚市場では、季節によって水揚げされた魚介類の直売も行われており、掘り出し物に出会えることもあります。
増毛町の「増毛駅跡」も見どころのひとつです。かつてJR留萌本線の終着駅だった増毛駅は2016年に廃線となりましたが、駅舎はノスタルジックな雰囲気を残したまま保存されており、映画やドラマのロケ地としても使われてきました。
ドライブのコツと注意点
オロロンラインをより楽しむためのポイントをいくつか押さえておきましょう。まず、夕日を目的とするなら日没の30分〜1時間前には黄金岬に到着していることが理想です。北海道の夏の日没は20時前後と遅いため、時間に余裕を持った計画が立てやすいでしょう。
道路自体はほぼ直線が続き走りやすい区間が多いですが、留萌〜増毛間は海沿いの断崖を縫うようなカーブも一部あります。景色に見惚れて速度を出しすぎないよう注意が必要です。また、北海道の一般道では野生動物の飛び出しが全道的に多く報告されているため、早朝・夕暮れ時の走行には特に注意を払いましょう。
ガソリンスタンドは留萌市内・増毛町・小平町などの市街地に集中しており、間隔が開く区間もあります。稚内まで北上する場合は特に、こまめに給油しておくことをおすすめします。
アクセス
札幌から車で約2時間(留萌IC)
営業時間
ドライブ自由
料金目安
ガソリン代のみ
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